道庁庭園

  • 2023.06.28 Wednesday
  • 05:41
今年の『北の造園遺産』には3件が認定されましたが、そのうちの一つが道庁赤れんが庁舎前庭です。パネルを作るのに手持ちの画像を探しましたが、今一ついいのがないので撮しに行きました。赤れんがプラザからこれを見ると、工事やっていても見えるんだ!と観光客なら思ってしまいそうですが、ずいぶん精巧なシートができるものです。
書き割り

門を入ってすぐ左には樹木マップがあります。開拓使の庁舎も火事で焼け落ち、燃えないように赤れんがで庁舎を建てた翌年には、消火のために池を掘った庭園が整備されました。かつては鴨々川から分流し、西5丁目通に沿って流れ下る新川が水源でした。
マップ

北の池から見ていこうと、反時計回りに歩いて行くと、木々のすき間から北側のビルが見えてきます。北側は緑地の幅が狭いので、あまり樹木が大きくなっていません。
北の池

かなり大きくなった雛を連れて、かあさんカモがスイスイ泳いできましたが、この後陸に上がって私の足元に。エサをねだっているのかな?あまり人慣れしすぎるのも困ったものです。
鴨

北の池にも小さな島があり、その辺りは全く手入れもされていないために全くの自然状態に。南風に吹き寄せられた花ガラや落葉が溜まり、こんな状態になっているんだとびっくりでした。
幽玄

一番奥のところから正門あたりを臨むと、日生ビルと三井ビルがよく見えて、いかにも都心のオアシスという感じが分かり、このアングルでいくことにしました。
オアシス

研究会の中で、流入する河川がなくなってから、どこから水を補給しているんだろう?という話が出ました。植物園の池は道庁からのもらい水だと聞いていたので、これもきっとそうなんだろうと思っていたら、やはり庁舎側から流入していました。冷房などで相当量の井水を汲み上げているので、その分はこういうところで排水処理していたのです。
水源

赤れんが庁舎の右手には、イチョウの巨木が7本ありますが、これは道庁前に並木を植えるため東京から取り寄せたイチョウの苗が余ったので、1925(T14)年にここに植えたものです。イチョウ並木の太さに比べて、何倍もある巨木に成長していて、いい場所に植えてやればこんなになるんだと、改めて認識してしまいました。
イチョウ

ライラックの剪定

  • 2023.06.14 Wednesday
  • 05:46
昨日は創成川公園でライラックの剪定指導。いつものように北2条側からどんな状態なのか見ていくと、まだ遅咲きのメヌエットが咲き残っていました。
メヌエット

護岸の上にずらっと植えたはずのツルアジサイは、たった2株だけが活着し、でも株がずいぶん大きく成長しています。これが全部の護岸に咲いていたら壮観だったのになぁ…簡単に挿し木ができるので、自前ででも植えてほしいです。
ツルアジサイ

ここがオープンしたのが2011年なので12年が経ち、植えられた木もすっかり大きくなって、ようやく両側のビルが隠れるようになってきました。すぐ下を車が走るトンネルが埋まっていて、土被りが1mを切る所があちこちにあるけれど、よくもまぁたくましく根を張ってくれたものだと思います。
創成川

参考までに、2011年のオープン直後の6月8日の様子はこんなものでした。孫達もだいぶん大きくなって来たので、私が作った公園などの見学ツアーでもやっておかなくちゃ!
2011年

ボランティアのみなさんも、毎年入れ替わりはあるものの、初めからずっと来ている方が何人もいて、本当に心強いことです。
ボランティア

私が顔を出さなくても大丈夫なはずだけど、新人に教えるとなると不安なこともあるのでしょう。私がサポートしながらどんどん剪定していくと、みなさんも早いこと。西側をずっとやっていき、北一条通の手前までやることができました。
剪定

公園の外側には、街路樹風にジャパニーズライラックであるハシドイを列植しています。その1本にもう花が咲いていました。もうそろそろ開花期のずれも収まってくるはずなのに、なかなか戻らないものです。
ハシドイ

野幌森林公園

  • 2023.05.31 Wednesday
  • 05:46
昨日は厚別まで用事があったので、ちょっと足を伸ばして野幌森林公園まで行って来ました。向かったのは文教台の一番奥にある大沢口。車が置きやすく、自然ふれあい交流館でマップをゲットしてすぐ森の中に入ることができます。
大沢口

広大な野幌森林公園の中で、比較的「原始林」的なのが大沢口から大沢園地までのエリアなので、1時間ちょっとの工程だとここが一番便利です。北の端になるので湿り気が多く、カツラの巨木があちこちに残っています。
カツラ

園路のすぐ脇にヤマシャクヤクが咲いていました。ここは園路から奥に入ることができないので、どうしても見ることができる植物が限られてしまいます。それでも自然度が高いので、こういう植物が間近に生えてくれるのはうれしいです。
ヤマシャクヤク

あっ!と驚くような巨大なノビネチドリが。なんと草高が55cmもありました。ちょうどストック突いて歩いているおじさんがいたので、こんなのが咲いてますよと教えたら、ふ〜んこれ珍しいんですか?と言うだけで、また黙々と歩いていきました。植物に興味がある人は少ないようで、みなさん脇目も振らずに歩く人ばかり。そんなもんかなぁ…(>_<)
ノビネチドリ

野幌を特徴づける樹種がトドマツで、何本か直径1m近い巨木を見かけました。若木も生えているので、ちゃんと世代更新しているのかと思ったら、なんと本州産のウラジロモミ!こんなところに植えるなよ!と愚痴ってしまいました。
ウラジロモミ

コンロンソウが終わりかけで、クルマバソウやオオハナウド、マムシグサなどが咲いてきているくらい。比較的地味な林床で、地味だけどよく見るととてもかわいいのがニョイスミレ。今が最盛期のようで、無数の花を咲かせていました。
ニョイスミレ

これもアッと驚いてしまったのが、巨大ユキザサ!草高がなんと85cmもあるのです。どうしたらこんな巨大に育つのか?これなら一本で満足できるのになぁと、しばし見つめてしまいました。
ユキザサ

そういえば、あのノビネチドリのほかにランの仲間を見かけなかったなぁと、入口近くまで戻ってようやくコケイランが点々と6株、すぐ近くにサイハイランのつぼみ個体を2株見つけました。最後に完結したようでホッとしました。
コケイラン

知事公館

  • 2023.05.18 Thursday
  • 05:40
ずっと部屋に籠もりっぱなしでさすがに煮詰まってきたので、昼休みに知事公館へ息抜きに。途中のマンションの植込みの中では、今年もスミレが満開になっていました。きっとサツキの根にくっついて本州からやって来たのでしょう。この植えますから外には出ていないので、なんだかかわいそうでもあります。
スミレ

途中の庭で満開になっているハナミズキ。北側に家があるとはいえ、全く傷みもなく毎年見事な花を咲かせているので、少なくとも町中では全く問題なく植えることができそうです。ヤマボウシより花期がうんと早く、華やかさが違うので、今に本州のように街路樹がハナミズキだらけになるのかなぁ…(^^;)
ハナミズキ

久しぶりの知事公館は緑に包まれており、エゾヤマツツジの真っ赤な花が強烈なアクセントに。ちょうど昼休みだったので、園内には近くのサラリーマンが息抜きに来ていました。毎日ここに来られるなんてうらやましい環境です。
ヤマツツジ

焦げ茶の芽鱗(がりん)がたくさん落ちていると思ったら、ホオノキの花がもう開いていました。私の頭の中ではホオノキの花期は6月中旬なので、今年は感覚が狂いっぱなしです。
ホオノキ

昨年咲いたユリノキの果実がたくさん枝に残っていますが、昨年咲き過ぎたのか枯れている枝がたくさんあるし、今年のつぼみが全く見当たりません。昨年は軒並み異常に樹木の花が咲いたので、今年は休むものが多そうです。
ユリノキ

これを見て、しばらく頭の中に ??? と点滅してしまいました。これはナシの木ですが、なんと丸く刈り込まれています。昔はちゃんと果樹らしい剪定がされていたように思いますが、いつからこんな剪定になったのかなぁ?丸く刈り込めばかっこいいと思っている造園屋って、けっこういますからねぇ…(^^;)
丸刈り梨

公館の建物もよく見ると、あちこちペンキははげているし、屋根を葺いている銅板?もはげ始めています。赤れんが庁舎の改修が一段落したら、こちらもちゃんと補修してほしいものですが…はたして順番は回ってくるのでしょうか。
知事公館

ライラックまつり

  • 2023.05.13 Saturday
  • 05:44
昨日は町中に出かけたついでに、気になっていたライラックの様子を見に行きました。ちょうど昼時でしたが、あいにくのにわか雨でひっそり静まりかえっていました。まさにリラ冷えとはよく言ったもので、必ずこの様な天気になります。
大通公園

以前は一重のシロライラックが一週間早く咲き、翌週にようやく紫のライラックが咲いていたけれど、最近一重のシロライラックは見かけなくなり、花期が同じの八重品種が植えられています。このコンビネーションの方が見栄えはいいですから。
白八重

この時期の花壇はパンジーだけで、配植は各社独自のやり方です。パンジーも丈夫で多花性になり、ずいぶん使いやすくなりました。
春花壇

春花壇にネモフィラなんか使っていなかったけれど、最近のネモフィラ人気で日の目を見たようです。でも本州のように秋からじっくり根を伸ばし、暖かくなってからたくさんの花を咲かせるようなことができないので、今一つそのよさが発揮できないのは残念です。
ネモフィラ

大通公園には、かつては品種もののライラックはなかったので、創成川公園を計画するにあたって、町中でも多彩なライラックを見ていただきたく、30数種のライラックを導入した経緯があります。最近品種ものが手に入るようになったのか、ここにも少しずつ多彩なライラックが見られるようになり、ブルー系の‘プレジデント・リンカーン’が咲いていました。
リンカーン

品種を確認しなかったのですが、今まで見た中で一番ピンク色のライラックが。まるでサトザクラの‘関山’のような色だし、よく見ると‘センセーション’のような縁取りもかすかに見られます。4丁目の北側なので、大通に行かれた際にはぜひご覧下さい。
桜色

ライラックまつりは17日からなので、ほぼ満開の状態での開催となりそうです。この冷え込みでちょうどよくなってラッキーでした。西7丁目ではライラックワインガーデンとして、道内のワイナリーの試飲や販売が行われるようです。どこが出すのかとHPで確認したら、娘たちのランセッカを初め、登地区のワイナリーがたくさん出品していてびっくり。そんなに本数は出せないからすぐになくなりそうですが…興味のある方は覗いて見て下さい。
ライラックまつり

