北の造園遺産

  • 2019.02.09 Saturday
  • 05:58
今朝4時の気温は−12.7℃なので、この辺りだと−15℃くらいまで下がっているでしょうか。「運良く」寝坊したので今朝は走るのをあきらめましたが、新聞配達や犬の散歩の方達には、本当に気の毒な天候です… 昨日も一日冷凍庫状態。予報通り−10℃以上になりませんでした。札幌がここまで寒いのは数十年振りとかいわれているけれど、ちょっとびっくりな寒さとなりました。
3時のアメダス

昨日は夜に、学会支部のプロジェクトである『北の造園遺産』の研究会がありました。メンバーは口々に寒かった〜と集まってきましたが、どこかに入るたびに眼鏡を拭かなければならないので大変とこぼしておりました。なるほど、私だけ眼鏡をかけていないので、そんな苦労があるのに気付きませんでした。
研究会

『北の造園遺産』は、これまで9次募集までやってきて、全道に30件の造園遺産を認定してきました。私が支部長時代に始めてから、もう10年も経った訳です。認定されるとけっこう話題になり、認知度も高まってきたように思います。
表紙

どうしても札幌や函館、小樽といった、歴史の古い地域に偏在する傾向はありますが、30件もあると地方部からも認定される箇所が増えてきて、「陽殖園」のように町を挙げて喜んでくれるところもありました。
陽殖園

今年度は第10次募集となり、今年もこれから募集を始め、3月一杯までの募集期間がありますので、ここにこんなものがあるよ〜という場合は是非コメント欄にでも連絡下さい。支部のHPにアップしたら、また連絡します

会議が終わって帰ろうとしたら、創成スクエアの前の木々にイルミネーションが取り付けられていました。雪まつりに来ている観光客も、寒さに震え上がりながら、町中をさまよい歩いていることでしょう。
ライトアップ

‘なな’のこと

  • 2019.02.08 Friday
  • 05:50
最強の寒波襲来とのことで、数日前から大騒ぎでしたが、5時のアメダスでは−11.1℃なので、思ったほど下がらなかったようです。先日の予報で−18℃になった時には、どうなるかと思いましたが。確かにピリッとした寒さで、体は温まったけれど、汗をかくこともなく戻ってきました。今日はこの気温がずっと続くようで、雪まつりの観光客はびっくりすることでしょうね。

日曜日に捜し物があってロフトに上がったときに、ぎっしり詰まっているキャビネットの中から、昔一緒に暮らしていた‘なな’の追悼ファイルを見つけました。‘なな’は、学部を卒業しても就職せず、もう一年研究生で居残っていたときにもらってきたネコです。二年ほど住んでいた界川から、藻岩下のアパートに引っ越したものの、冬の間に二度も帰ってしまったことは先日書いたところでした。この写真は、アパートにようやく馴染んだ時期のものでしょう。
くつろぐなな

まだ3歳か4歳くらいだから元気いっぱいで、目の前がやはり藻岩原始林なので、いつも出してくれ〜と外ばかり見ていました。半年くらいしてからは、外に出しても戻ってくるようになっていたので、ここの暮らしにもそれなりに満足していたのではないでしょうか。
   藻岩下

このアパートには6年くらいいて、結婚するので今のところに引っ越しました。ここは原始林ではないけれど、すぐ裏が保安林なので、やっぱり昔のような山を駆け回り、以前のような生活をしていました。でもだんだん歳をとるにつれてあまり出歩かなくなり、ちょうど子供たちが大きくなって来たので、いつもされるがままに可愛がられていて、本人も全然嫌がらず、仲良く生活していたのです。
子供たちと

18歳の誕生日を迎えてからすぐ、急に食事が取れなくなって痩せ初め、あわてて行きつけの獣医に連れていくと、肝機能と腎機能が悪くなっていました。仕事の合間に何度も点滴に連れて、数値は少し改善したのですが、薬石効なく6月23日に冷たくなってしまったのです。界川時代から、けっこう名をはせていたし、たくさんの方に可愛がられていたので、このような死亡通知の葉書を送ったところ、10名ほどの方から丁重なお手紙をいただきました。
   死亡通知

