水前寺菜

  • 2013.02.06 Wednesday
  • 06:58
先日、樹名板などサイン関係大手のアボック社の担当者が挨拶に見えられて、昨年こんな本を作ったのですが…と差し出された本を見て絶句。思わず、こんな本作っても売れないだろうに…と言ってしまいました。

水前寺菜の科学

おそらく、この植物が何かすら知らない人がほとんどだからです。水前寺菜は、その名の通り熊本の水前寺周辺の特産物で、現在は少し離れた御船町が主産地なんだそうです。以前、いつも行くスーパーで売っていたことがありましたが、その後二度と見ないので、きっと売れなかったのではと思います。だって、どんなものか知らなかったら、気味悪いと思いますから…

水前寺菜
(葉の裏が赤紫色なので、学名も「二色の(ビコロール)」となっている水前寺菜  2008.11.23)

水前寺菜(Gynura bicolor)の原産地は、インドネシアのモルッカ諸島と言われ、18世紀にはわが国に伝わったとされています。熊本では水前寺菜ですが、遠く離れた金沢でも金時草(きんじそう)とよばれ、当然先に伝わっていたと考えられる沖縄では、春玉(はるだま)とかハンダマとして広く定着しています。近年ポリフェノールの含有量が大変多いため、急速に人気が出てきた野菜で、熊本と金沢ではかなり力を入れて栽培されているようです。

属名のギヌラ(G.aurantiaca)の名前で売られているのは、ハンギングなどに用いられるツルビロードサンシチ(通称パープルパッション)で、温室性低木として扱われます。紫色の軟毛が特徴的で、一時流行りましたが、最近はあまり見かけないですねぇ…

ギヌラ
(紫色の軟毛が特徴のパープルパッション  豊平公園緑のセンターで 2008.2.8)

熊本は、細川藩の元で独特の園芸文化が花開き、肥後六花は今でも大切に伝えられています。
肥後六花
(「水前寺菜の科学」、清水康弘編著、Aboc社、2012 より)

野菜についても、伝統野菜を絶やさないよう、「ひご野菜15種」が選定され、それぞれ特産物として作られ始めています。
肥後野菜
(「水前寺菜の科学」、清水康弘編著、Aboc社、2012 より)

熊本は笠家の祖先の地。こんな野菜を見ると、どうしても血が騒いでしまうのです。今年は久しぶりに墓参りに行こうと思っています。

(「水前寺菜の科学」Aboc社刊 については、こちらを参照して下さい。)
コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM