ハキダメギク

  • 2013.09.19 Thursday
  • 07:23
この時期になると、花壇に植えられた草花の中にはくたびれてくるものがあり、管理の悪いところでは、雑草が目立ってきます。そんな時期に、最近最も増えてきたと感じているのが「ハキダメギク」です。
ハキダメギク
(白石駅前のビルの植え込みに繁るハキダメギク  2013.9.18)

道内でもそんなに古い記録はなく、私が初めて気付いたのは、今から14,5年くらい前に、函館市の高松苗圃だったはずです。ところが最近では、札幌でも全然珍しくない植物になってきているようですが、生えているのは町中の花壇がほとんどで、荒れ地や道路際などの乾燥地などではあまり見られません。本によればチッソ分の多い肥沃なところを好む、とか書かれているように、帰化植物としては、ややひ弱な存在なのかもしれません。
この植物の拡散は、花苗のポットによって運ばれていったと推測しています。おそらく生産者の苗畑でまずはびこり、そこの土壌にタネが蓄積されます。ポット苗として出回る頃には、まだタネのままなので気付かれず、夏になるとさっそく発芽して繁茂し、タネをまき散らしているのでしょう。花壇は基本的に肥沃で絶好の環境だからです。
花のアップ
(大通公園の花壇に咲くハキダメギクの花  2013.9.17)

この花はよく見ると結構かわいいのです。白い5枚の花弁がすき間を空けて付いており、それぞれが3つに分かれているため、15枚の花弁があるように見えます。いかんせん花の大きさは米粒くらい、さっぱり目立ちませんが、こんな花でも「不屈の精神」という立派な花言葉があります。いかにも帰化植物らしい花言葉かもしれません。

ハキダメギクという名前は、牧野富太郎先生が名付けたもので、世田谷の経堂辺りの掃きだめに生えていたので、こんな名前を付けたようです。今のゴミステーションとは違いますからね… 人が変な名前を付けると、結構ぼろくそにケチを付ける割には、自分でも変な名前を付けています。その最たるものがハキダメギクであり、ワルナスビかもしれません。
ワルナスビ
(札幌で初めての記録だったワルナスビ(北海道神宮の梅園で)  2008.8.23)

成田の御料牧場で見つけたこの草を、調べるためか庭に植えたところ、たちまち地下茎で猛烈にはびこり、しかも針のような鋭い棘があるので駆除も大変だということで、こんな名前が付けられたようです。ううむ…
神宮の梅園で、まるで植えられているかのようなたくさん咲いているのを発見し、たまたま学会のシンポの関係でおつきあいのあった権禰宜(ごんねぎ)の方に、この植物の素性をお知らせしたので、早速駆除にかかられたようです。まだ少し残っていますが、かつてのような繁茂ぶりではなくなってきています。
梅林

外国から渡ってきた植物には、きれいだと庭でちやほやされるものもあれば、ひどい名前を付けられて疎んじられるものもたくさんあります。そんな中でこのハキダメギクは、名前はいささかかわいそうですが、結構したたかに一等地で生き抜いている植物かもしれません。
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