ケネウシペツ

  • 2020.03.28 Saturday
  • 05:55
札幌の積雪が昨日2時にゼロになったとのこと。家の辺りは例年だと半月遅れくらいだけれど、今年はあと20cmくらいなので、来週半ばにはなくなってしまいそうです。またあわただしい春の到来です。

昨日は、月に一度の降圧剤の処方のために病院へ。院内感染すると大変なので、かなりピリピリしていました。入院患者はお年寄りばかりなので、かなり気を使っているようです。薬が出るまでロビーで待っていると、窓の外に迫っている山肌の雪に穴が空き、幹周りから融けていく根開け(根開き)がよく分かりました。西向きでもこのくらいなので、日当たりのいい所は融けてしまっていることでしょう。
根開け

窓の下を琴似川の上流が流れているので、覗き込もうとしましたが、残念ながらテラスがあって見えませんでした。その代わり、川に沿って生えている木がすべてケヤマハンノキで、おおっさすが!と感心してしまいました。というのは、琴似川のアイヌ名は「ケネウ」で、ケネはハンノキ、ウは群生する、ペは川を意味し、「ハンノキがたくさん生えている川」という意味だったのです。
ケヤマハンノキ

木の枝からブラブラ下がっているのが雄花で、その付け根のところに赤い雌花か咲いているのです。雄花は現在盛んに花粉をまき散らしているはずで、まもなく落ちてしまいます。雌花は小指の先ほどの松笠状の果実を作り、秋遅くになってようやく熟します。アイヌ名は本来ケム・ニ(血の流れる木)という意味で、幹を傷つけると赤い樹液がにじみ出ることからこの名があるそうです。繊維を赤く染めるのにも使われました。
ハンノキの花

まだ盤渓に向けては走れないので、まっすぐバス通りを動物園まで下り、帰りは神社山の山裾を中学校の前を通って、この病院の前を抜けて南側から自宅に戻っています。10日くらい前から、川の近くを通ると流れの音がゴオゴオと急に大きくなり、山の雪解けが進んでいることがよく分かります。こういうことは、車で走っていると気付かないものです。
位置図

昔の姿はやはり山田秀三さんの『札幌のアイヌ地名を尋ねて』を見なければなりません。これは明治六年に描かれた「札幌郡西部図」を模写したもので、かつてのコトニ川がどのように流れていたかよく分かります。このケ子ウスヘツと円山西町から流れてくるヨクシヘツ(ヨコシベツ)とが合流し、途中から町中のメムの水を集めてまっすぐ北東に流れています。現在は新川によって分断されましたが、もともとのコトニ川は、現在の百合が原公園の南側を流れてフシコ川に合流していたのです。
札幌郡西部図

この図を見ると、現在の三角山がマル山で、本当はモイワ(小さな山)だったのに円山になり、モイワが引っ越してエカルシベ(遠くを見晴らすところ)が藻岩山になったことが分かります。でもこのマル山というのは変だなぁ。この本では三角山をハチャムエプイとされているのに、当時の和人によってマル山と呼ばれていたのかなぁ?
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