秋の陽殖園

  • 2014.09.19 Friday
  • 05:53
先日はハギのことしか紹介しなかったので、秋の陽殖園のみどころを。
ここの名物の一つが真ん中にそびえるエリカ山です。春一番に満開になるエリカ・カルネアが植えられているのですが、なかなかその季節には行くことができません。そのエリカ山には、秋咲きのカルーナも植えられているので、びっしりではありませんが、エリカ山の雰囲気を味わうことができます。
カルーナ山

昔の井戸があったあたりでは、園路の両脇に斑入りイタドリやヤマハハコ、オトコエシ、エゾゴマナなど、白い花や葉ばかりが植えられているので、「武市さんもホワイトガーデンみたいな洒落たもの作るんだ!」って聞いたら、「おらそんなもの知らね、たまたま勝手に生えただけだよ」とのこと。考え過ぎだったようです…(^。^;; でもなかなかいい雰囲気でした。
ホワイトガーデン

そこに初めて見る花があり、これなぁに?と聞いたら「カーリーメーリス」と言われました。あとで調べてみると、ヨメナの仲間であるユウガギク(柚香菊)(Kalimelis pinnatifida)が欧米に渡って改良され、逆輸入されてきたものの名前が、学名のまま流通しているらしいのです。なので間延びしないでカリメリスということになります。‘七変化’という名前で流通し、季節によって花型や花色が変わるとありますが、私は初めて見ました。この仲間は以前のようにアステル(Aster.sp)属とする場合と、カリメリス(Kalimelis.sp)属とする場合とがあり、キク科もややこしいです…
カリメレス

草丈の高いカリガネソウ(Tripora divaricata)が、ちらほらと咲き始めていました。札幌よりも少し遅いくらいです。花弁の形がガン(雁)に似ているからこんな名前になったそうですが、深読みしすぎのように思えます。雄しべと雌しべが花の上からぐっと曲がって伸びており、昆虫が蜜を吸おうと花につかまると、その背中に蕊(しべ)の先が押しつけられ、受粉や授粉が行われるという巧妙な仕掛けになっています。
カリガネソウ

葉がガサガサした見慣れぬアジサイが咲いていました。つぼみがまん丸く苞に覆われているタマアジサイ(Hydrangea involucrata)の品種で、どうも‘玉段花(ぎょくだんか)’のようです。これも初めて見た花でした。
タマアジサイ

今頃咲いてくる晩生(おくて)のノリウツギがあり、‘赤ずきん’という名前で手に入れたそう。すぐに赤く色付き、とてもきれいな花になるそう。ノリウツギもなかなか奥が深いですねぇ。
赤ずきん

そんな話をしながら園内をさまよっていると、だんだん暮れてきたので失礼することに。二人で歩いていると確かにキリがないかもしれません。至福の時間を過ごさせていただきました。いつもの受付台で一服していたら、奥からチラシを持って来て、うれしそうに「今度東京に呼ばれて話しなくちゃならん。」とにやにやしてました。いつもツアーを組んでくれるクラブツーリズムが、東京で特別に60周年の記念トークショーをやってくれることになったそうです。それもたちまちいっぱいになってしまい、この日にもう一度午後からも追加されるほどの人気ぶり。入り口に置かれたノートを見ると、圧倒的に本州からのお客さんが多いのもここの特徴です。
武市さん、ネクタイなんか締めていくんじゃないよ。やっぱり青いジャージーとその手ぬぐいと帽子は忘れないでね!と言ったら、やっぱりそう思うか?とはにかむように笑っていました。
武市さん
トークショウ

中学二年の時にレンゲツツジの切り枝を売ったのが花商いの始まりだそうで、それからなんと60年。独力で作り上げたこの空間は、小洒落たガーデンとは全く違うインパクトを持っています。本当に見たい人だけが来てくれればそれでいいんだわ、という澄み切った境地だからこそなのでしょう。いつまでも元気な武市さんでいてもらわなくちゃと、ずっと見送ってくれる武市さんを残して、夕暮れの坂道を下りていきました。
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