冬囲い

  • 2017.11.29 Wednesday
  • 05:46
今年はいろいろと仕事以外に時間を取られ、肝心の仕事の方が片付いておらず、そろそろお尻に火が着いてきました。そんなバタバタの中で、ハルニレの苗木のことがずっと気になっていました。早く冬囲いしなければ雪に埋まってしまいそうだけど、全然時間が取れないので、ついついほったらかしに…(>_<) そんな状況を見透かしたかのように、Yさんから「冬囲いしなくていいのでしょうか?」とメールが入って来ました。そこでなんとかすき間を作り、昨日の午後からやることにしたのです。
苗畑

そんなに時間はかからないので、いつも草取りに来ていただいたMさんにも声をかけると、快く手伝ってくれることに。ちょうど寒気が緩み、バッチリのタイミングでした。30〜50cm程度の小苗は、倒してしまうことに。土がいいせいか、ものすごく根が張っておりました。
苗木倒し

昨年持って来た時のように、軽く溝を掘って苗木を寝かせ、土をかけておきます。こちらの作業は二人で着々とやっていただきました。
寝せ植え

私の方は40本ほどある大苗の冬囲い。支柱の女竹に縛っていくのですが、ムダ枝を落としながらやったので、かなりすっきりな姿になりました。こちらもほぼ同じくらいの時間で完了。このあとまた寒波がやってくるようなので、ぎりぎりセーフというところでした。お二人にはいつも感謝です。本当にありがとうございました〜m(__)m
枝折り

場所を借りているナーセリーのハウスを覗いてみると、この時期でもせっせと苗の植え替えや挿し木が行われています。こんな地道な作業の積み重ねによって、道内のガーデンが支えられていることを、もっと広く知っていただく必要がありそうです。
イコロファーム

せっかく手稲まで来たし、帰り道が同じ方向なので、みんなで白実ナナカマドを見に行きました。すっかり葉が落ちて真っ赤な実が目立つ中に、一本だけこの木があります。今年は少しピンク色が強いように感じましたが、果柄が真っ赤だからそう見えるのでしょうか。年々木が大きくなっていくので、間近に見られなくなってきそうです。
白実ナナカマド

ふと横にある公園の木を見てあれっ!ハルニレがずらりと植えられている中に、アキニレが数本混じっているのです。特徴のある樹皮を先日松山で見たばかりだったので、すぐに分かりました。ということは、これらのハルニレは道内産ではなく、わざわざ本州から運ばれてきたもので、その中にアキニレが紛れ込んだとしか考えられません。道内でアキニレを栽培しているという話は聞かないので、そんな可能性を考えてしまいます。いろいろと不思議なものがあるものですねぇ。
アキニレ

写真撮り

  • 2017.09.07 Thursday
  • 05:42
ハルニレの苗木は、樹高1.5〜1.8mくらいになったものが約40本あります。来年は「北海道」命名150年、札幌市創建150年なので、島 義勇は間違いなくこの木の下を歩き回り、松浦 武四郎も見上げたかもしれない、あのハルニレの子供たちを売り込もうと、現在チラシを作っています。

そのためには、苗木の写真を撮さなければなりません。ところがこれが意外と大変。ぎっしり植えているので、1本ずつの写真がうまく撮れないのです。何か背景が必要なので布地を探してもらいましたが、幅が90cmものがほとんどなので、やむなく家にあったシーツを使うことに。あれこれ用意して待っていると、風が弱く、日差しも陰ってきたので、数日前の昼過ぎに手稲まですっ飛ばしてきました。ところが、写真が撮しやすい列の横から見ると、日差しが真横から差してくるので、背景にまだらができてしまいます。
横向き

仕方なく列に直角方向に立ててみると、枝葉の影がまともに映ってしまい、日が陰ってくるのを待つしかありません。さっきまであんなに曇っていたのに、ピーカンになってしまったのです。
縦向き

しかも、海に近いせいなのか、右方向からけっこうな風が吹いてくるので、まるでヨットが帆を張っているかのようにはためいてしまい、押さえているのが精いっぱい。風よ収まれ〜日よ陰れ〜と祈ること30分。ようやく少し風が収まり、隣の木を引っ張りながら、なんとか撮すことができました。
帆掛け船

一番大きな木は、樹高が180cmを超え、隣の木と枝が絡むほどになっているので、とても撮すことはできませんでした。土地がいいせいか、すくすくと大きく育ってくれました。
最大樹高

一時間ほど悪戦苦闘して退散。帰り道に稲積公園の横を通ったので、白実ナナカマドの実付きはどうかなと寄ってみることに。すると両隣の木はもうオレンジ色に色付いている中に、実が成っているのか遠目には分かりません。近づいてよ〜く見ると、びっしり実が付いているのが分かりました。最初に見た時よりも、ずいぶん木が大きくなっています。
稲積公園

このくらい大きくなると、狭い植えますから安全に移植することは難しくなります。ここから枝を取って挿し木か接ぎ木でもしない限りは、白実のナナカマドを増やすことはできません。来年の春先に枝を取らせてもらい、何本か試してみようかな?
白実ナナカマド

ハルニレ苗木の状況

  • 2017.08.05 Saturday
  • 05:52
手稲区まで行ったついでに、ハルニレの苗の様子を見てきました。先日の大通高校でもニレチュウレンジによって丸坊主になりかけ、我が家の鉢植えにしている苗木にも発生したので、心配になったのです。我が家のは発見が早く、一枝だけで済みましたが、この時期は油断できません。
借りている畑に着くと、草一本生えていないみごとな管理状態。メンバーのMさんご夫婦が、毎度草取りをやってくれているのです。本当にありがとうございます。m(__)m
圃場全体

春の定植時から50cmほど成長し、大きなものでは背丈近くまで育ってきました。土用芽がもうひと伸びすれば、2m越えが出てくるかもしれません。
樹高測定

ぱっと見では被害がなさそうでしたが、一本一本じっくり見ていくと、やはり発生していました。まだほんの初期段階なので、短い枝2本で済みましたが、まだしばらくは要注意ですねぇ〜
ニレチュウレンジ

