新得の花から〜(その2)

  • 2012.06.16 Saturday
  • 09:58
新得の花暦は、札幌よりかなり遅いように思いました。ツツジ類がまだ見頃で、特にレンゲツツジが満開で、どこでも咲き誇ってました。

キレンゲ
ツツジの中でも特異な色彩のキレンゲツツジ

早朝の町の庭先の花を楽しみながら、新得神社から「新四国新得八十八ヶ所」を辿ってみることにしました。前回とは違い、新得山の東から北側の道を上っていくことになります。この八十八ヶ所は、讃岐出身の脇タネさんというおばあさんが、夢枕に立った弘法大師のお告げから発起し、昭和6年に開山したものだそうです。今では200基以上もの地蔵さまが立ち並んでおり、円山よりももっと素朴な感じがします。

地蔵さま

誰一人行き交う人もない山道を登っていくと、ミツバウツギ(Staphylea bumalda)がたくさんあることに気付きました。普通林縁部の明るいところでよく見かけますが、ここではかなり暗い林内にまで入り込んでいました。エゾヤマツツジやミヤマガマズミなどはほとんど花が終わってました。

ミツバウツギ

山道が大きくターンするあたりに、エゾノレイジンソウ(Aconitum gigas)が群生していました。でも私の知っているものに比べて、ずいぶん草丈が低く、花が黄緑色なので、(?_?)と思ってしまいました。

レイジンソウ

いろいろ調べてみると、道内にはエゾノレイジンソウとオオレイジンソウ(A.gigas var.hondoense)が生えており、花を分解して距の形を見たり、花茎の毛を調べないといけないようです。うーーん。近年マシケレイジンソウが梅沢さんによって発見されるなど、変異の大きいトリカブトの扱いは大変です。
なお、レイジンとは麗人ではなく、花の形が、雅楽の演奏をする伶人の冠り物に似ていることから名付けられています。

レイジンソウ(盤渓)
盤渓に生えているのはオオレイジンソウ?

さらに進んでいくと、ちょうどスキー場のゲレンデを、山道が通り抜けているところに出ました。

ゲレンデ

そこにたくさん生えている草は、遠目ではスズランかと思いましたが、葉にしわがありガサガサしています。花茎を伸ばしている株があり、シュロソウ(Veratrum maackii var. japonicum)であることが分かりました。焦げ茶色の独特な花が咲くので、これだけの群生の花を見てみたいものです。

シュロソウ畑
こんなにシュロソウが生えていいものなのか・・・

シュロソウ
ちょうどつぼみが伸びていました

シュロソウはバイケイソウと同じ仲間で、同じく毒草としても知られています。葉が固いので、山菜と間違えることはないと思いますが、気を付けなければならない仲間です。これらは今までユリ科になっていましたが、最新の分類体系では、メランチウム科などという訳の分からない科名になっていました・・・

シュロソウ(花)
※参考 シュロソウの花(植物園で)

山道をどんどん行けば山頂まで行けるのですが、そこまで時間がなかったので、47番を過ぎてスキー場に下りていきました。その道すがらにもレイジンソウの群生がありましたが、朝露にズボンを濡らしながら、約一時間でスキー場に到着しました。そこの草むらではアヤメ(Iris sanguinea)が一株咲いていました。

アヤメ

家の庭のアヤメもちょうど咲き始めでしたが、それも糠平の山の中から持ってきたものです。十勝でよく見かける野草です。所変われば花変わることを実感した、朝の散歩になりました。
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