ラベンダーあれこれ その1

  • 2012.07.20 Friday
  • 06:38
北国の夏はやはりラベンダーです。
私も20年ほど前に、ひょんなことからファーム富田の整備をやることになり、富田さんからラベンダーの話をたくさん聞くことができました。最近はあんまり行ってませんが、いろいろな思い出のある場所です。
ファーム富田
整備して20年近く経ったファーム富田のラベンダー畑 (2007.7.27)

滝野公園の整備にあたっては、そのうちにまた詳しくお話ししなければならない理由から、ラベンダーを大量に使うことになりました。メインになったのは、‘おかむらさき’の選抜品種である‘バイオレットメモリー’です。
バイオレットメモリー
収穫の谷の‘バイオレットメモリー’ (2012.7.18)

戦後まもなく、ラベンダーオイルの国産化を目指した曽田香料は、札幌の南の沢(今の東海大学あたり)に圃場を設けてたくさんの品種を試作すると共に、適地の選定のために羊蹄山麓や富良野などで試作しました。多雪地帯の羊蹄山麓は傷みが大きく、富良野が最も適していることが分かり、富良野での栽培が始まったのです。その時の主力品種が、花穂(かすい)の長い‘おかむらさき’でした。見た目は悪いけれど、オイルの品質がピカイチだったそうです。
おかむらさき
花穂の長い‘おかむらさき’ (カントリーガーデンで 2012.7.18)

南の沢の試験場の場長が、‘おかむらさき’の中に、濃い紫の株を見つけました。それを別の場所に植え、ずっと栽培していたものを、小樽のT農園が聞きつけ、その株を譲り受けて増殖すると共に、‘バイオレットメモリー’と名付けて世の中に出したのです。滝野公園では、それを導入して植えています。
バイオレット アップ
‘おかむらさき’とは比較にならないくらい花の色が濃くなる (カントリーガーデンで 2012.7.18)

‘バイオレットメモリー’は、晩生の品種でもあり、色が出るのも少し遅いですが、色づき始めると本当に美しいラベンダー色になります。カントリーガーデンでは収穫の谷に植えてありますので、是非見ていただきたいです。

かつての品種としては、‘おかむらさき’のほかに、‘はなもいわ’や‘ようてい’などがありましたが、オイルの品質が目的のため、見た目は決してよくありません。
はなもいわ
‘はなもいわ’ (ファーム富田で 2007.7.27)

このため家庭で栽培されることは少なかったのです。そんな中で、オイルの質はまったくよくなかったけれど、早咲きであること、花穂が短くて花の見栄えがよいこと、花の色が濃いことなどの理由で、‘濃紫早咲3号’が急速に出回るようになったのです。今では鉢物として売られているのはほとんどこれという感じですが、そんないきさつがあったのです。
濃紫早咲き
ずんぐりした花穂の‘濃紫早咲3号’ (カントリーガーデンで 2012.7.18)

カントリーガーデンでは、花のまきばの下の方に植えられています。

ラベンダーについてはいろいろあるので、また明日紹介しましょう。今日は星置緑地のボランティア指導。まさに東奔西走の日々で、春から体重が6kg落ちてしまい、ズボンが落ちて困ります。でも、しっかり夏を乗り切らねば。
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