春に支柱にしばったひもが食い込み始めているものがあり、結束し直しながら、少しムダ枝を払っておきました。来年にはいろんなところに「嫁入り」させなければならないので、気を抜かないで管理していかなければならないようです。
整枝

先週朝日新聞の『北の文化』に投稿したものを(こっそり)公開しておきます。松浦や島が見上げたであろう由緒あるハルニレなので、来年にはあちこちに植えていきたいと考えています。いい場所があれば是非教えて下さい。よろしくお願いいたします〜

北の文化1
 (朝日新聞朝刊 2017年7月29日掲載『北の文化』より)

ハルニレの手入れ

  • 2017.07.27 Thursday
  • 05:55
月曜の夕方、例の伐採現場を見に行ったついでに、大通高校のハルニレの様子を見てきました。そうしたら、ほとんど葉っぱがなくなっており、よく見るとにっくき「ニレチュウレンジ」がもりもりと葉を食べていたのです。このままではもうすぐ丸坊主になってしまうので、とりあえず事務所にあった殺虫剤で退治すると共に、担当の先生にすぐメールしました。
ニレチュウレンジ

ちょうど剪定をやっておきたいと思っていたところだったので、27日から夏休みに入る前にやってしまうことに。(プロジェクトのみなさんには連絡できずにすみません…m(__)m)
担当の生徒が2名、メディア部の生徒が2名、先生が2名と、ちょうど通りかかった校長先生も参加しての作業に。この木は、地上30cmのところで三方に枝分かれしているので、このままで雪折れして又が裂ける心配があります。そこで三本のうち一本を残して、あとは切り落とすことにしたのです。
剪定前

せっかく伸びている枝を切るというのは、普通なかなかできないことなので、その理由をしっかり説明しました。早速一本ずつ切り落としてもらうことに。やはりちょっとびびりながらでしたが・・・
一の枝

もう一人の方は、ちゅうちょ無くバッサリと枝を落とし、ついでに幹から吹いている小枝もきれいに音してもらいました。
2の枝

鋼管支柱を真ん中に立て、麻ひもで誘引するとまっすぐできれいな樹形になったので、みなさんも納得されたようです。ちょうど土用なので、これから土用芽が伸びてくると、現在約130cmの樹高が、もう30cmくらい伸びてくれるでしょう。
剪定後

実はちょっと早く着いたので、作業の前に屋上でやっているミツバチプロジェクトを見せてもらいました。するとたくさんの巣箱が置かれ、数百匹のミツバチがブンブン飛び交っているのにびっくり。隣が植物園なので、そこから蜜を集めて来るようです。でもスズメバチがひっきりなしに襲撃してくるので、いつも戦闘状態とのこと。面白いものを見せていただきました。
ミツバチプロジェクト

職員室の前にはプロジェクトのパネルがあり、採蜜量も掲示されています。なんと一回に60kg以上の蜜が取れているのは驚きです。今年はシナノキをはじめ、多くの木の花が異常なほど咲いたのが影響したのかもしれません。こういう課外授業があると楽しいでしょうね〜
採蜜

ハルニレの樹齢

  • 2017.07.24 Monday
  • 05:59
先日十勝ヒルズに行った時、いつもは国道から稲田のセコマの信号を左折してヒルズに向かうのに、たまたま真鍋庭園の前を横切る近道を通ったのです。するとその突き当たりに、「ハルニレ公園」というのがあり、大きなハルニレがあることに気付きました。今までもその横を通っていたのですが、真横なので全然気付きませんでした。

帰り道に寄ってみると、なかなか素晴らしい樹形をした、ハルニレの巨木が一本立っていました。歩測ですが、短径が20m以上、長径は30m以上もあり、巨大な樹冠を持っているのです。ちなみに幹周(地上1.2mで計測)は425cmでした。
ハルニレ

足元にある小さな標識には、帯広市の保存樹木第1号であり、樹齢推定200年とあります。思わずえっ!となりましたが、戻ってから詳しく調べてみることに。
標識

それにしてもこのハルニレ。下枝まで全く手が入っておらず、よくもまぁこんなに水平に枝を伸ばせたものだと感心するほど。数年前に息子の結婚式でハワイに行ったおりに、例の「モンキーポッド(日立の木)」を見てきましたが、まさにあの木と同じ雰囲気を持っているのです。
枝振り

帯広市のHPを見ても、この木がどうやって保存されてきたのか何も記載がなく、他の情報見ても何も分かりませんでした。多分隣が浄水場なので、その隣接地ということで手がつけられなかったのでしょうか?
市のHP

大通西1丁目にあるわが「ハルニレ」は、樹木医によって樹齢約300年とされており、樹高が22m、樹冠は21m×23m、幹周は396cmとなっています。なので、幹周が400cmを越えているのに、樹齢が200年というのはちょっと少なさ過ぎでは?と思ったのです。
わがハルニレ

北大構内の農学部から理学部にかけて広がる「エルムの森」では、ここ数年立ち枯れを引き起こす病気によって、何本ものハルニレが枯れて伐採されています。その切り株を見てみると、根元直径がちょうど1mなので幹周は300cm程度。このような新しい切り株では、デジカメで撮影してパソコン上で拡大し、一つずつ年輪を数えていくとほぼ正確な樹齢が分かります。この木では185本ありました。
北大切り株

それほどストレスを感じないような場所で育っていれば、このようなデータを蓄積していけば、ハルニレの大径木の樹齢は幹周から推定出来るようになるでしょう。それにしても変な病気が広まって、ハルニレの悲しい切り株がどんどん増えるのは困りものですが。

ハルニレの苗木

  • 2017.06.19 Monday
  • 05:53
土曜日午後は、札幌ハルニレプロジェクトの年次総会。参加人数は少なかったけれど、充実した打合せになりました。もともと国際芸術祭2014がきっかけになって始まった活動ですが、今回の芸術祭は完全にスルー。共鳴するテーマが見つからないのです。それよりも、今までの活動の延長として、タネを播いて作ってきた「血統書付き」のハルニレの苗木を、どこかに植えなくちゃなりません。メンバーのMさんが、金曜に苗木の様子を見てきてくれました。
苗木

1m前後の大苗が40本あるので、今年中に1.5〜2.0mくらいになりそうです。あんまり大きくなってしまうと、今度はお守りも大変だし、どこかに植えようと思っても運べなくなるので、来年くらいまでに片付けたいのです。

そこで、来年が開道150年に当たることから、その記念にこのハルニレを売り込もうと考えています。150年前の札幌の中心部の様子は、島義勇の部下であった高見澤権之丞が詳細な絵図を残してくれました。直線的な大友堀と蛇行している胆振川との関係から、ハルニレはこの位置(緑の丸)にあったものと考えられます。にじんだ文字には水車とあります。
高見沢図
 (「高見澤権之丞の旧札幌図」明治3年 日本の古地図15『札幌』、講談社、1977より)

もう一枚、方位が逆になりますが、施設配置を描いた見取り図があり、御本陣の脇に水車がありました。したがって、このハルニレの下に水車が置かれていたことが分かります。『札幌區史』(M43)をめくると、「先ず今の創成河畔豊平館の裏手に当たる北一条西1丁目の地を相し、元村大友亀太郎の役宅を移し、一官邸の建築に着手せり。」とあるので、これが御本陣であることが分かります。引き続き「今の豊平館敷地内に当たる所に、使掌長屋五戸続二棟の建築に着手し、続いて同所に米蔵及諸品庫の二棟を築き、(以下略)」とあるので、まさにこのハルニレは本陣の目印としてここに屹立し、島やその部下達が雪の中で拠点造りに励んでいた姿を見守っていたわけです。
見取り図
 (「高見澤権之丞見取図」 明治3年 日本の古地図15『札幌』、講談社、1977より)

後にここに豊平館が建てられた時、御雇い外国人のルイス・ベーマーがその前庭を造成しました。その際には、この胆振川をせき止めてここにゆったりした池を造り、その水を創成川に直結したものです。ここの昔の写真をネットで探していて、なんとカラーの絵葉書があったので慌てて注文して手に入れたのがこの画像。同じ画角のモノクロのものには大正時代とあったりして、そんな昔にはカラー写真はないだろうし、着色にしては精巧すぎるし、これがいつ撮されたものかは不明です。ともあれ、大きく枝を伸ばすハルニレと、なだらかに池に傾斜する芝生の様子がよく分かる、大変貴重なものとなっています。
豊平館

そんな由緒正しきハルニレからタネを取り、みんなの力で苗木を育てたものですから、立派な血統書を作ってこの苗木を売り込みたいと考えているのです。ご家庭の記念樹にするにはあまりにも場所をとるので、公共的な空間やビルなどの新築に合わせて植えてもらえば、札幌らしい記念樹になると思うのですけれど。

サイエンスフォーラム

  • 2017.05.28 Sunday
  • 05:47
昨日は多くの小学校で運動会が予定されていたのに、朝からかなりの雨となり、中止になってしまいました。今日は今のところ降ってはおりませんが、グラウンドコンディションは最悪になりそう。運動会なんて遠い昔のことのように思っていたけれど、あと6年もすれば孫達が入学するので、またドタバタが始まるのでしょうか…(^^;)

昨日午後から中央図書館で、サイエンスフォーラムがありました。午前中は圃場整備と学生実習があったのですが、この雨なので延期してもらいました。おかげで数時間余裕ができたので、ぎりぎりまでパワポに手を入れることができ、なんとか恥ずかしくならない程度に仕上げることができました。こんな綱渡りはもうご勘弁…な状態が続きます。会場の講義室から電車通を見下ろすと、建物の外壁にフジが満開になっておりました。自分ちからは見えないでしょうが、洒落たランドマークになっています。
図書館前

テーマは「樹齢300年のハルニレが見てきた札幌の町」なので、もちろんハルニレプロジェクトの説明はしなければなりません。本当はできたばかりの冊子を、カンパをいただいた方に差し上げようと思っていたのですが、館内ではお金のやりとりは厳禁なので断念。なにか方法を考えなければなりません。
ハルニレ

駐車場が工事のため閉鎖中で、聴講者は悪天候の中、市電やバスを乗り継いでで見えられたようです。70名もの方に来ていただき、本当に感謝です。途中で時間が足りないことに気付き、途中かなりはしょりながら最後までなんとかたどり着いて、ほぼ2時間しゃべってしまいました。
会場内

最後には、2013年の芸術祭プレワークショップのとりまとめに参加者が提示した、『大地の恵みと都市の営みは一体』という言葉での締めくくり。先週の学会賞の受賞講演でもお話ししたのですが、私のバックボーンには、このようなたくさんの方の思いが詰まっていることを、改めて強く感じます。
テーマ

終了後事務室で、フォーラムを主催するサイエンス・コンソーシアム札幌の方達と少し懇談。このような機会を与えていただき、心より感謝いたします。ふと窓の外を見ると、先程来しゃべっていた藻岩‘原始林’が目の前に。明日はちゃんと晴れてくれるんだろうなぁ…と思ってしまう雲の低さでした。
藻岩山

ハルニレ苗の定植

  • 2017.04.17 Monday
  • 05:42
札幌ハルニレプロジェクトの活動は、2014年4月から始動したので、ちょうど3年経ちました。スタートと共に採種されたタネは、さっそくメンバーによって播種され、その秋には30cm前後に育っています。その苗を北大構内某所に仮植えして2年育成したものを、昨年初冬に掘り上げて仮植えしました。雪がすっかり融けたので、その苗を定植しようとメンバーが集まって作業を行いました。寝かせた状態で冬を越したので、全く傷みはありません。
越冬苗

苗を掘り上げて樹高の計測を。一年前からさらに30〜50cmも伸びており、最高は131cm、100cm越えが5本もありました。成長の早いのにびっくりです。
計測

1m前後の大苗が40本あるので、みなさんにやっていただかなければなりません。そこで植える際の注意点を説明しました。深植えにならないこと、根を狭い穴に押し込まないこと、埋め戻す土を押さえたり踏みつけたりしないこと。いろいろあるのです。
定植

木を植えるのは初めての方ばかりなのですが、それなりにちゃんと植えられていきました。どの苗もしっかり根が伸びて根鉢ができているため、多少手荒なことをしても問題ありません。
作業

ここは水がすぐに手に入るので、しっかりと水極め(みずぎめ)をすることができます。軽く苗木を揺すりながら、竹で根鉢の回りをつついていくと、ぶくぶくアワが出て土が沈んでいき、土がしっかりと根と密着します。このなればもう完璧なので、今後灌水する必要はありません。
水極め

支柱は、一番安く手に入る女竹にしました。ここは石が全くないので、挿すのがとても楽で助かりました。細目のシュロ縄で結束して出来上がり。
支柱立て

最後には不要枝の剪定を行いました。苗木は、早く大きくなって積雪ラインを超してくれないと、雪折れで致命傷を受けてしまいます。このため上長(じょうちょう)生長を促すために、芯になる枝とサブの予備枝を残し、あとはすべて落としてしまいます。似たような枝が二股になっていると悩みますが、思い切って片方を落としてやらなければなりません。傷口も小さいのですぐに塞がり、大きくなって切ることのないよう思い切りが大切です。
整枝

予定どおり一時間半で作業が完了しました。大苗が40本、20〜30cmの小苗が約30本あるので、今後はこれらの行き先探しを考えていかなければなりません。記念植樹にほしい方は是非連絡下さい。松浦武四郎や島義勇もこの木を眺めている、由緒ある木から育てられた、血統書付きの苗木ですからね〜
完了

メアリーさんのハルニレ

  • 2017.02.01 Wednesday
  • 05:50
昨日は朝から大島の委員会。早朝は降っていなかったのに、7時ころからわらわらと降り始め、北12条駅から会場までは前を向けないほどの吹雪でした。ようやく完成に近づいてきたこともあり、結構議論が白熱。ようやく昼過ぎに終わると、外は晴れてまぶしいくらいでした。短時間に10cm以上積もったようです。正門めがけて歩いて行くと、雪の重みで生垣があちこちでつぶされて気の毒なくらいでした。
北大前

なんか着いているなぁとよく見ると、イボタノキに真っ黒い実が鈴成りに成っていました。やっぱり黒い実は、野鳥には見向きもされないのでしょうか?この時期にこんなに着いているということはよほどまずいのかも。まずいとされるナナカマドでさえ、最近ほとんど食べられてしまったというのに。
イボタノキ

正門前に来ると、たくさんの観光客が記念写真を撮しており、中国からの観光客のようでした。やはり春節なのですね。正門左の建物は、「エルムの森」という名前のインフォメーションセンターで、北大グッズや軽食も食べられる便利な場所です。ここで待ち合わせがあったのですが、着いた途端にメールが来て、ドタキャンになってしまいました…(^^;)
正門前

せっかくここまで来たので、天気もよくなったことだし、前にあるメアリーさんのハルニレの写真を撮していくことに。新渡戸稲造夫人のメアリーさんは、日本名を万里子。アメリカで講演をしていた若き稲造を見初めて、告白をしたのだそうです。札幌農学校の教授や遠友夜学校の経営など多忙がたたって体を壊し、温暖なカリフォルニアに転地療養するために札幌を離れるときに、24本のハルニレを農学校に寄贈しました。同期の宮部金吾が配植したのが1905(M38)年のことで、そのうちの5本が正門前に残っているのです。それにしても百年経つと大木になるものですねぇ。
マリーさんのハルニレ

本部側に2本、「エルムの森」側に3本あるのがそれですが、残りの19本はどこにあるのでしょうね?正門から両側に並木として植えたという話もあるけれど、今はその痕跡もありません。「エルムの森」を建てるとき、たまたまよく知っている建築事務所だったこともあり、この木を傷めないようにするにはどうすればよいのかアドバイスを求められました。一部の根をカットするのはかまわないけれど、傷口をきれいに切り戻すことと、埋め戻す土はいいものを使ってほしいとお願いしました。今の樹勢であれば、問題なかったようです。
5本

事務所に戻ろうと札駅地下に入ると、さすがにお腹がぐうぐう鳴ってきたので、杵屋に行きました。杵屋のうどんは丸亀のようにこしが強くなく、私的にはちょうどよい固さなので、出張先でもよく食べてます。
杵屋

いろいろ目移りしましたが、あったかそうなのと彩りがよかったので、桜海老のとじうどんにしました。ここのうどんつゆは、さすが丸亀とは違っており、とても出汁がきいていて本当に旨い。指先までほっこり温まりました。
桜エビ卵とじうどん

ハルニレ苗の引っ越し

  • 2016.11.06 Sunday
  • 05:58
昨日夜の帰り道は、ワイパーが効かないくらいの土砂降りだったのに、今朝は一面真っ白で、かなりの吹雪模様。アメダスでは積雪1cmになっているけど、この辺りは10cm近く積もっているでしょう。層雲峡は46cmも積もったというので、森のガーデンも同じくらいかな… 外仕事は無事に終わったのかしらん…(^^;)

昨日の朝起きた時には道路は乾いていましたが、明け方からびちゃびちゃとみぞれになり、たちまち真っ白になってしまいました。午前中予定していた学生実習の最終回は、やむなく来週に順延してもらうことに。今年は天気が悪いし寒さが続くので、いろいろ予定が狂ってしまいます。
午後からは、圃場の一角に仮植えしているハルニレの苗を、ようやく引っ越すことになり、こちらは予定どおりやることに。昼前に13条門から入っていくと、イチョウの黄葉もピークを過ぎて、湿雪の重みでかなり落ちていました。
イチョウ並木

まずは腹ごしらえから。前回は激辛の台湾ラーメンで懲りたので、あっさりスープのチキンラーメンにしました。普段滅多にラーメンは食べないのですが、これだけ寒くなると芯から温めておかなければ。本当にあっさりした醤油味で、日清のものとは全然違ってました。
チキンラーメン

圃場に入ると、実習を延期して正解。べちゃべちゃ雪で真っ白になっていました。バラもいよいよ終わりですねぇ。
バラ

みんなが来る前に、ハルニレの苗の根がどのくらいになっているのか、試し掘りしてみることに。ここに植えて二年ですが、やはり結構太い根があちこちに走っていました。でも掘りやすい場所にあるので、しっかり断根していけば、根鉢は付いてくれるので一安心。
ハルニレの苗

こんな悪天候でも、5名のメンバーが参加してくれました。こういう仕事に慣れている二人に苗木を掘り上げてもらい、私が根鉢を整形して、どんどん段ボール箱に詰めてもらいました。
掘り上げ

今度の苗畑は、花苗生産をしている方の圃場の一角をお借りすることに。50本ほどの苗木を6箱の段ボールに入れて、手分けして運んできました。
運ばれた苗

今年はすぐに雪が降るので、寝かせて冬を越し、来春に定植することに。それでもちゃんとこの場所を起こしておいていただいので、溝掘りも楽にできて感激です。
仮植え

みなさんの協力で、無事に引っ越しと仮植えが完了。こんな悪天候にもかかわらず、参加いただいた方達と、畑を準備していただいた方にも感謝です。本当にありがとうございました。
完成

ハルニレの診断開始

  • 2016.09.11 Sunday
  • 05:55
昨日は6時過ぎにハルニレのところへ。札幌市がハルニレ調査の予算を付けてくれ、空洞や枯損箇所の調査を夜明けと共に行うというので、見学に行ってきました。モルタルで塞がれていた穴は先日すべてきれいにされ、高所作業車を入れてその中を樹木医が確認していくのです。調査は樹木医会北海道支部に委託しているので、支部長以下旧知の面々が揃っていました。
ハルニレ

確かに空洞の内部にはキノコの菌糸が伸びていましたが、致命的なものはなかったとのこと。腐朽の進行もほとんどなく、この歳にしては健全な方だということが分かりました。やれやれ。
空洞

梢の方にあった枯れ枝を切除してましたが、年輪は80本以上もあり、樹齢300年となっているけれど、もっとあるかもしれないなぁと。本当は幹からサンプルを取ればもう少し詳しく分かるのですが、小さな傷とはいえ、あまり傷つけたくありませんからね。根系の調査は初冬になってからということなので、そちらの方が楽しみです。
切り口

午前中は北大の圃場整備。車を置いて圃場に向かうと、ズミの実が赤く色付き始めていました。この木はわりと実の大きな個体で、艶々の実が本当にきれいです。
ズミ

作業の確認をしようと一回りしていると、ミヤギノハギが咲き始めていました。ミヤギノハギもどきの「ケハギ」とは違い、黒軸の茎が繊細で、全然雰囲気が違います。やっぱり本物の美しさには、しばし見とれてしまいました。
ミヤギノハギ

ここ2回は途中で抜けていたので、朝から気合いを入れて作業しました。芝刈りに草刈り、花壇の除草など、5名の参加者であれこれ分担しながら作業を進め、あまり手を付けていなかったところの除草もしっかり行いました。なんでこんなにオオハンゴンソウが生えてくるのかと思ったら、隣接する圃場に草刈りをしていないところがあり、そこに背丈を超える草やぶができて、キクイモ、オオハンゴンソウ、ゴボウ、オオアワダチソウなどがびっしりと。
雑草の山

仕方なく草刈機を持ってきて、木のように固くなっている茎を慎重に刈り進め、20分ほどで草やぶを成敗してしまいました。隣に生えているのがジャイアントミスカンサスで、草高2.5mくらいになっています。これはススキと異なり、株を作らずに地下茎を回りに伸ばし、猛烈に広がっていく性質があります。ススキとはいえ、根曲竹くらいの太さと固さなので、だんだんこちらのエリアに迫ってきて困ってます…
草刈り

久しぶりに3時間びっしり作業して、かなりヘトヘトになってしまいました。きれいになった圃場の写真を撮して帰ろうとしたら、さぁっと細かい雨が。ドンピシャのタイミング、みなさんもお疲れさまでした。
芝生

子どもボランティア体験隊

  • 2016.08.06 Saturday
  • 05:58
以前お伝えした、札幌市市民活動サポートセンター主催のイベントである「子どもボランティア体験隊」が昨日ありました。前日までのうっとうしい蒸し暑さが消え去り、さらっとした涼しさが戻って来てほっ。あれこれ準備して、会場のエルプラザに朝いちで乗り込みました。

参加者は小4から中2までの4名なので、小さな円卓を囲んで座り、まず私からハルニレプロジェクトを始めたきっかけや、どんなことを目指しているかを説明しました。。
説明

次いで、二年前にプロジェクトを始めた時に知り合った、静修高校放送部製作のビデオを見ていただき、これを作るきっかけになった絵本である『にれの町』の読み聞かせをSさんにやっていただきました。とても分かりやすい話し方で、みんな真剣に聞き入ってくれました。
読み聞かせ

次に、夏休みの課題にもなるようにハルニレの葉っぱで押し葉作りをやってもらうことに。市の許可を取って少し枝を取らせてもらい、葉っぱに自由に色を塗って葉書に押し葉をしてもらうものです。二年前の「キッズワークショップ」でもやりましたが、今年の葉っぱがずいぶんと小さなのにびっくりでした。なにか気候のせいなんでしょうか。
葉書作り

初めのうちは絵の具の水加減が難しかったようですが、だんだん慣れてくるとしっかりした絵葉書が出来上がってきます。それにしてもこの色使いの素晴らしさ。こういうところに個性が発揮されるのですねぇ。
押し葉葉書

それが終わると外に出て、すぐ近くの北大構内に入りました。ここは「エルムの学園」と言われるほどハルニレだらけ。特に農学部周辺には、この風致を守るためにハルニレ以外の樹木を植えてはならないという不文律があることを教えました。この雰囲気を味わってほしかったのです。
北大構内

農学部を通り抜け、「秘密の花園」へ。私の秘密基地の中に潜入して、ここに仮植えしているハルニレの子供たちの手入れをやってもらうことにしたのです。
秘密の花園

先週回りの草を抜き取り、とりあえず近くまで寄れるようにしておいて正解。それでもなかなか大変で、プロジェクトメンバーの手助けを借りて、苗木と同じ高さに育っている雑草をきれいに抜き取っていきました。今年もすくすくと育っているので、秋には本格的な苗畑に植えてやらなければなりません。
苗木の手入れ