開花情報

  • 2023.04.22 Saturday
  • 05:39
通勤経路で一番早く開花するのが左側のエゾヤマザクラで、他の木より2日くらい早く咲いています。でもこの寒さのため、開花して一週間以上経っているのに。まだ散らないで頑張っています。木にも個性があるようで。
エゾヤマザクラ

土日は仕事があるので、昨日の昼過ぎに神宮&円山公園の様子を見に行きました。鳥居の横から入っていくと、エゾヤマザクラはかなり咲いていますが、つぼみもかなり残っており、せいぜい八分咲きくらいでしょう。
神宮

この木はかつての標本木のソメイヨシノ。10年以上前にお役御免になってしまいましたが、たくさん付いていたテング巣の病巣も取り除かれ、元気な姿です。でも花はせいぜい二分咲き程度。標本木が町中の気象台の敷地に移ったことにより、開花宣言が2日くらい早くなったように思います。
旧標本木

その前に広がる梅林は、剪定もきちんとされるようになって、とても見応えがある梅林に生まれ変わりました。紅梅はほぼ満開になっていて、たくさんの方が写真を撮していました。
梅林

白梅といっても本物の白梅はほとんど見当たらず、みんな豊後梅です。豊後はどう見ても白梅とはいえないので、キリッと品のある白梅系の品種も入れるといいのですが…
豊後

円山公園の方に下りていくと、参道にはずらりと出店が並んでいました。コロナ禍を生き延びていたのですね。動物園に抜ける園路方向に一番サクラが集まっていますが、先日の報道通りサクラの数はかなり少なくなりました。コロナ禍で3年間花見期間が設定されず、ただぞろぞろ歩いて楽しむだけでしたが、本日から5月7日までは火を使わない宴会が認められます。なのでブルーシートは敷かれますが、ジンギスカンの紫煙たなびく宴会風景は今年もありません。あれはもうやめるべきだと思います。
円山公園

北側の方にもサクラのエリアがありますが、伐採された切り株が目立ち、本数はうんと少なくなっています。この2本だけまだ堅いつぼみなのはどうしたのかな?まだWさんが所長時代に、枯れたサクラの補植をするのに、土壌改良をしっかりやって、長く楽しめるサクラを育てようとしました。
北エリア

普通の植栽基準では、植穴径は100cm弱、深さも50cmくらいしかありませんが、こんな巨大な植穴を掘って土壌改良をしたのです。これが2011年なので、12年経っているのですが、条件がよくてのんびりおっとり育っているのかな?今度Wさんに聞いてみようと思います。
植穴

冬の散歩

  • 2023.02.19 Sunday
  • 05:33
ようやく寒気が抜けて、昼間の気温がプラスになりました。ずっと引き籠もってばかりだったので、昼に散歩に出かけると、ヒマなじいさんがあちこちで雪割りして、道路に雪投げをしてました。昼間にちょっと気温が上がっても、夜にはまた下がるのだから本当に迷惑です。円山公園に入ると、あちこちに雪だるまが。孫でも連れて雪だるまでも作っていればよいものを。
雪だるま

木の幹に、雪で作った人形やハートがあちこちにくっついています。以前は数カ所だったのに、あたり一面の木にいろいろとくっついてます。文字まで書くのはなんかうるさいなぁ… 市内のあちこちでも流行っているのでしょうか?
人形

反対側では、バケツに水を汲んできてせっせとスノーマン?を作っている方が。いろいろと熱心な方がいらっしゃるようです。
スノーマン?

神宮の梅林を抜けていくと、まだ全部ではないけれど、ちゃんと剪定が済んでいる木があります。一時はひどいことになっていたので、面識のあった権禰宜さんに、これではせっかくのウメが可哀想だと申し入れたことがありました。そのせいもあったのか、体制を入れ換えてちゃんと手入れが行き届くようになってきています。
梅林

参道脇の木立を見ていると、木の葉の色がはっきり違っていました。右の緑が濃い方がヒノキで、左の薄いのがサワラです。木材としてはヒノキの方がいいと言われますが、サワラも決して悪い材ではありません。耐寒性がサワラの方が強いので、市内ではサワラの方が圧倒的に多く見られます。
ヒノキとサワラ

気温は5℃くらいでも、日差しが強かったので、雪融け水がザァザァと流れています。来週はもう下旬に入り、春が少しずつ近づいていることが実感されました。
雪融け水


なお、明日のブログ更新は休みにさせていただきますので、よろしくお願いします。

春を告げる花

  • 2023.02.01 Wednesday
  • 05:31
昨日は北区の土木センターに成果を納品したあと、再び百合が原公園へ。先週は北風が吹き荒れて温室までがすごく遠く感じましたが、昨日はピーカンに晴れ渡り、日差しが暖かく感じました。
温室

入り口に置かれているキンビジウム・トラキアヌム(Cymbidium tracyanum)はいつものように豪快に咲いています。このサイズではとても個人宅では栽培できないでしょう。低温には極めて強いので、この環境にはぴったりの花かもしれません。
シンビジウム

市民ラン展は一週間で終わり、いよいよ今週は立春を迎えることから、『福寿草と雪割草展〜春を告げる雪国の妖精たち〜』が始まりました。福寿草は2品種33鉢、雪割草は34品種63鉢が展示されているそうです。でも植物がちっちゃいので、真ん中あたりに寄せてあっても華やかさはあまりありません。
雪割草展

まずは手前にあるセツブンソウから。白い花弁状のガク片は5〜6枚あり、花弁は退化して雄しべの回りに小さく見えている黄色い蜜腺になっています。自生地が限られているので、絶滅危惧種の指定を受けているところが多いとか。
セツブンソウ

普通のフクジュソウに混じって、品種ものである‘青森素芯’が咲いていました。ネットでは一芽が5千円もする希少品のようだけど、なんか地味な花に見えるけどなぁ…
福寿草

雪割草は、例によって鉢に顔を近づけないとよく分かりません。これは千重咲きの‘蓮月(れんげつ)’という品種ですが、こういうものは北海道ではなかなか広まらないような気がします。
蓮月

これは標準花の‘碧空(あおぞら)’という品種で、こういうのがあちこちに植えられていると人気が出てきそうです。陽殖園にもたくさん植えられているけれど、残念ながら花の時期に行ったことがなくて、林床にびっしり咲いてきれいだぞぉ〜と言われているのですが…(^^;)
碧空

一応大温室も覗いて見ました。ツバキ類が少しずつ開花している品種が増えてきているようで、ヤブツバキ系の‘幾年月’が凜とした花を咲かせていました。日差しがあればこれからどんどん咲いてきそうですよ〜
幾年月

百合が原公園

  • 2023.01.25 Wednesday
  • 05:31
昨日は北区との納品前の打合せ。途中道路はすいていて、夏と同じくらいですいすい走れました。昨年よりは除雪が丁寧なのかもしれません。でも学園都市線の陸橋を越えようとしたら、北風がぶわっと吹いて視界が悪くなりました。札幌新藤かここが天候の分岐点になるのだそうです。
陸橋

打合せは一時間ほどで終了。来週には納品できます。せっかくここまで来たので、百合が原公園の温室を見てくることにしました。ちょうど市民ラン展が始まっていて、中温室は寒くない程度に暖房が効いていてホッ。
市民ラン展

グランプリはこのパフィオペディルムです。いつも不思議に思うのですが、夏の花フェスタでのラン展もそうだけれど、どのラン展に出すかで花の咲き具合を調節しなければなりません。でもそんなにうまく、逆算して栽培ができるのでしょうか?すごい技術だと思ってしまいます。
グランプリ

このリカステなんか、なんにも受賞していないけれど、とてもきれいに作られていると思うのですが?ましてや採点基準なんて、謎だらけです。
リカステ

大温室に入って思わずブルッ…{{{(^。^)}}} カメラを持つ指がかじかみます。まだ侘助などのツバキが咲き始めくらいで、ギンヨウアカシアはまだ堅いつぼみ。でもこのくらいの気温は向こうの外気温なので、さすがにキリッといい花を咲かせていました。これは参平椿だそう。
参平椿

入り口付近に展示販売されているのはビオラやプリムラなど。かわいい花だけど、今購入しても置くところがないです…(>_<)
ビオラなど

このプリムラは ‘ポンポンラパン’という札が付いていました。 ‘ゴールドラインショコラ’やジュリアンハイブリッドの‘クラシカルドレス’なども本当に素敵です。露地植え用ではなく、鉢花としてどんどん進化していくのですね。
プリムラ

一番奥のところに、まだコウテイダリアの花が残っていました。秋に新聞に載っていたので、ずっと咲き続けていたようです。この花が終わる頃にはミモザが咲いてくるけれど、今年はミモザ祭りはできるのでしょうか?
コウテイダリア

円山の散歩

  • 2023.01.12 Thursday
  • 05:40
昨日は歯の定期点検。問題のある歯は少し腫れがあるものの、もう少し様子を見ましょうということになりましたが、昔の治療した歯に進行が見られるので、冬の間に治療をすることに。また何度か通わなければなりません。すぐ向かいの円山バスターミナルは、以前建て替えの話が出ていたけれどその後音沙汰なし。どうするのでしょうか。隣の花笑夢跡地には、マンションの建設が進みます。この辺りは本当にマンションだらけになり、本当につまらない町になってしまいました。
円山バスタ

昨年までは冬でもあちこち散歩に歩いていましたが、今年はほとんど出歩いていません。やはりおか田が閉店してしまったので、帰り道にあちこち歩いていたのがなくなったのが大きいようです。せっかくここまで来たので、円山公園から神宮を回って帰ることに。裏参道を上って行くと、けもの道が延々と続いています。よく観光客がここを通って動物園に向かっていくのを見かけますが、もっとしっかりした経路の案内を出さないと気の毒です。
裏参道

いつものツアーの案内コースとは逆に、第三鳥居から入るのも久しぶり。かつては鳥居の左にとても色の濃いエゾヤマザクラがあったけれど、いつしかなくなってしまったなぁ…
第三鳥居

神宮を包み込む社叢は、150〜100年前に植えられたもので、この辺りのサワラ林は樹齢150年。わりと最近補植されたヒノキアスナロが混じっています。何世代も先の時代のために木を植えておくことの大切さを、こういうところで痛切に感じます。
サワラ林

ずいぶん賑やかだと思ったら、どんど焼きのために、注連飾りやお札などを古神札収納所に届けに来ていました。現在は厳重に分別をしないと受け取ってくれないので、持ち込む際には注意が必要です。それにしてもこんな出店まで出ているとは知りませんでした。
出店

帰り道、宮ヶ丘のヒマラヤシーダーの様子を見に行くと、あらら…すっかり刈り込まれて丸くなっておりました。これではとても開花結実はできないでしょう。なかなかシダーローズへの道のりは厳しそうです。
ヒマラヤシーダー

目まぐるしい天気

  • 2022.10.19 Wednesday
  • 05:43
昨日は創成川公園のボランティア作業の指導日。本来は4日でしたが大雨で中止に。11日は滝野公園だったので、二週間遅れでの実施となりました。いつものように北の方から確認をしていくと、妙にぽっかりとした空間が。NHKの建物はそんなに大きくなかったけれど、なくなると広がりを感じてしまいます。
NHK跡地

北の方からハギの刈り取りをやっていました。このあたりはミヤギノハギモドキなので開花が早く、とっくに花は終わっています。手前のようにハギをある程度の固まりにナワで縛り、それを掴んでチェンソーで切っていました。バラバラに刈ると集めるのが大変なので、これだと大変能率が上がります。
ハギの刈り取り

久しぶりに南4条橋まで行き、川の中の飛び石伝いに戻っていきました。南に行くほど護岸が低く、川の中を歩いて行くとまだ咲き残っているミヤギノハギがいい感じに垂れています。このあたりのハギも、あと二日くらいで刈り取られてしまうことでしょう。
川面から

集合場所の狸二条広場に行くと、さっきまであんなにピーカンに晴れていたのに、北の方から真っ黒な雲が押し寄せてきて、バラバラと雨が降り始めました。みなさんに「やっぱり!!」と言われてしまったけれど、龍神様は絶対に見逃してくれません。さっそく雨雲ズームレーダーで確認したら、10分ほどで雨雲は通過することが分かり、しばらく待機しました。
雨雲襲来

再び日が差してきたのでさっそく作業開始。花後剪定のあと、伸びた枝がどうなっているのかをよく見ていただき、本来は花後剪定で落としていなければいけない枝を見分けてもらいました。これがすんなり分かれば苦労はないのですが、がんばって覚えていただきたいです。
剪定

一時間ほどしてまた雨になり、創成交番跡の四阿に避難。これも10分ほどやり過ごしたら日差しが戻ってきました。本当に目まぐるしく変わります。ちょうど逆光を受けて紅葉や水面が輝き、みんなでしばし見とれてしまいました。
雨上がり

今年は雨が多かったせいか、株の勢いが強く、枝がよく伸びると共にひこばえも無数に発生している株があります。どれを残してどれを切るのか、周りの枝振りや園路との距離などを考えながら、処理していただきました。ひこばえは、台芽でなければ次世代の幹の候補なので、バランスよく残していかなければなりません。
ひこばえ処理

ちょうどキリのいいところで作業を終え、広場に戻り始めたらまた黒雲が。本当にあきれてしまう天気でしたが、なんとか所定の範囲の剪定を片付けることができました。残りは寒さとの戦いになりますが、みなさんにがんばってほしいです。
再び雨に

再び中島公園へ

  • 2022.10.01 Saturday
  • 05:42
昨日はちえりあボランティア講座の最終日。前回の円山公園は雨降りでしたが、昨日はピーカンに晴れ渡り、夏日の予報に。途中で給水タイムが必要かな?などと考えながら中島公園に向かいました。実は敬老パスの初使用日。ずっと使っていたサピカにまだかなり残っていたのでどうしようかと思っていたら、セコマでサピカが使えることが分かったので、敬老パスにチャージしてきました。千円で1万円分使えるのですから、本当にありがたいです。
敬老パス

暑さで休む人はいなかったようで、総勢30名近くの大所帯に。半袖シャツはもう仕舞っていたのに、また引っ張り出してきて正解でした。ここでは今日の流れと中島公園の特徴をを説明したあと、今回は行かないパークホテルの庭園と、木下彌八郎顕彰碑の説明をして 移動開始。
スタート

日向を歩くと暑いので、このあたりはずっと木陰で気持ちよく歩けました。木下成太郎像は、開戦直前の1941(S16)年8月に設置されましたが、2年後に市内の銅像はクラーク像なども含めてすべて供出されたのに、唯一供出を免れてずっとここにあるという謎が解明されていません。
木下成太郎

旧百花園では、ちょうどコルチカムが咲いていました。先日これを食べて死んだ方がいたけれど、何でこんなん食べたんだろうとひとしきり話題になりました。
コルチカム

コブシの果実が一層赤く色付き、ここでも足が止まってしまいました。普通コブシの木は大木になり、こんなに間近に見ることがないだけに、異様な姿の果実と、割れてくるとタネがにゅーっと垂れ下がる様子を見ていただきました
キタコブシ

途中給水タイムを取ったりしたので、かなり時間が押してしまい、日本庭園に着いた時にはちょうど終了予定時間に。でも入口のミヤギノハギを見ると、あれこれ説明してしまいました。私もこんなに見事な状態を見たことがなかったので、うれしかったです。
ミヤギノハギ

10分オーバーでスタート地点に戻り、終わりのあいさつをすることができました。確かに座学と現地学習を組み合わせると、理解度がはるかに高まるので、こういうやり方はいいと思いますが、やる方はちょっとしんどいかな…(^^;) 3回おつきあいいただき、お疲れさまでした。

見どころ探訪ツアー

  • 2022.09.26 Monday
  • 05:39
昨日は中島公園での見どころ探訪ツアー。ピーカンに晴れ渡り、汗ばむほどの陽気になりました。参加者は10名ほどで、事務局入れてもちょうどいいくらいの人数に。
スタート

昨年はコロナで中止になっているので、2年振りの探訪ツアー。スタートの森の歌のところでは、さすがに舌が回らなくて調子が出ませんでした。先は長いので、あわてずにゆっくりとしゃべることに。
森の歌

菖蒲池を回って木下成太郎(しげたろう)像くらいまで来ると、だんだん調子が戻って来ました。木陰に入ると気持ちがよくて、日向は暑いほど。でも傘を差すような天気でなくてなによりでした。
木下成太郎

ハウチワカエデの‘舞孔雀’。まだ植木屋に入ったばかりの27歳の時、豊水通の拡幅に合わせて廃業した料亭雅叙園から樹木の寄贈を受け、その移植工事をやることになりました。その玄関脇にあった銘木で、女将からこの木は絶対に枯らさないでね!と言われたものです。
舞孔雀

体育センター前の広場には、たくさんのキタコブシが植えられていますが、どの木も枝が垂れ下がるほどたくさんの実が生っています。こういう枝には花が咲かないので、来年はかなり寂しくなることでしょう。
キタコブシ

日本庭園入口のミヤギノハギは最高のタイミング。これは園内から移植してきたものですが、昔ながらの素性のいいミヤギノハギなので、本当に見事です。
ミヤギノハギ

庭園内のソメワケハギも園内移植です。いつも9月の最終週は北大の集中講義があったため、この探訪ツアーは10月に入ってからになっていましたが、北大の講義がなくなったので、この時期に実施することができ、どちらもバッチリ花を見ることができました。
ソメワケハギ

10分ほど時間をオーバーしてしまいましたが、無事にスタート地点に戻り、本当に天気に恵まれてよかったです。今週はもう一度ここの案内があるので、ちょうどいい予行演習にもなったかな。

さとらんどの樹木

  • 2022.09.25 Sunday
  • 05:47
先日行ったさとらんど。虚しい思いをしたまま帰るのもなんだから、一回り樹木のチェックをしてきました。ここの植栽設計が1992年、その後2年施工して、95年7月にオープンしています。植木屋からコンサルに転職して4年目、これだけの植栽設計をよくやったものだと思います。

ハーブガーデンは以前からボロボロになっているけれど、その川側に造ったヒースガーデンが30年も経っているのに、ほとんど傷んでいないのにはびっくりします。この頃には網走に大量生産していた方がいたので、こんな設計ができたのですが、今となっては夢のまた夢です…
ヒースガーデン

コンコロールモミを、公共工事で使ったのもこれが初めてでしょう。植木屋時代に苗畑廻りが大好きだったので、どこにどんな木があるのか全部頭に入っていました。こんな立派な木になっていると、うれしくなります。
コンコロールモミ

川を渡ってすぐの右手には、広々とした芝生にハルニレがすくすくと育っています。もう20mを越していて、まだ伸びていきそうです。ここの植栽設計を頼まれた時に、当時の女性の農務部長(大学の先輩ですが)から「隣のモエレ沼公園の失敗は二度としたくないので、あなたに頼むんだからがんばってね!」と言われました。環境条件も土壌条件も考えないで桜の森を作ろうとして、何千本もの枯れ木の山を作っていたので、その二の舞はしたくなかったのです。
ハルニレ

湿地周りに植えたメタセコイアも、すくすく伸びて20m近くになっています。04年の18号台風や18年の21号台風でも何の被害もなく、群植によって抵抗性が格段に強くなっているのがよく分かります。
メタセコイア

ポプラ並木も立派になりました。本当は左のようなホウキポプラのはずが、右には素性の悪いものが混じってしまいました。ここは列植なので、風の影響を受けやすく、21号台風によって何本か倒れています。横の木から秋に枝を取り、深挿しすれば簡単に補植できるのに、ここの管理者はそんなことも知らないんだなぁ…(>_<)
ポプラ

この時期はようやくコンサルの仕事に慣れてきた時期ではありますが、樹種の選定や樹木の植栽間隔などはまだほとんど勘でやっていたはずだけど、何の問題もなくどこの木もちゃんと育っています。いきなり50haほどの広大な植栽設計をよくやったと思いますが、結局今までに手がけた物件では最大規模の植栽計画でした。孫も上が6歳になったので、そろそろ連れて行って「この森はじじが造ったんだぞ!」と教えておかなければ…(笑)
ハルニレ林

見どころ探訪ツアー

  • 2022.09.23 Friday
  • 09:24
例年秋に実施してきている中島公園の「見どころ探訪ツアー」は、昨年はコロナ禍で実施できませんでしたが、今年は25日に開催予定です。まだ定員には余裕があるとのこと。幸い天気もよさそうですので、興味のある方は是非ご参加下さい。

探訪ツアー

哀れ萩の里

  • 2022.09.23 Friday
  • 05:31
先週さとらんどに行った方から、ちょうど見ごろなのにハギがどんどん刈られてましたよ!!との連絡が。9月下旬はミヤギノハギが満開で、少し遅れて咲いてくるシラハギがちょうど追いついてくる、ハギにとっては一番の見ごろのはず。なにかの間違いでは…と半信半疑ながら昨日行ってみました。駐車場入口のシラハギが満開になっている場所が、なんとこんな状態に。
シラハギ跡地

以前行った時(9月24日)の画像を見ていただければ、この場所にはシラハギに混じってソメワケハギがあちこちに混じっていて、秋の花の代表であるハギの魅力を感じていただけるところなのに…まさか向こうが見えないからって刈り取られたわけではないだろうし。
シラハギ