界川のすぐ裏に住んでいて、あの家を紹介していただき、本当によくしていただいたHさんは、この時にはご主人が亡くなられて東京に移られていたのですが、今読み返してもうるっと来るお手紙をいただきました。著名な俳人でもあったので、追悼の句をいただいたのです。

追悼句

藻岩山中の墓には、私が軟石を彫って造った墓石が置かれていますが、この文字を刻んだ墓石も造ろうかなぁ…

生き物ミニ図鑑

  • 2019.02.07 Thursday
  • 05:49
札幌市が発行した、『さっぽろ生き物ミニ図鑑』が送られてきました。これは昨年実施された「さっぽろ生き物さがし」の結果をまとめた小冊子です。
  表紙

生き物とあるので、野鳥、昆虫、植物、水辺の生物としてカエルや魚類などが、分かりやすく整理されています。うちの子供たちなら、クワガタの見分け方はお手のものでしたが、どこがポイントなのかを正確に示してくれていました。
クワガタ

以前話題にしたセミについても、見開きでコンパクトにまとめられており、大変見やすくなっています。
セミ

なんで私のところに送られてきたかというと、スズランの見分け方をアドバイスしたのでした。この生き物さがしは2015年からやられていたのですが、札幌市のシンボルフラワーであるスズランはカヤの外。2年前に富丘西公園で新聞の取材を受けたときに、そのあたりをチクチクと指摘したのです。「より保全を優先すべき絶滅危惧種がほかに多くある」として、市内全域の調査を行うことは考えていない。という市に対し、「レッドリストに載せるからには、市内の自生状況をきちんと調べ、群生地が見つかれば保全する方法を考えるべきだ」と指摘していたのです。
スズラン

ところが、市内にはドイツスズランはたくさん植えられているけれど、自生のスズランを目にすることはまずありません。双方の見分け方は、花がなくても葉の裏を見れば一目瞭然、ドイツスズランの葉裏はテカテカと輝き、スズランの葉裏は光沢がなくざらっとしているのです。これを元に市民調査員の方にも全市で探してもらったのですが、やはり情報はほとんどありませんでした。
比較

かつては市内至る所で見られたというスズランは、都市化の波に呑み込まれ、本当に姿を消してしまったのです。富丘西公園以外には、もみじ台近辺でわずかに数株が見つかった程度。こんなに生物種の存亡基盤は脆弱なものなのでしょうか。改めて考えさせられてしまいました。

ラミウム

  • 2019.02.06 Wednesday
  • 05:45
北国のグラウンドカバープランツ  その8  ラミウム

ラミウムは、最近よく使われるようになった、半日陰向きのグラウンドカバープランツです。一般に出回っているのはラミウム・マクラツム(Lamium maculatum)の園芸品種でしょう。ヨーロッパから西アジアにかけて自生があり、種小名の maculatum は「斑の入った」という意味なので、原種にも少し模様が入るのか、英名は Spotted Dead Nettle (斑の入ったイラクサ)となっています。最も一般的なものは、このように銀白色に色付いており、密に地面を覆うので、半日陰地のカバーにはもってこいなのです。
ラミウム

我が家にあるものは、‘ビーコン シルバー(Beacon Silver)’で、これが一番出回っているかと。雪融けと共にもりもりと茎を伸ばし、地面を覆っていきます。開花期は5月下旬〜6月中旬と結構長く、白っぽくなっている葉の中で、赤紫の花がよく目立ちます。
ビーコンシルバー

白花もよく見かけ、多分‘ホワイト ナンシー(White Nancy)’だと思いますが、一面真っ白になってきれいです。
ホワイトナンシー

葉の模様は、全面が真っ白になるものと、このように筋状の斑が入るタイプがあります。なんとなくこちらのタイプの方が広がり方が弱いように思うのですが、どうなんでしょうか?これは市松模様に見えるので、‘チェカーズ(Chequers)’という品種です。
チェカーズ

