帰化種エノテラ類あれこれ

  • 2012.07.07 Saturday
  • 07:33
エノテラ(ツキミソウ)(Oenothera sp.)の仲間は、園芸種から帰化植物までたくさんの仲間が入ってきています。もともとはアメリカ大陸原産ですが、花がきれいなことから、早くから園芸種として導入されてきました。このうち2年草のタイプは花が夕方咲いて翌日にはしぼんでしまうので、園芸化はされず、帰化植物としてあちこちに定着しています。

盤渓への道すがら、メマツヨイグサ(Oenothera biennis)が咲き始めました。エノテラ・ビエニスというのは、二年草のエノテラという意味です。うすぼらけの草むらの中では、クリーム色の花はよく目立ちます。

メマツヨイ
咲き始めたメマツヨイグサ (2012.7.4)

ところが、梅俊図鑑(新北海道の花、北海道大学出版会、2007)によれば、これとは別に、アレチマツヨイグサ(O.parviflora)(パルウィフロラとは小型の花という意味)も紛れ込んでいることになっています。花弁がハート型で、花弁の間にすき間があり、果実が濃緑色をしているのがアレチマツヨイグサとされており、よく見ていくと、結構このような個体も見つかるのです。

アレチマツヨイ
これがアレチマツヨイグサ? (2010.8.20)

果実の色はともかくも、花弁の形には確かに違いがある個体があります。

比較
花の形状の比較 (2010.8.20)

この仲間の分類は極めて難しいようで、深入りは避けることにしますが、いろいろとあるものです。

札幌近辺ではこの二種しかないのですが、道南に行くと花の大きさが4倍以上もあるオオマツヨイグサがたくさんあります。朝早く起きると、うっとりするほど美しい大きな花が、ぽっかりと咲いていて見事です。

オオマツヨイ
松前町江良漁港で (2008.6.24)

これがなぜ道内全域に広がらないのか不思議ですが、部分的にはあるものの、依然として渡島半島に集中しています。

分布
「北海道帰化植物便覧 2000年版」(五十嵐博著、北海道野生生物研究所 より)

高速道路で南に向かうと、室蘭のトンネルを抜けて伊達に入ると、道路の法面にいきなりオオマツヨイグサの大きな花が目に飛び込んできます。これで見ると札幌近辺でも確認されているようですが、私はまだ見たことがありません。古い写真ですが、約30年前、支笏湖畔丸駒で見たのが一番近くでしょうか。

支笏湖
支笏湖畔丸駒温泉脇で (1980.8.16)

帰化種エノテラ類には、まだこのほかにもあるのですが、あまり目に付くものではないようです。園芸種についてもまたご紹介しましょう。
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