駐車場の一番奥には、車の転落防止と、伏古拓北通との間の防風植栽の足元が見えないように、ミヤギノハギの列植があります。ここもすべて刈り取られ、荒れ果てた部分が丸見えに。
ミヤギノハギ跡地

ここは紫のミヤギノハギだけの列植のため、ちょっとベターとしてしまったのが反省点。これを踏まえてこのあとの植栽では、白花をランダムに少し混ぜて植えるようにしたのでした。
ミヤギノハギ

このミヤギノハギの裏には雨水貯留のスペースがあり、防水シートが敷かれています。これが丸見えになっているのです。汚いと思わないのでしょうかねぇ…
水路跡地

ここは普段立ち入らない場所だけど、シートが浮かないように石が点々と置かれているので、数はわずかですが、ミヤギノハギの紅白を点在させていえていました。そこも無残に刈られてしまっていたのです。植えた数が少ない分、株の育ちがとてもよくて、この水路の中を歩くのがとても楽しかったのに。
ミヤギノハギあれこれ

ここの管理者はハギが嫌いで嫌いで仕方ないのでしょうか。市内で一番ボリュウムがあるハギなのに、それを見ごろを迎える前にすべて刈り取るというのは、普通の感覚では理解できません。駐車場周辺はすべてハルニレなのに、こんな樹名板があちこちに付いているくらいなので、お里が知れるレベルなんでしょう。腹が立つより悲しくなってしまいました。
樹名板

五天山公園

  • 2022.09.15 Thursday
  • 05:42
西野に用事があったついでに、五天山公園に寄ってみました。家からも近く、子供たちは家に来るついでによく行っているのですが、私的にはあまり面白味がなくて、そんなに行かない場所となっています。全面オープンが2009年と新しく、もともとは採石場だったところを公園化したものです。山のこちら側しか採掘権がなくて、削れるところがなくなったのでしょう。子供たちが小さい頃、平和の方から登って行くと山頂に祠があり、その先が崖になっていてびっくりしたことを思い出します。因みに山の名前は、1935(S10)年に村民の夢枕に大国主大神が現れ、山頂に祠を建てて祀った時に、仏典から取ったのだそうです。
五天山

入口近くには水車小屋があります。ここにはホタル水路が設けられていて、百mくらいの水路が循環して流れているので、それを使って回しているのでしょう。
水車小屋

福井や平和、さらに西野には、かつてたくさんの用水路が掘られて水田を作っていたそうですが、その水力を使って無数の水車が作られ、最盛期の昭和の初めには155台もの水車があって、ほとんど一家に一台だったとか。
西野の水車

水路の横を登って行くと、ガマズミが色付いて来てます。昔はこの実で漬物に色を付けていたと、滝野公園でご案内したおばあちゃんが教えてくれました。ミヤマガマズミの真っ赤とは違い、こちらは濁った赤に色付きます。
ガマズミ

すぐ横にたくさん絡みついているつるものがあり、しばし悩んでいたらなんとヘクソカヅラでした。木が繁って陽当たりが悪く、ほとんど花が咲いていなかったので分からなかったのです。札幌には自生していないので、これは植えられたガマズミと共に、本州から持ち込まれてきたものでしょう。
ヘクソカヅラ

4年前の秋に、ここに咲いている変なアワダチソウを梅沢さんが見つけ、よく調べて見たらこれこそがセイタカアワダチソウだということが分かったのです。この話を聞いてすぐに見に行ったのがこの写真。11月26日ですから、開花がものすごく遅いのです。今までセイタカだと思っていた、葉がざらついて開花期が遅いアワダチソウは、実はケカナダアキノキリンソウということになりました。その記念すべきセイタカがまだあるのか見に行ったのですが、まだ葉が茂っていてよく分かりません。また11月に出直してみようと思います。
セイタカアワダチソウ

豊平公園

  • 2022.08.27 Saturday
  • 05:56
豊平公園は、1979年のオープン時に一年間働いていたので、特に思い入れがある場所です。最近は室内ばかり見ていて、広い園内を見ていないので、久しぶりに一回りしてきました。今の緑のセンターは地下鉄寄りに新築移転していますが、かつては国道寄りの場所にありました。移転した跡地をまだ見ていなかったので真っ先に行ってみると、温室前にあった背丈くらいのネグンドカエデ ‘フラミンゴ’が、すっかり大きくなっていました。
フラミンゴ

かつてのメインアプローチは、ゴヨウマツがそのままなので、昔の雰囲気を残しています。でも当時の姿を知っているからそう思うので、なんか変な配置だなぁと思うかもしれません。
元の入口

2001年にここのパンフレットを作っているので引っ張り出してみると、かつての正面の様子がお分かりかと思います。
01年の様子

ここの向かいには、針葉樹見本園がありました。しばらく入っていなかったので覗いて見てびっくり。なんだか真っ暗なジャングルになっていて、昔の開放的な雰囲気がありません。やはり40年以上経過した、年月の重みでしょうか。
コニファーガーデン

20年前のパンフレットを見ると、この場所にはヒースガーデンがありました。それから20年でこれだけ変わっているのです。樹木の成長を止めるためには、ものすごい労力と費用がかかるということですね。
見本園

かつてバラ園の芝生の中に、ポツンとハンカチノキが1本と、モクゲンジ2本が植えられていたのですが、どれも大木になって向こうが見えなくなってしまいました。モクゲンジは花も見事だし、果実もよく目立つので、どこかに植えようと画策しています。
モクゲンジ

野草園の横でヤブになっているのは、なぜここにあるのか分からないキカラスウリ。わざわざ野草の一つとして植えるはずもないし、昔から不思議に思っていました。公園化する前は、ここは国の林業試験場で、このあたりには官舎が並んでいたそうです。その住人が持ち込んでいたのかも?なんて推理したこともありますが。
カラスウリ

新しい緑のセンターは、移転して5〜6年くらい経ったでしょうか。周りの植栽設計のお手伝いをしたので、その出来映えを時々のぞきに来てます。もうちょっと右側のヤマボウシの木陰を期待していたのですが、なかなか大きくならないのが誤算ですが、足元は順調に育っていました。
シンメトリー

振り返ってみて、おっ!と思ったのは、屋上庭園のこちら側に植えたビャクシンとニオイヒバ ‘サンキスト’が大きくなって来たこと。隣の豊平警察署の駐車場が丸見えでは興醒めなので、そろそろ目隠しになってきたようです。
コニファー

百合が原公園

  • 2022.08.06 Saturday
  • 05:47
車の定期点検があり、再び百合が原へ。今回は無料1ヶ月点検なので、30〜40分で終わりますというので、先日あまり見なかった緑のセンター回りを駆け足で見てきました。センター前の花壇はいつもカチッとしているのに、今年はヒマワリの ‘サンフィニティ’が入っているので、ちょっとだらしなく見えてしまいます。
センター前花壇

ボーダー花壇の植物は、どれももりもり育っています。今年は適度の降雨が続いているので、昨年のような乾燥ストレスがなかったのでしょう。中でも目立ったのがアガパンサスです。いろんな品種が植えられており、どれもたくさんの花茎を伸ばして満開に。ドカ雪で越冬性がよかったのかもしれません。
アガパンサス

アカンサスもたくさんの花茎を上げていました。滝野公園にも昔はよく咲いていたのに、いつしか消えてなくなってしまいました。予算削減で年々貧相になっていくのを、なんとしても挽回していきたいと思ってしまいます。
アカンサス

近道しようとユリ園の中を抜ける園路に入ると、 ‘カサブランカ’がちょうど満開に。ニュージーランドで育成された品種で、シロカノコとサクユリを交配したと推測されているそうです。我が家でも鉢に植えていますが、本当に丈夫で毎年変わりなく咲いてくれます。
カサブランカ

池の縁で赤黒い花を咲かせているのが ‘ブラックビューティ’。アメリカの育種家ウッドリフ氏が作出した品種で、アカカノコユリにキカノコユリを交雑して得られたそうです。カノコユリの花容と、キカノコユリの強健さを受け継ぎ、ユリでは最も強健なのではないでしょうか。
ブラックビューティ

ユリ園を仕切る生垣が見慣れないので、しばらく悩んでいたら、右端にちらっと見えているニシキギが本体で、その上に何かつるものが覆っていたのでした。
謎の生垣

よく見ると小さな花が咲き始めており、なんとヘクソカズラでした。こんな可哀想な名前を付けられるほど臭くは感じないけれど、よく見るとかわいい花です。私の生家の向かいにあった伊予絣屋さんの生垣に、毎年夏にこの花が咲くので、私にとっては最も長いつきあいの植物の一つです。
ヘクソカズラ

しのつ河畔林

  • 2022.08.04 Thursday
  • 05:50
昨日は江別の北の方にある「しのつ河畔林」を見る機会がありました。R275の新石狩大橋を渡ってすぐ左、野菜を売っている「ふれあいパークしのつ」の向かい側に、なにかあるのは昔から知っていましたが、自由に入れるというのは初耳でした。
しのつ河畔林

案内看板に書かれているように、手前の方はブナ林になっていて、その中にサクラやモミジが植えられています。緑の濃いのがブナで、数百本あるでしょうか。樹齢は30年くらい経っていました。
ブナ林

どこかから苗木を買ってきたのかと思ったら、江別市の南の方にある、昔の開拓農家の跡地を保全している「千古園」にあるブナからタネを取って苗木を作ったとのこと。あそこは私がいた造園会社が管理をしていたので、何度か行ったことがありますが、かなり立派なブナでした。その木は黒松内から持ってきているとのことで、素性が分かっていれば安心です。
ブナ

中には立派な河畔林文庫があり、予約をすれば中を見学できるそう。イベント時にはここを使っているようです。平日はトイレも使えるようになっているので、広い敷地内の散策には便利です。
文庫

8.5haの敷地の大部分は、ハルニレを主体にした河畔林で、樹齢何百年という大木はないけれど、直径1mくらいのハルニレはたくさんありました。石狩川周辺の平地林は、そのほとんどが農地になっているので、開拓以前の石狩平野を偲ぶことができる自然林は、大変貴重といえるでしょう。
ハルニレ林

水が溜まるほど湿った場所はないとのことですが、一部にはトクサやタチギボウシがまとまって生えており、春はオオバナノエンレイソウやエゾエンゴサクが見事だそう。来年はぜひ見に来なくては。
タチギボウシ

ここの最大の売りが、見渡す限り林立しているオオウバユリ。花の時期は圧倒される風景だそうです。でも問題が、この右端に写っているオオハンゴンソウ。
オオウバユリ

5〜6年前は入り口付近だけだったそうですが、急速にその分布域を広げており、ひどいところは他の草がほとんど見えないほど。これではオオウバユリの世代交代は難しくなり、やがて消えてしまうことになりかねません。さてこんな広い場所でどんな対策が取れるのか。うーーん。
オオハンゴンソウ

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