これらによく似ているのですが、もう少し大柄の茎葉をもち、花が黄色いラミウムもよく見かけます。これはラミウム・ガレオブドロン(Lamium galeobdolon)で、和名もないので舌をかみそうです。この草の匂いをかいだことがありませんでしたが、種小名の galeobdolon は「イタチの匂い」なんだそうなので、思い切り臭いのでしょうか…)^o^(
ガレオブドロン

たくさんある英名の中では、アルミニウム プラント(aluminium plant)あたりがなじみやすいけれど、うまく定着できるかな。これも半日陰を好み、マクラツム種より草丈が高くなるので、ほかの草に覆い被さってしまう危険性があります。
花のアップ

いずれも半日陰で適湿な土壌を好みますので、家の周りなどでは出番が多いグラウンドカバープランツです。

デパート案内(函館編)

  • 2019.02.05 Tuesday
  • 05:49
ずいぶん昔に、札幌のデパートなどの案内図特集をやったことがありました。(札幌駅前編)(四番街編)(一番街編) そのうち函館や本州各地、九州などやろうと思っていて、すっかり忘れていました。

先月一杯で、函館駅前にあるボーニモリヤが閉店になったので、函館出身のかみさんはちょっと寂しそう。といっても、昔は家のすぐ近くの末広町に丸井さんがあったので、そこが遊び場になっていて、ボーニさんにはあんまり行っていなかったとか。函館市内の人よりも、道南の各地域の方が鉄道やバスで函館に出てきて、ボーニに買い物に行く方が多かったようです。
ボーニさん

アネックスの方はまだ3年くらい営業するようだけど、それだけではどれだけ集客力があるのでしょうか。札幌を除くと、道内の地場のデパートは、これで帯広の藤丸と函館の丸井さんだけになってしまいました。デパートに思い出のある世代は、もうかなり高齢化が進んでしまったようです。

ボーニモリヤ

その昔(40年くらい前)、まだ青函連絡船で移動していた時代には、松山から急行や鈍行を乗り継いで函館にたどり着くと、腰が痛くてたまらないので、一つ接続を遅らせ、函館の町をうろうろしていました。電車で移動できる町は本当に楽しくて、函館山の麓の想苑とか、五稜郭辺りまでよく行ってました。なので、こんな店内案内図もゲットしていたのです。
丸井函館

ロゴが新しくなっているので、こちらの方はかなり新しいものでしょう。本町の丸井周辺には、そんなに商店街が形成されていなかったので、こんなところでやって行けるのかなぁ…と思ってしまいました。やはり本州の町とは、町の構造がかなり違っているように思います。
新丸井函館

函館にはもう一つ、丸井さんからほど近く、梁川町に函館西武がありました。1981年に開店し、2003年に閉店しているので、道立公園の仕事で行き始めた頃にこの近くをうろうろしていたので、その時にゲットしたものでしょうか。このデパートは、来店客は車で来ることを前提にした造りになっていました。でも、ダイエーやヨーカドーが出来るに連れて、どんどん客を奪われていったのです。
  西武
一度だけ、青森で途中下車して町中をうろついたことがありました。冬だったことと、言葉がさっぱり分からなかったことを覚えているけれど、北にある函館よりも圧倒的に雪が多く、町が暗いなぁという印象が残っています。ここにはカネ長武田というデパートがあり、名前はさくら野百貨店青森本店に変わっているけれど、今でもちゃんと営業しているようです。
武田

昔のデパートは、確実に町のシンボルたり得ていたように思いますが、今はそれがなくなり、町がどんどん金太郎飴化したり、シャッター通ばかりの無表情な町になっていきました。こんなものを見返していると、ちょっと寂しくなってしまいます〜

