草本性のつるもの

  • 2020.03.15 Sunday
  • 06:04
北国のつるもの  その16 草本性のつるもの

つるものの中には、冬にはつるが枯れてしまい、根株だけが残る宿根性のものがあります。雪が載っかってアーチが傷むこともないので、管理上は楽だといえるでしょう。代表的なものがホップです。
ホップ(Humulus lupulus)はアサ科の多年草で、明治の初めにやってきたお雇い外国人が、岩内で在来のカラハナソウ(H.l.var. cordifolius)を見つけ、北海道でもビールが作れるぞ!!と開拓使にビール工場を造らせたのが現在のサッポロビールになりました。雌雄異株で、雌株には毬花(まりはな)という松笠状の集合果を作ります。
毬花

ホップとして売られているのはすべて雌株のはずで、どんどんつるを伸ばして二階にまで届いてしまいます。根萌芽が激しいので、油断するとあちこちからツルが伸びてしまい、野良ホップだらけになるので注意が必要です。
恵庭のホップ

大通公園西8丁目にある、リラの会が管理している花壇にもホップが植えられています。(スポンサーはサッポロビール)ホップのつるは10mは軽く伸びるため、可愛いアーチだとちょっとかわいそう。でも大通公園でホップが見られるので、観光客には大好評でしょう。
大通のホップ

アピオスも大変丈夫で、旺盛な生育をする草本性のつるものです。正式にはアメリカホド(Apios americana)といい、北アメリカの原産のマメ科の多年草です。大変栄養価が高く、インディアンが食べていたのでインディアンポテトとよばれます。青森の南部地方でよく作られているのは、明治の初めにアメリカから導入したリンゴの苗木に紛れ込んだといわれます。
アピオス

秋に掘りあげると、ずらりと繋がった塊茎が出てきます。江戸時代の本草学者が、ジャガイモに「馬鈴薯」を当ててしまったのが間違いの元。本当はホドイモに当てた漢字だったそうです。確かにジャガイモは馬鈴にならないですからね。これを素揚げにすると最高に美味しいですが、たくさん食べると精が付きすぎるのでご注意を!とのこと。
馬鈴薯

もう一つ、それほど長いつるではないけれど、最近あちこちで見かけるのが宿根スイートピー(Lathyrus latifolius)です。一年草のスイートピー(L. odoratus)と同じく地中海のシチリア島が原産で、宿根性の方は品種改良が進んでいないため、花も小さく花色も濃いピンクから白くらいです。ここは自宅からバス停に行く途中ですが、花時はなかなかきれいです。
スゥィートピー

やせ地でもマメ科特有の旺盛な生育を示すし、こぼれダネでどんどん増えるので、いったん野生化すると厄介です。北大の圃場の一角にもこれが侵入して大変なことになっており、根絶不可能な状態です。植栽する時には、こぼれダネが飛散しないような場所を選んで植える必要があり、このゆにガーデンでの植栽例のように、石積みの肩に植えて垂らしているのはうまい植え方です。 (つづく)
ゆにガーデン
コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< April 2020 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM