朝の盤渓から

  • 2012.07.25 Wednesday
  • 06:53
だんだん夜明けが遅くなっていくので、今のうちに写真に撮しておきたいと、昨日はデジカメを持って朝早く出かけました。
ばんけいスキー場の駐車場から見える手稲山は、普段見慣れた山容とは、全く違うどっしりとした表情を持っているからです。

手稲遠景

手稲山の本来の名前は、「タンネ ウェンシリ」でした。長く続く歩きにくい尾根を表した言葉で、明治の初めの頃は直訳して「長悪山」と呼ばれていたのですが、いつしか麓の地名である手稲を、山の名前にしてしまったのです。本来手稲とは、「テイネ イ」低く湿ったところという意味であり、山の名前としては適当とも思われない意味になってしまったのです。

手稲アップ

しかし、盤渓の方角から見た手稲山は、平和方面への長い尾根をはっきり見せ、どっしりとした山体の存在感が実に落ち着いているのです。まさに、タンネ ウェンシリの名を表していると思います。

そんな写真を撮ってから、ふと足元を見るとノゲシとオニノゲシが入り交じって繁っていました。先日ノゲシとオニノゲシの違いを聞かれたのふと思い出し、この際はっきりしておこうかと、写真を撮った次第。一般の方にはどーでもいいことなんですが、あれこれ植物にこだわってくると、こんな違いが気になって仕方なくなるのです…(^_^;)

ノゲシ
ノゲシとオニノゲシは、パッと見ただけでは見分けにくい。 (以下盤渓で 2012.7.24)

ノゲシ(Sonchus oleraceus)は、元々はヨーロッパ原産といわれ、かなり古い時代に世界中に広まったとされる植物です。オレラケウス(食用蔬菜の)という学名の通り、若菜は野菜として食べられていました。これに対して、オニノゲシ(S.asper)の方は(アスペルとは、ざらざらしたという意味)、明治時代になってから侵入したと考えられ、トゲトゲしくて厄介な雑草です。今ではどちらも身近なところに混じって生え、雑種であるアイノコノゲシというのまであるそうです。

見た目はあまり違わないのですが、触ってみると大違い。オニノゲシの方がはるかに棘が多く、しかも固くて痛いのです。オニノゲシの葉はツヤツヤとして固く、とても口に入れる気がしませんが、ノゲシの方はやや白っぽくて柔らかく、野菜になりそうです。

葉の比較
(左)オニノゲシ、(右)ノゲシ

確実に区別するには葉の基部を確認すると一目瞭然。ノゲシの方はまっすぐに伸びて、茎を優しく抱きかかえているのに対し、オニノゲシの方は、トゲトゲの葉を耳たぶのように丸くして、茎の両側からがっしりと挟み込んでいます。

付け根の比較
(左)オニノゲシ、(右)ノゲシ

付け根の横顔
(左)オニノゲシ、(右)ノゲシ

これだけ分かりやすく比較した写真はないだろうと、一人納得して帰途につきました。そうしたら、真新しい熊看板に出くわしてしまったのです。
私を食べる物好きなクマさんはいないって、コメントも付きましたが…(^。^;; クマの方が巧みに回避してくれるので、よほどのことがなければ鉢合わせすることはありません。怖さ半分、会いたさ半分ですけどね。
コメント
はい…よくわかりました!

ありがとう!!

図鑑として重宝しそうな細やかな解説のブログ,勉強になります。
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