節分&誕生日

  • 2019.02.04 Monday
  • 05:50
昨日は穏やかな天気で、町中の道路の雪が融けてしまい、泥田のようなひどい状態に。今週はキンキンに冷え込むので、どんな様子になるのか心配です。朝から自宅前の排雪作業が入っており、昼過ぎに終わったというので家に戻ると、すっかり雪が消えていました。
排雪

昨日は節分なので、豆の用意が。我が家はもちろん昔から大豆です。この一升枡は我が家で昔から使っていた年代物。百年どころではない古い物です。子供たちがいなくなってからは、夫婦でひっそりと撒いているけれど、やっぱり力が入らないものです〜(^^;)
節分

そして「こまめ」の7回目の誕生日。7年前の節分に、生まれたばかりで捨てられていたのを助けてくれた方がいて、施設に預けられ、このネコだけが命を取り留めたそうです。本当ならもっと祝ってやりたいところですが、飲み会で留守をしていた間に食卓にオシッコかけていたので、それ以来下に下りてきません。叱られるのが分かっているので、しばらく近寄らないのです。
こまめ

二日くらいするとそんなことはすっかり忘れて、また甘えてくるのがネコらしいというか。今朝は朝からすりすりしてました。このところ、昼間は押し入れの「猫ちぐら」にだいたい入っているようで、ようやく落ち着ける場所ができました。猫の毛があたりに広がらなくて、かみさんもホッとしています。おまえももう中年なんだから、もう少し分別が付けば、もっとかわいがってやるのになぁ…(^^;)
ちぐら

身内の飲み会

  • 2019.02.03 Sunday
  • 05:55
昨日は飲み会があるので、昼過ぎに一旦車を置きに帰り、バスで事務所に下りていきました。先日からバス通りや大きな通りの排雪が始まっていたので、バス通りも広々としてました。
道路の排雪

バス通りは、支障があれば何度も排雪が入るけれど、町内のマルチ除雪が早々と昨日から始まってしまいました。町内会には四班あって、いつもの年なら一班で一日以上かかるのに、今年はなんと一日に二班ずつ片付いてしまったよう。確かに雪の山も全然ありませんからねぇ…まだまだこれから降るのに、こんなに早く終わったらどうするのかなぁ…

昨日の飲み会は、息子たちのパートナーのご両親と。うちはそれぞれ会っているけれど、こういう機会がなければみんなで顔を合わす機会もないので、毎年集まるようにしています。ネオン瞬く町中に、呑みに出ることなんかなくなっているので、しばし見とれてしまいました。
町中

こうなると、話題になるのは孫たちの成長ぶり。どちらも初孫なので、目に入れたり出したりと、とってもかわいがっていただいてます。まもなく四人目が生まれてくるので、なんやかんやと盛り上がってしまいました。こうやって、仕事の話しやら車の話しやら、心置きなく打ち解けて呑めるというのはありがたいもの。なんとか時間を作って、夏にも一杯やりましょうということになりました〜
刺身

寒い2月

  • 2019.02.02 Saturday
  • 05:49
早くも2月になりましたが、連日厳しい寒さです。朝−10℃を切ると、顔の痛さで分かるようになりましたが、来週は札幌でも−14℃なんて恐ろしい予報になっており、家のあたりではさらに2、3℃低くなるので、かなり厳しそう… それでも毎朝新聞配達の人達に何人も会うけれど、本当に大変な仕事だと思います。
天気予報
  (Yahoo 天気から拝借…m(__)m)

冬も折り返しを迎えたので、雪が融けるのを指折り数えたくなってきます。植原さんのカレンダーは、そんな気持ちを見透かしたようなアングルです。場所はバラクライングリッシュガーデン。長野も寒いとはいえ、そんなに根雪になることもないので、こんな風景が見られるのでしょう。我が家のスノードロップは、厚い氷を溶かしながら、貫通して花を咲かしてきますから…
スノードロップ

