リンゴの歩んだ道

  • 2014.03.06 Thursday
  • 05:38
昨日は市役所での会議の前に、ちょっと時間が余ったので本屋に行ってしまいました。もう本の置き場がないので、本を買わないようにと、極力本屋に行くことすら避けてきているのですが、行けばどうしても立ち読みしながら、なにかいい本はないか探してしまいます。そろそろ時間かなと時計を見た途端に、本ではなく「富士田金輔」という著者名が先に飛び込んできました。私がいつも読み返し、ここでもよく紹介している『ケプロンの教えと現術生徒』の著者ではありませんか。その本は「リンゴの歩んだ道」というのですから、きっとルイス・ベーマーに焦点を当てているな!!と、中身をよく見ないままレジに駆け込んでしまいました。
表紙
戻ってからパラパラとめくりながら、思わず「よしっよしっ!」っと心の中で叫んでしまい、予想した以上の内容にほくそ笑んでしまいました。
推薦文を書いている北大の園芸の名誉教授であるO先生は、序にこのように記していました。
「 (前略) 北大の園芸学講座で学生にリンゴの講義をしたこともある私は、人よりリンゴの知識は深いと自負していたが、本書を読むと「そうか、そういうことだったのか」という史実が次々と出てくるのだ。 (中略) 北大農学部の学生になり、さすがに多くの先人の努力によって今のあることを知ったが、にもかかわらず、本書で大切に取り上げられている米国の農業技師ルイス・ベーマーの業績はほとんど知らなかった。 (後略) 」
そうなんですよね〜 私もこの先生の三代前の教授から果樹園芸学の講義は受けていますが、ベーマーのことなんか全然聞いていませんでした。開拓使の御雇い外国人であったベーマーは、札幌農学校とは全く無関係の地位にありながら、私たちが今食べている農作物の多くを導入普及させた、本道農業界の大恩人であるはずなのに、その功績は完全に抹殺されてしまっているのです。それが、農学校−北大の系列によってなされたのではないかと疑っているのですが、そのことを気付かせてくれたのが先ほどの本だったので、この著者名にはピンと来たのでした。(ベーマー会という、ベーマーの業績を顕彰する会があるのですが、北大農学部の卒業生は拒否されているというのです・・・)

ベーマー登場
これから読んでいきますが、パラパラめくっただけでわくわくしているほどです。こういう本は買っても仕方ないですねぇ…(^。^;;

リンゴといえばもう一つ、青森県の全くの「リンゴの素人」の方のホームページを偶然見つけた時にも、興奮してしまいました。トップページは『青い森の片隅から』という普通のページですが、その中にある名称別 品種検索一覧表「青森県の市販のリンゴと話題のリンゴ」のページは圧巻です。どれだけ苦労してこれだけの由来を調べられたのか、本当に頭の下がる思いで、目からうろこが落ちまくってしまいました。主なものは印刷して冊子を作っていますが、リンゴについて知りたければ、絶対にこのサイトの右に出るものはないでしょう。
リンゴ一覧

余市では、朝ドラの舞台だと決まったということで、訳の分からぬフィーバーが起きているようです。つまらない土産作るより、例えば余市のリンゴ栽培の基を作った「緋の衣」のことなど、竹鶴だけに光を当てるのではなく、余市の先人がどのように苦労して町を造ってきたか、訪れる人達にしっかりと説明できるようにしてほしいものだと思います。
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