アケビ類

  • 2020.03.06 Friday
  • 05:50
北国のつるもの  その12 アケビ類

アケビ類は、修景用と言うより果実を楽しむものとして、けっこう植えられています。道内にはミツバアケビ(Akebia trifoliata)が自生していて、石狩の防風林やポプラ通でも見たことがありますが、わざわざ植える人は少ないかもしれません。
ミツバアケビ

ミツバアケビの花は、ゴールデンウィーク頃にはもう咲いてきます。固まりになって咲く花をよく見れば、茶褐色で大きな花弁状のガク片を持っているのが雌花で、その下に固まってくっついているのが、雄しべだけを持っている雄花です。つまり雌雄同株で雌雄異花ということに。
ミツバアケビの花

9月末頃になると、浅緑色をしていた果実が薄紫に色付き、熟するにつれてにまぁと口を開けてきます。ほんのりと甘い果肉は、甘いものに慣れてしまった現代では見向きもされませんが、東北地方では果実を天ぷらにしたり、しっかりと料理法が生きているそう。
ミツバアケビの実

本州にはアケビ(A. quinata)が自生しており、小葉が5枚になっています。アケビとミツバアケビの雑種にゴヨウアケビ(A. × pentaphylla)というのがあり、その名の通り小葉が5枚あります。アケビとゴヨウアケビはどこが違うのかと思ったら、アケビの葉にはこの画像のように、突起がなくてつるっとしているのだそう。
葉の比較

これは以前滝野公園のガイドさんが持って来てくれたものですが、この画像ではよく分かりませんが、ミツバアケビの形質を引き継いでいるため、これには突起があるのでゴヨウアケビの果実ということになりました。
ゴヨウアケビ

アケビ類には、ちょっと変わった昆虫が発生します。アケビコノハというガの幼虫で、アケビ類の葉をもりもり食べるし、成虫になったガもナシやモモ、ブドウなどの果実を食害する厄介な害虫だそうです。
アケビコノハ

ところがこの幼虫は、危険を察知すると体を曲げて、腹に付いている目玉模様で鳥をにらみつけるので、思わずひるんでしまうのです。これじゃ人間だって怖いですから。
拡大

親になったガも、上の羽根が枯葉そっくりなためにこの名前がありますが、見事な擬態で鳥などの目をくらませます。それでも見つかった場合には、下の羽を広げて鳥が怖がる目玉模様で威嚇するのです。ガでは最大級の大きさなので、できるだけ食べられないよう、親子でしっかりと防御機能を身に付けてきたのでしょうね。 (つづく)
アケビコノハの成虫
  (この画像は Wikipedia から拝借しました。m(__)m)
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