藤川さんの花カレンダーを見てびっくり。とうとうドローンを操り始めたのかと思いました。だんだん視点の位置が、空を飛び始めたようです〜 でもこのアングルから、一度見てみたいですねぇ。
 花カレンダー

野菜カレンダーは、まめまめまめ。大豆も菜豆も空豆も、何でも大好きな豆太郎です〜
こんなに豆ばかり食べてる人間も珍しいかもしれません。明日は節分なので、また豆が食えるぞっ。それにこまめの誕生日だしっ!
 野菜カレンダー

梅沢さんのカレンダーは、キバナノアマナ。カタクリが1輪だけ入っているのは、きっと狙ったものなんでしょう。通勤途中にある総合グラウンドの横にある中央分離帯は、市内でも有数のキバナノアマナの大群落。年に何度か草刈りに入るので、ほかの草はなかなか生きていけないけれど、あっという間に栄養溜め込んで休眠してしまうキバナノアマナは、そういうところが大好きです。一ヶ月ちょっとしか地上に現れないなんて、なんて寝坊助な奴なんでしょう。
梅俊カレンダー

こういうのを見ていると、ホントうずうずしてきます。この寒さを乗り切れば、きっと春に少し近づいてきた実感が湧いてくることでしょう。

牧野植物園

  • 2019.02.01 Friday
  • 05:55
高知県立牧野植物園は、約60年前、牧野先生が亡くなられた翌年の1958年にオープンし、1999年に現在の姿に拡張リニューアルしています。その際には牧野先生の直弟子でもあった小山鐡夫さんを園長に迎え、研究活動を充実させながら、よりたくさんの方に植物への興味を持っていただくよう、展示にも力を入れるようになりました。辺鄙な地方にありながら、わが国を代表する植物園の一つになっているのです。

ちょうど10年前の、2009年4月11日に行ってきました。レンタカーを借りて松山から東に向かい、香川県境の手前にある川之江JCTから高知道に入って、大歩危小歩危を抜けるとすぐに高知に着きます。松山→高知に山越えすると、4時間以上かかるはずだけど、ものすごく遠回りになってもこのコースでは、2時間ちょっとで着いたような記憶が。四国なんて渡島半島より小さいくらいですからね。五台山にある植物園に着くと、駐車場の周りがスミレの花畑になっていました。松山でも歩道脇の雑草のように、この時期にはスミレが咲き誇っています。
スミレ

駐車場から入り口までけっこうな距離があり、その間が高知の生態園になっていて、この時にはマムシグサやエビネなどが咲いていました。こういう演出は楽しいです。
生態園

牧野富太郎記念館は、当時は東大の教授であった内藤廣さんの作品で、数々の賞を受賞している素晴らしい建物です。(旭川駅も作品の一つだけど、あれはちょっとねぇ…)正面から見るとどこにそんな建物が?と思ってしまうのですが、中に入るとその素晴らしさに圧倒されてしまいます。
記念館

真ん中が大きな吹き抜けになっていて、竹が見事な姿で建物と一体化しているのです。この柔らかい曲線と、屋根の骨組みが、全然重たさを感じなくさせてしまうから不思議です。
回廊

南園には、1974年に作られた等身大の銅像がありますが、ここには頭部だけの小品が。どちらも本郷新さんの作品で、こちらはいつ作られたものか記録が見当たりません。
胸像

園内はものすごい起伏があるので、移動にはかなり配慮の跡が見られます。この回廊は、雨風から守るだけでなく、暑い時期に涼しい木陰を提供してくれることでしょう。両側にいろんな植物が植えられているので、全然飽きないで歩くことができました。
回廊

この時には、展示館で『酒と植物』という展示が。大酒飲みの土地柄なので、どんなものがあるのかと思ったら、いきなりこんなブースが。三菱財閥を作った岩崎弥太郎は土佐の人なので、キリンビールがよく売れるのだそう。ドライが売れるものだから、キリンの主力であったラガーを口当たりのいいもの変えた途端、高知の飲んべえが一斉に「たっすいがは、いかんぜよ!」と、大ブーイングがキリンの支店に寄せられました。「たっすい」というのは、土佐弁で弱いとか軟弱なという意味で、口当たりのいい酒では物足りなく、全然売れなくなったそうです。結局元に戻すことになり、さらにクラシックラガーを作ったきっかけにもなったとか。さすが。
たっすい

