ノウゼンカヅラ

  • 2020.02.22 Saturday
  • 05:50
北国のつるもの  その8 ノウゼンカヅラ

花の美しいつるもののトップバッターは、なんといってもノウゼンカヅラでしょう。ノウゼンカヅラ(Campsis grandiflora)はノウゼンカヅラ科の植物で、中国原産ですが、平安時代には既に渡来していたそうです。この株は事務所の近くにあるもので、8月上旬が一番の見ごろになります。
ノウゼンカヅラ

本種は、つぼみのたくさん付いたつるが優美に垂れ下がり、ラッパ状の花筒が短く、ラッパが大きく開くことと、のどの部分が少し黄色くなります。
花のアップ

ノウゼンカヅラ属にはもう一種、北アメリカ原産のアメリカノウゼンカヅラ(C.radicans)があります。多分これも、ユリノキやマンサクなどと共にゴンドワナ要素の一つなんでしょう。こちらはあまり普及していなくて、唯一知っているのは植物園に植えられている株です。ノウゼンカヅラに比べて花筒が細長く、ラッパも小さくてあまり目立ちません。
アメリカノウゼンカヅラ

アメリカノウゼンカヅラはつるの伸びが旺盛で、その割りに花着きがあまりよくなく、花も小さくまとまって咲きます。これには黄花種があり、黄色い花が目立つのでよく植えられるけれども、赤花はあまり目立たないので植えられないのでしょう。
黄花アメリカノウゼンカヅラ

この2種を交雑したものから選抜されたのが、アイノコノウゼンカヅラとも呼ばれるもので、‘マダム・ガレン’(C. × tagliabuana 'Madame Galen')があちこちで植えられています。これは両者の中間型の花を咲かせますが、のどの部分も真っ赤なのと、花の咲き方がアメリカノウゼンカヅラと同じのため、ノウゼンカヅラとは容易に区別できます。
マダムガレン

約30年前の大通公園再整備の際、西2丁目に作られた璧泉の上の大パーゴラにノウゼンカヅラを植えたところ、本物は両側の二本だけで、‘マダム・ガレン’と黄花アメリカノウゼンカヅラが半々くらいに混じっていました。いろんなものが見られてよかったとはいえ、苗木屋さんもちゃんと区別ができなかったのでしょう。
大通公園

20年前に滝野公園に植えたものも、片側は‘マダム・ガレン’で、もう一方はずっと花を咲かせませんでしたが。ようやく数年前に花が咲いて、黄花アメリカノウゼンカヅラであることが分かりました。本物のノウゼンカヅラの苗木をずっと探しているのですが、なかなか見つからなくて困っています。
ポール仕立て

ノウゼンカヅラは普通行灯作りやポール仕立てにされるので、あまり気がつかないのですが、ノウゼンカヅラ類の枝には、無数の付着根が発生して壁面にくっついて登っていきます。今までに見た中で最大のものは、植物園の裏にある教会の壁でしょう。これは‘マダム・ガレン’で、なかなか壮観です。建物だと嫌がられそうだけど、土木構造物にこれをくっつけてみたいと思っているのですがねぇ…(つづく)
壁面緑化
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