リュウキンカ

  • 2014.05.22 Thursday
  • 05:52
北国の春の水辺では、ミズバショウと共に馴染みが深いのがエゾノリュウキンカ(Caltha palustris var. barthei)。道内ではヤチブキの名で知られ、山菜としても利用されますが、基本的には有毒なのであまりたくさん食べない方がよろしいかと。星置緑地にもたくさん自生があり、人気の植物となっています。
エゾノリュウキンカ
滝野公園でも、もともと沢筋などに自生もあったようですが、現在の平成の森などにはあとから植えられたものが大きく育ち、流れを埋め尽くしているところもあります。カントリーガーデンの造成にあたって、まきばのせせらぎにも植栽したのですが、何年かしてからどうも様子が変だということに気付きました。いろいろと特徴を見ても、エゾノリュウキンカとは全然違うのです。
リュウキンカ
あれこれ調べてみると、本州産のリュウキンカ(立金花)(Caltha palustris var. nipponica)でした。業者が本州から取り寄せた苗に紛れ込んでいたらしいのです。基本種であるカルタ・パルストリスはヨーロッパ原産ですが、エゾノリュウキンカとは区別しがたいと図鑑にはあります。本州〜九州〜朝鮮に自生のあるリュウキンカは、やや小型で花が葉腋に一花しか着かないので、そんなに華やかな雰囲気にはなりません。これに対してエゾの方は、枝分かれしてたくさんの花を咲かせるので、大変豪華な草姿になるのです。道内にはもう一種エンコウソウ(猿猴草)(Caltha palustris var. enkoso)が釧路湿原などで見られ、これは茎が立たないのではっきり分かります。
エンコウソウ
(温根内の木道から見たエンコウソウ。茎を長く伸ばして地面を這って広がる。 2002.5.13)

初めのうちは、比較して楽しめるのでいいかなと思っていたのですが、数年するとこれのこぼれ種から猛烈にたくさんの子株が増え始め、これは危険だということになりました。これが園外に流れ出し、生態系に危険を及ぼす可能性があるからです。このため5年ほど前からせっせと抜き取りをしているのですが、なかなか抜ききれずにいるのです。
滝野では、今年草花管理の作業員が大きく変わってしまい、また一から覚えていただかなければならないのが頭の痛いところ。葉の見分け方をじっくりと確認していただきました。
確認

慣れてくると、葉を見ればすぐに分かるのですが、大きく育ってくると違いが分かりにくくなるので、悩ましいものもあります。葉の艶がなく、葉脈が目立って凸凹で、黄緑っぽい葉をしているのがエゾノリュウキンカ、葉柄や葉の縁に少し赤味があり、艶々していて葉縁の切れ込みもあまりないのがリュウキンカです。
表 裏

まだ花が咲いていて、今からむしり取るのもかわいそうなので、花が終わり次第すべて抜き取ってしまいます。それでもたくさんのタネが落ちてしまっているので続々と生えて来るでしょう。根気よく続けて行く必要がある作業なのです。
池の中
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