ここには牧野先生の仕事部屋が忠実に復元されており、先生は今も熱心に研究されていました。よくもあれだけの本や標本を抱え込んで30回も引っ越しをしたものだと思います。蔵書はここに収められていますが、膨大な標本は都立大学(現在は首都大学東京)に引き取られて、半世紀かけて整理されたのだそうです。
仕事中

私と牧野先生

  • 2019.01.31 Thursday
  • 05:56
先日のテレビで、牧野富太郎先生の一生を振り返っていました。あれ以来、牧野ブームになって盛り上がっているようですね。
  ヒストリア

私が牧野先生のことを知ったのは、小学校4年の時。夏休みに子どもだけが参加する植物採集の企画に母が応募して、一人でバスに乗り継いで参加しました。一人で行動したのは初めてだったのではないかと。今は伊予鉄道の本社がある場所に、おんぼろのバスターミナルがありました。その中を歩いて集合場所を探したときの心細かったことを、鮮明に覚えています。バスに乗って向かったのは、松山平野を流れる重信川の最上流で、もちろん全く初めて行ったところだったけれど、水が流れ落ちる岩肌にイワタバコがくっついて咲いていたのに感動し、採集したものの一部を、押し葉にしないで炭にくっつけて、長く庭で育てていました。(画像はWikiより拝借…m(__)m)

イワタバコ

押し葉が出来た頃にまた集まって、同定してくれるのですが、その時に四国が生んだ牧野富太郎というすごい先生がいることを教えられたのです。その採集会には6年の夏まで参加し、三冊の押し葉標本が入った段ボールは、大学生頃まであったのですがねぇ…

子供心に漠然とえらい先生というイメージが刷り込まれていたくらいで、詳しく調べたことはなかったけれど、私の育った松山の郊外によく生えていた野菊が、牧野先生が名付けたセトノジギクだということがあとで分かったので、私にとって牧野先生=ノジギクとして記憶されているのです。それにしても小学5年と6年の二年間は、取り憑かれたように山野をさまよいながら植物を見て歩きました。当時住んでいた家は松山の北の端の農村地帯だったし、瀬戸内海に面した多様な環境があったので、いろんな植物があるのに気付きました。中学に入ると市内の中学に汽車通で通い始めたので、あの時が一番楽しかったのかもしれません。

ノジギク

最初に高知に行ったのは、高校1年の春休みに友人二人とヒッチハイクで四国一周を目指したときのこと。高松から徳島に行き、山の中を通ってようやく高知までたどり着いたものの、疲れ果ててしまい、高知城をちらっと見ただけで、牧野植物園をあきらめて帰ってきてしまいました。大学に入ってから、ようやくバスで四国山地を越えて、念願の牧野植物園に行くことができました。当時の植物園は、赤丸で囲った現在の南園というエリアだけでしたが、それでもようやく牧野先生に近づくことができて感激しました。

牧野植物園

私は野生植物よりも、園芸植物や造園植物の方へ指向していきましたが、植物への接し方は学ぶべきものが多かったと思います。他の植物図鑑には自生植物のことしか載っていなかったけれど、牧野図鑑には身近な植物がたくさんはいっていてとても面白いのです。農学部に移行してまず買い求めたのは牧野図鑑でした。読み物も本当に面白いというか、普通の常識人でないへんてこな話にクスッとなってしまいます。

銅像

これらの写真は、ちょうど10年前の4月に行った時のもの。北側に大拡張し、新しい記念館とか展示室が出来ていたので、じっくりと見てくることが出来ました。母をこちらに連れて来たので、松山に行く機会が減ってしまい、次はいつになったら行けるかなぁ…

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