エルプラザへの帰り道、構内で一番大きなハルニレのところに。やはり身近にこんな巨木とふれあうと、いろいろ感じるところがあったようで、終わりのコメントでもみんなこの木の話が出ていました。
ハルニレの大木

子供たちと共に、私たちにとっても、今一度プロジェクトを振り返るいいきっかけになりました。300年とも400年とも言われている巨木が息づいている町札幌。そんなハルニレとともに、北国らしいゆったりとした時間が流れる町になっていけるよう、活動を続けていきたいと思っています。

NHKの中継

  • 2016.06.16 Thursday
  • 05:53
昨日は市民ホール前のハルニレの真下で、NHKの生中継をやりました。NHKの目の前にハルニレの大木があることすら、職員も意識していなかったようで、そんなに大切な存在を守り育てるプロジェクトを紹介する企画がすんなり通ったそうです。4月末にやった寒地土研のチシマザクラに次いで、またまた私が出るというのも大変珍しかったみたい…(^^;)
ハルニレ

予定では、岩尾リポーターとのやりとりで、私も結構しゃべれるかと思っていたのですが、急遽スタジオから加藤アナウンサーが下りて来てのやりとりになりました。リハをやってて見ると、ありゃ多分一言だな…と。(本番は撮影できないので、リハの様子をYさんに写して頂いたものです。)
リハ-1

でも、そんなに大切なハルニレがここにあるということ、そこからタネを取り、二年前から育てているハルニレの苗木が、既にこんなになっていることを見せることができただけでも、私たちにとっては意義深いことだと思っています。
リハ-2

本番は一瞬で終わってしまったので、緊張する暇もなかったのはもちろんですが、こういう機会を次々に与えられるということに、このプロジェクトの素晴らしさを改めて感じさせられました。
河野アナ

終わってからさっそく、シードトラップの撤収を。3名のメンバーが来ていたので、あっという間に片付けることができました。本当に感謝です。札幌ハルニレプロジェクトでは、様々な活動を続けていくために、メーリングリストで情報を流しているサポーターを募っています。これからもこつこつと活動を続けていきますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします〜

ハルニレプロジェクト 着々

  • 2016.06.13 Monday
  • 05:41
先日、札幌市の市民活動サポーセンターから、夏休みに子どものボランティア体験事業をやるので、ぜひ協力していただけないか?とのお誘いをいただきました。二年前のスタート時にも夏休みキッズワークショップをやっているので、もちろんメンバーも大賛成。メールでのやりとりを経て、既に参加募集が始まっています。
案内

昨日は、具体的なイベントのメニューの確認をするために打合せを行いました。メンバー4人でセンターに行き、これまでの活動内容を説明して、子ども向けに適したものはなにか?詰めていきました。
打合せ

小学4年から中学3年までとなっているけれど、昨年はほとんどが4、5年生だったとか。夏休みの自由研究になる素材が向いており、やはり葉っぱのスタンプはやってみたいと思います。体験事業なので、苗木を植えてある畑に連れて行き、周りの雑草抜きもやってもらわなくては。
葉っぱ

5つのボランティア団体から2つ参加できるので、結構面白いと思います。お子さんお孫さんの夏休みにピッタリの活動ですので、ぜひご応募下さい。(詳細はこちらから)
チラシの裏


《NHKの中継の案内》
なお、市民ホール前のハルニレで行っているタネ取りは、タネが落ち切ったようなのでもう止めようと思ったら、またNHKから中継の依頼が来たので、15日まで残しておくことにしました。チシマザクラの時と同じく、『ほっとニュース北海道』の中の、ほっと中継というコーナーです。まだシナリオが来てませんが、15日(水)の6:10からの番組の中で、天気予報の前の6:45から5分程度の枠になりそうです。こうやって活動が注目されるのはありがたいし、メンバーの励みになります。着々と前に進んでいかなければ。

シードトラップの設置

  • 2016.06.01 Wednesday
  • 05:40
今年もハルニレプロジェクトは、着実に進めようと思います。昨日はその第一弾、ハルニレのタネを取るためのシードトラップを設置しました。昨年は全くタネが付かなかったので、二年振りの設置です。前回トラップを作ってあるので、今年はその固定の方法を工夫しようとホームセンターで悩みましたが、やはり扱い慣れた晒竹が加工も容易だし、材料費は安いし、しっかり固定が出来そうという結論になりました。晒竹で枠を組むには竹に割を入れなければならず、現場で組むと時間がかかるので、あらかじめ事務所で組んでおきました。現場で仮組みするとピッタリ収まりました。
(仮)設置

すぐ横には、トラップの説明のサインを設置しました。私を入れて四人だったので、手分けして作業ができてとてもスムーズに出来ました。
サイン

なんだろう?と覗き込む人が多いと思い、トラップの中にもパウチしたサインを吊しておきました。お近くを通る時には、ぜひ覗いてみてください。
看板

メンバーには建築家やデザイナー元校長、果ては市議会議員までいるので、いろんな作業が手分けできるのが強みです。私にはこんな素敵なサインは作れませんからねぇ…
 看板原稿

やはり段取り八分。一時間もかからずに3個のトラップを設置することが出来ました。二年前に比べればはるかにしっかりしているので、見ていて安心感もあるし、見た目もきれいです。
完成図

今年は植物の生育が早まっているので、もうかなりのタネが落ちてしまっているかもしれません。でも発芽率も抜群にいいし、その後の成長も素晴らしいことが分かっているので、たとえ少量でも十分でしょう。
タネ

ハルニレのあるこの空間の将来計画も気になりますが、育成した苗をどう活用していくか、そちらの方を真剣に考えていかなければなりません。市の中心部で行われる様々な再開発事業にこのハルニレを活用してもらうよう、強く働きかけていかなければならないようです。
市役所

ハルニレプロジェクト

  • 2016.05.03 Tuesday
  • 05:59
1年前の2日には柳生真吾さんが亡くなり、3日には敬愛する従姉妹が亡くなりました。最近でもいろんな場面で、ふと二人のことを思い出してしまいます。

昨日は朝から町中をずっとうろうろしていました。午後からは市民ホール前のハルニレを確認し、今年の作戦を考えていました。プロジェクトをスタートした一昨年は、このハルニレからたくさんのタネを取り、苗木を作ることができたのですが、昨年はその反動なのか、全くタネが着かなかったので、タネ採りもできなかったのです。今年はなんとかなりそうかな。
花時計

そのあと創成川公園を北から歩いてみました。北半分に植えられているチシマザクラは、真っ白な花がやや小振りながらびっしり付くのに、南半分に植えられているものは、エゾヤマザクラと見まがうような花がまばらにしか着きません。業者が違うと、こんなことになるのですねぇ。
創成川

町中ではちょうどタンポポが満開でしたが、よく見るとヘラのような葉をしたセイヨウタンポポはやはり少数派で、深く切れ込むアカミタンポポの方が圧倒的に多いことに気付きます。歩道にしゃがみ込んでタンポポをじっと見つめているおじさんは、やはり怪しく映るのかなぁ…(^_^;)
タンポポ

歩道の植えますにもタンポポは満開でしたが、そこに生えているのが‘ヨモギ’であることに気付きました。道内に普通に生えているのはほとんどの場合オオヨモギで、ただの‘ヨモギ’を見つけることはなかなか難しいのです。別の場所ではせっせとヨモギ摘みをしているおばさんがいてびっくりしましたが、柔らかくて薫り高いヨモギは、町中が穴場のようです。
ヨモギ

二番街商店街のエゾヤマザクラも、満開を過ぎて散り始めました。この街路樹も私の植木屋時代に植えたもので、日高や十勝などを回って一本一本マーキングして歩いたことを思い出します。でもこの北半分はまもなく伐採されて、地下に駐輪場を造る工事が始まるのだそう…土木屋さんにとってはこんな緑は簡単に入れ替えられると思っているのでしょうが、30数年の年月をかけて作られたこの景観は、そんな簡単に考えてほしくないのですがねぇ…
2番街

夜にはプロジェクトのメンバーが集まって、今年一年間の作戦会議を。今年もいろいろ仕掛けを考えていますので、またよろしくお願いいたします〜
会議

ハルニレの植樹第2号

  • 2016.04.17 Sunday
  • 05:57
熊本の地震は一向に収まらないばかりか、昨日夜中の地震が本震に昇格し、前日の地震は前震になったとか。これまであまり地震がなかったところなので、古い家が残っていたことが被害を大きくしたのでしょう。今回の本震は、わが家の墓のあるところも直撃したようで、震度6強となっていました。余震はまだかなり続きそうとのことですが、一日も早く平穏な日が戻ることをお祈りいたします。うちの墓も無事でいますように…

昨日はハルニレの植樹会がありました。札幌ハルニレプロジェクトでは、□市民ホール前のハルニレの保全、□そのハルニレの子供を作り、様々な場所に子孫を残す、□札幌の町のシンボルとして、ハルニレの魅力を生かした街づくりの提案を行う。ことを目標としています。一昨年作られた苗木は約50本あり、その第1号は市立札幌大通高校に植えられています。今回創成川公園を管理する大通管理事務所から、枯れたハルニレの跡にこのハルニレの苗木を提供していただけないかとの申し入れをいただきました。ありがたいことです。

苗木
植樹に使われた苗木は、市内某所に保管されているものの中から、素性のよいものを選びました。樹高は66センチと、大通高校のものが94センチあるのに比べればかなり小さいのは、定植が一年遅れているからでしょう。

植樹
場所は、創成川公園と狸小路が交わる狸二条広場。こんな苗木なので、誰か子供に植えてもらおうと思ったのですが、あいにくと近くでは見つからなかったので、やむなく私が植えることになりました。いろいろと講釈を垂れながら植えましたが、それでもあっという間に植えてしまいます。

水鉢切り
ちゃんと水極めし、ご丁寧に水鉢まで切ってあげて植樹を完了。多分5分もかからなかったかもしれません。

完成
ただ苗木を植えただけではどこにあるか分からないし、夜になると酔っ払いが騒いでいたずらされるといけないので、あとで回りを囲ってもらうことにしました。こちらで作ったサインを立ててもらい、植樹は完了です。

取材
こんな植樹会ですが、なんと北海道新聞の取材を受けました。プロジェクトに関わっている人は30数名ほどおり、いろんな立場の方がいるので、こういう時にはとても助かります。これまでの経緯と、これから目指すことを簡単に説明させていただきました。今日の朝刊の多分札幌版に掲載されるので、ご覧になっていただければ幸いです。

チャチャニレ

  • 2016.02.22 Monday
  • 05:36
昨日紹介した北一条通の写真の隅に、小さく「チャチャニレ」が写っていました。現在お菓子屋さんに変身中の旧道立図書館前には、樹齢500年といわれるハルニレの巨木が立っていたのです。開拓当初、市街地の建設に伴ってどんどん木が伐られていくのを憂えた開拓使の役人が、路傍の樹木の伐採禁止令を出したことから、このような大木が町中にはたくさん残されることになりました。その中でもこの木は特に巨大で、アイヌ語でお爺さんや長老を意味する「チャチャ」ニレと名付けられたといわれます。目立つところに立っていることから、たくさんの写真が残されていますが、これは1935(S11)年に行われた陸軍大演習の際に、天皇が行幸された時に撮されたものではないかといわれています。
チャチャニレ
(「札幌農学校遊戯会・チャチャニレの木」紺野哲郎氏私家本、2008 より)

この冊子は、市役所OBである紺野氏により、わが国初の陸上競技会といわれる札幌農学校遊戯会がどの場所で行われたのかを、たくさんの資料をひもといて解き明かしたものがメインになっています。そしてその場所の横に立っていたハルニレの巨木が、開拓以来どのように扱われ、そして消えていったのかを、しっかりと記録に残されているのです。ハルニレプロジェクトの取り組みを始めた時に、いい資料があるよと先輩からいただきました。

このチャチャニレを謳った詩を絵本にしたものが、「にれの町」です。ハルニレプロジェクトを始めたことが新聞に取り上げられた時、ある高校の放送部の生徒からすぐに連絡が入り、ぜひ取材させて下さいとのこと。さっそく会ってみると、高文連に出す作品のテーマが「ハルニレのある町札幌」というのです。なんでそんなものにしたのか聞いてみたところが、たまたまこの絵本を見て決めたのだそう。全然知らなかったので、あわてて買い求めたのでした。戦後まもなく3年間札幌で過ごした時に、この木に出会ったものでしょう。本当に素晴らしい。
(こちらに紹介されていたのでリンクを貼らせていただきます。m(__)m)
にれの町
(「にれの町」 百田(ももた)宗治 詩、小野州一 絵、金の星社、1985)

