マタタビ類

  • 2020.03.03 Tuesday
  • 05:57
北国のつるもの  その11 マタタビ類

マタタビ(Actinidia polygama)は、ネコの大好物として知られ、爪とぎの段ボールには粉末が一袋付いてきます。少し振りかけておくと、確かにゴロニャンとよれてしまい、よだれを垂らしてごろごろしてしまいます。でも生の葉や枝をやっても知らんふりなので、どこを粉末にすれば効き目があるのでしょうか。マタタビは林縁部にごく普通にあり、家の近所にもたくさん生えています。花を咲かせるつるの先の葉が白く色付くのは、送粉昆虫にサインを送って引き寄せているのだそう。
マタタビ

なんの変哲もないつるものではあるけれど、一度だけしっかりと使われているのを見たことがあります。新得駅の近くに設けられたベンチ付きのパーゴラには、どんだけほったらかしにしたんじゃ!とあきれるほどのマタタビが覆い被さって、とても座れたものではありませんでしたが、なかなかいい使い方をされていると思います。
マタタビのパーゴラ

マタタビは全国に自生があるのに対し、ミヤママタタビ(A.kolomikta)はその名の通り本州北部から北海道のやや高地に自生があり、道内でも平地にはほとんどなく、山地や峠に行くとよく見かけます。標高約700mにある大雪森のガーデンには、マタタビはなくてすべてミヤママタタビですが、初めは真っ白になるので、あれ?マタタビがあったか?と思ってしまいます。
ミヤママタタビ

でも半月後に行くと、ほとんどがピンク色に変わっていて、やっぱりミヤママタタビかと納得しました。両者の違いは、マタタビは枝の髄が白色で中実なのに対し、ミヤママタタビの髄はひだ状で中実にならないのだそう。ミヤマの方が葉の付け根が丸くなり、先が少し細長いような気がするけれど、ちゃんと見分け方を確認しなくては。
赤く色付く

ミヤママタタビは、マタタビほどツルが暴れないので、道内では使いやすいように思いますが、そもそも苗の流通がないので、うまく使うことができません。今まで唯一植えたのは、滝野公園の花のテラスに植えているものですが、ちょっともったいない素材です。
ミヤママタタビ

いずれも雌雄異株だと思っていたけれど、雌雄異株か雌雄雑居性とされ、明確に区別ができないのだそうです。これはミヤママタタビの花で、左が雄花、右が雌花です。朝の盤渓の道すがら、路面にマタタビの花が散り始めると夏だなぁと思ってしまいます。
雄花と雌花

世界には40〜60種もの仲間があり、中国産の一種からはキウイフルーツが生み出されましたが、国内にはもう2種全国的にサルナシと南部にシマサルナシが自生しています。サルナシ(A.arguta)はコクワの名で知られ、甘い果実は確かにミニキウイと言っていい甘さです。コクワ棚を作っているのは見たことがありますが、修景的な使われ方はこれが唯一でした。近くにあったクリーニング屋さんの工場の前に植えられていて、なんでコクワを?と思っていたのですが、昨年突然店を閉めてしまい、既に更地になってしまいました。 (つづく)
コクワ
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