フクジュソウ

  • 2014.01.12 Sunday
  • 05:56
こんなに凍てついてしまうと、さすがに気分が滅入ってきます。岩見沢はさらに積もっているようですが、札幌はほとんど降らないままでした。雪かきでもしなければ、外にも出なくなるので、ますますふさぎ込んでしまいます。こうなるとたまには植物の話でもと思い、今日の誕生花を調べてみるとフクジュソウ、キンセンカ、ラケナリア、スィートアリッサムなど。となるとやっぱりフクジュソウを取り上げてみましょう。

フクジュソウは、福寿草と書かれるように、昔からめでたい植物として知られています。江戸時代から、少し促成するだけで、旧正月の彩りになったことから、150品種もの園芸品種が作られていたようです。現在ではそれほど維持されていませんが、以前お会いしたことのある中村農園(安政年間に創業)は、埼玉県では夏の酷暑から生育不良になるそうで、道内に圃場を設けて増殖を始めているようです。なかなか古典品種も、生きづらい世の中のようで…
 古典品種

我が国のフクジュソウは、つい最近まで一種だと思われていました。(どの図鑑でもそうなっていますが) ところが最近の研究により、なんと4種類に分けられてしまっているのです。
  福寿草属
   (Wikipediaより引用)

フクジュソウの学名はずっと Adonis amurensis (アドニス・アムレンシス)でしたが、現在では A.ramosa (アドニス・ラモーサ)に変わっており、アムレンシスの方はキタミフクジュソウという北方系の種の学名になりました。学名の通りアムール川流域の沿海州から朝鮮、中国一帯に自生し、国内でも道東から道北にかけて分布しています。フクジュソウとの大きな違いは一茎一花であること、葉の裏に毛が密生することなどから区別されています。といっても、札幌近辺にあるものでも、生育状況から一茎一花になっているものが多いので、慌てないようにいなければ。フクジュソウでは山取品が大量に出回るので、混在している可能性も十分に考えられ、これからは葉の裏の毛をしっかり確認しなければなりません。
つぼみ
(これは滝野公園にあるものですが、自生ものか植栽ものかよく分かりません。 2013.5.7)

キンポウゲ科の植物では、ガク片が花弁化しているものが多いのですが、これはガク片よりも目立つ真っ黄色の花弁がたくさん着いています。まだ木々の葉が開かないうちに生育を完結する‘春植物’なので、まだ雪が残る頃から芽を出して速攻で花だけが開いてきます。パラボラアンテナのように丸く開いた花は、太陽が出ている時だけ開いて太陽に顔を向けます。花の中心に光を集めて暖め、外気温より10℃も高くするので、ハナアブなどが集まりやすくなり、授粉が行われやすくなるのだそうです。
満開
(葉が開いた頃には、花はかなりくたびれてくる。  北広島で。 2010.5.3)

春植物の多くは、木々の葉が展葉する頃には葉が黄ばんできて、また深い休眠に入ります。一年の大半を休眠しているとはいえ、その鮮烈な色彩の花は、他の春植物の中では抜群の存在感をもっているのではないでしょうか。
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