ツルアジサイとイワガラミ

  • 2020.02.20 Thursday
  • 05:50
北国のつるもの  その7 ツルアジサイとイワガラミ

この2種については、以前(といっても8年前ですが…)にも書いたことがありますが、はずすわけにもいかないので入れておきます。ツルアジサイ(Hydrangea petiolaris)は、別名ゴトウヅルともいい、北海道から九州まで広く分布しています。同じアジサイ属のガクアジサイと同様の花を咲かせ、花序の回りに4枚のガク片が付いた装飾花がちりばめられてきれいです。
ツルアジサイ

林内では、他の木の幹に付着根でくっついて這い上がり、10mくらいまでびっしりと花を咲かせているのをよく見かけます。ヤマブドウやツルウメモドキのように、やがて木を覆い尽くして弱らせることもなく、ひっそりとつつましく生活しています。半日陰で湿った環境を好むので、我が家でも隣との間にあるブロック塀にくっつかせ、毎年たくさんの花を楽しませてもらってます。
自宅のブロック塀

滝野公園では、中央口の休憩所があまりにも殺風景なので、当初から植えていますが、日当たりがよく乾燥する環境なので付着力が弱く、なかなか這い上がれません。そこでナツヅタを植えて先行して緑に覆ってしまい、それに捉まって登っていかせようとしています。あと10年くらいかかるかなぁ。
滝野公園

山道をいくと、落石防止のために金網を張っているところがありますが、こういうところがツルアジサイには絶好の環境のようで、見事な壁面になっていることがあります。
落石防止網

イワガラミ(Schizophragma hydrangeoides)は、ツルアジサイにそっくりな姿をしているけれど、アジサイ属ではなく、別属のイワガラミ属となっています。花が咲けば、装飾花のガク片が1枚しかないのですぐに見分けがつきますが、ツルアジサイより花が付きにくく、滝野公園のカントリーガーデンにもたくさん生えているけれど、花が咲くのはかなり珍しいです。
イワガラミ

イワガラミが人工物の壁面にくっついているのは、この場所しか見たことがありませんでした。建物の北側のトタン板の壁にくっついていたのです。もちろん植えたものではなく自然に生えたものでしょうが、中央区の町中だったので、ちょっとびっくりでした。この建物も今はなくなり、ビルになってしまいましたが。
壁面

花が咲いていない時に両者を見分けるのには、葉の鋸歯をよく見ます。ツルアジサイの鋸歯は細鋸歯といって。細かいノコギリの歯のようなギザギザになっています。これに対してイワガラミの葉の鋸歯は、丸くカーブをした切れ込みが入るので、間違いなく区別することができます。
区別方法

欧米では両者を導入してたくさん利用されているようですが、本家の我が国では、さっぱり使われることもありません。なかなかいい場所がないけれど、うまく使っていきたい素材です。
(つづく)
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