紺野氏の資料では、チャチャニレの愛称が名付けられた経緯について、1956(S31)年に札幌観光協会が愛称募集をしたところいいものがなく、道の林務部OBのH氏が名付けたという説と、アイヌ語に堪能で道立図書館に通い詰めていた詩人の更科源蔵氏が名付けたという説があるそうです。その名前を入れた名札のデザインを、北大林学の今田(こんだ)敬一博士に依頼し、それを立てている新聞記事が発掘されていました。
名札立て

(「札幌農学校遊戯会・チャチャニレの木」紺野哲郎氏私家本、2008 より)

そんな大切にされていたハルニレでしたが、この頃から急速に衰弱が始まったようで、この10年後に管理していた開発建設部は、道の自然保護課,北大植物園、自然保護協会などと協議し、伐採止むなしとの結論に至りました。そうして1967(S42)年4月21日、関係者約50人が見守る中、神主が祝詞をあげて老樹の冥福を祈り、静かに斧が下ろされたと記録されています。その後実際の伐採が行われ、わずか10分であっけなく倒されたようですが、写真を見る限り、あんなに大きな樹冠だったものが、すっかり尾羽うち枯らした姿になっていました。札幌が拓かれてちょうど百年経った年、それを見守ってきたチャチャニレが最後を迎えたことは、極めて象徴的な出来事だったのかもしれません。
伐採
(「札幌農学校遊戯会・チャチャニレの木」紺野哲郎氏私家本、2008 より)

私たちの活動のシンボルである市民ホール前のハルニレだって、今のままではいつまで生きられるか分かりません。NHKの移転が現実となり、ここでの市役所の建て替え構想もくすぶり始めているので、あの周辺は決して安泰とはいえないのです。今年もしっかりとハルニレプロジェクトを進めていかなければいけないと、改めて思った次第でした。

ハルニレの冬囲い

  • 2015.11.05 Thursday
  • 06:00
大通高校に植樹したハルニレは、順調に育っています。近くをよく通るので時々覗いてましたが、担当の先生から冬囲いは必要でしょうか?との連絡をいただいてました。自然に育っている木は、冬囲いなんかやらなくてもちゃんと育つのですが、大切な記念植樹なので、積雪深の影響がなくなる1〜2年はやってあげましょうと。とはいえ小さな木なので10分もあればできてしまうことから、プロジェクトのメンバーには声をかけないで私だけで行ってきました。
ハルニレ

もうすっかり葉が落ちて、どこに枝があるのかよく分からないくらいでしたが、真っ直ぐに引っ張り上げるとなんと94cmにもなっていました。植えた時には32cmでしたから、一年で3倍にも育っているのです。
計測

記念植樹のサインを見ると、ちょうど一年経っていたのですねぇ。植えたのはもう暗くなっていましたが、かなり寒かった記憶が。でも昨日は小春日和で暖かく、やってきた生徒さんや先生も、早いものだねぇ…と懐かしがっていました。
サイン

この程度の木であれば、1本支柱を立ててぐるぐる巻きにしてもいいのですが、せっかくなので本格的な冬囲いを。鋼管支柱がたくさんあったので、株の回りにしっかりと突き刺し、頭に割りを入れてがっちりとしばりました。ここまでは私がやり、この後のナワで囲うのは生徒さんにやってもらいました。ナワで籠を編むように囲っていくので、植木屋は「籠編み」と呼んでいる方法です。
籠編み

またたくまに上まで巻き上げてしまい、冬囲いの完成。昨年から関わっていた三人は来春には卒業し、道内や道外、そして海外とそれぞれ別の道に進むそう。リーダー的な存在のHさんは、ユネスコの取り組みの経験を生かして、環境関連の大学に進みたいとのことでした。この木が母校との拠り所になればうれしいです。今回初めて参加した二人の後輩に、来年からは頼むね〜と託してましたが、ちゃんとやってくれるかなぁ?
完成

来年は、この3倍にはならないでしょうが、2倍に伸びれば背丈は超してしまいます。恐ろしいほどの成長ぶりのハルニレをこれからも見守っていくことにします。

ハルニレの手入れ

  • 2015.07.28 Tuesday
  • 05:50
久しぶりにハルニレの話題を。
大通高校の片隅に、市民ホール前のハルニレの子供を植樹したのが、昨年11月4日のことです。その後も冬囲いや春の手入れなど、時々行って面倒を見てきました。いよいよ夏休みに入るので、何か作業があれば子供達にも参加させたいとのことなので、昨日行ってきました。

ハルニレ
植栽時にはわずか32cmしかなく、葉も落ちていたので竹串のようなものを植えた訳ですが、今年は春からぐんぐんと大きくなり、ほぼ倍の大きさまで育っていました。

枝振り
これまでは自由に枝を伸ばさせていましたが、早く樹高生長を促して積雪圧から抜け出ることが大切なので、不要な下枝を落とす必要があります。

草取り
昨日は先生が二人と生徒さんが四人、ハルニレプロジェクトのメンバーも二人参加してくれたので、合わせて九人で除草を行いましたが、なにせ半畳ほどのスペースなのであっという間に片付きました。

枝払い
その後、どうしてこの時期に枝払いを行うのか簡単に説明してから、みなさんに枝を落としていただきました。もさもさしていた枝がなくなると、なんだかすっきして凛々しくなり、幼稚園児が小学生になったように見えました。

土用芽
春から伸びた枝は、夏の前にはいったん生長を止めますが、土用のこの時期から再び二次生長を始めてまた芽を伸ばしてきます。これを「土用芽」といい、秋までにもうひと伸びして冬を迎えます。なのでこの芽に勢いを集中させてやることが大切になるのです。
次回の作業はもう冬囲いなので、なんだか今年もあっという間に過ぎていくように、あらためて感じてしまいました〜

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