マツヨイグサの季節

  • 2020.07.30 Thursday
  • 05:54
頼むからクマに食べられないでと、かみさんに懇願されるものだから、しばらくは車で盤渓まで行き、西野と真駒内を結ぶ道道沿いに走ることにしました。以前は釣り堀までしか歩道がなかったけれど、最近整備されたようで、採石場まで真新しい歩道が続いています。朝からダンプやトラックがひっきりなしに走るのがうるさいけれど、勾配も緩やかなので、気持ちよく走れるようになりました。

少しぼやけた道端の風景の中では、オオハンゴンソウとともに黄色で目立つマツヨイグサ類の花が目に入ります。一番多いのは、なんといってもメマツヨイグサ(Oenothera biennis)でしょう。
メマツヨイグサ

車を置いている近くには、花弁の重ならない「アレチノマツヨイグサ」(O.parviflora)タイプのものが。これを分けるべきなのか、図鑑によっても意見が分かれるようですが、このタイプの花は確かによく見かけます。
アレチノマツヨイグサ

最新版の梅俊図鑑ではこの区別は記載されていませんが、その前に出回っていた『新北海道の花』では、下記のような記載があり、これを見て唸ってしまった記憶があります。確かに中間タイプのものもあるので、交雑しやすい本種の特性からいろんなタイプのものが形成されているのかもしれません。
梅俊図鑑
  (『新北海道の花』 梅沢 俊著、北海道大学出版会、2007 より)

オオマツヨイグサ(O.glazioviana)は、毎年渡島大島に渡る松前港や江良漁港の桟橋近くには、たくさん咲いていて見事です。船の出航がたいてい6時くらいなので、一番いい花が見られるのです。高速の法面で見ていくと、伊達辺りまではオオマツヨイグサが多いのですが、室蘭まで行くとメマツヨイグサに替わってきます。とはいえ、札幌市内でもオオマツヨイグサを見かける機会が増えているので、そのうち当たり前になるのかもしれません。
オオマツヨイグサ

これら3種は完全な二年草で、一年目はロゼット葉を広げ、二年目に花茎を伸ばして開花結実し、タネを散布して枯れてしまいます。道内にはもう一種、ヒナマツヨイグサ(O.perennis)が帰化していて、これは宿根性の草本です。ちょうど10年前に円山公園近くの路傍で見ただけで、それ以来しばらく見ていなかったけれど、昨年白老の現場で久しぶりに対面できました。花は小さいけれど、なかなかかわいい植物です。
ヒナマツヨイグサ

宿根性のエノテラの中では、フルティコーサ(O.fruticosa)が昔から植えられていました。花期がやや短いのが残念ですが、鮮やかな黄色の花と真っ赤に色付くつぼみのコントラストがよく目立ちます。
フルティコーサ

滝野公園のカントリーガーデンを造っていた20数年前に、オランダから導入した宿根草の中に(当時は国内で導入できる宿根草の種類は本当に限られていて、つてをたどって輸入していたのです。)、エノテラ・ミズーリエンシス(現在は O.macrocarpa)がありました。今でも一株が生き残っていますが、巨大な花を毎日のように次々と咲かせてくれるので、とても人気があります。最近苗が出回るようになってきたので、また補植しなければ。
マクロカルパ

明治以降、国内にはたくさんのマツヨイグサの仲間が入って来て、日本の風景にすっかりなじんでしまいました。宿根性で昼咲きのものは、これからもいろんな種類が入ってくると思います。
コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM