キヅタ・カナリーキヅタ

  • 2020.02.13 Thursday
  • 05:46
北国のつるもの  その5 キヅタ・カナリーキヅタ

セイヨウキヅタはその名の通りヨーロッパ原産ですが、東アジアの朝鮮半島から我が国にはキヅタ(Hedera rhombea)(Japanese ivy)が自生しています。本州の植物園に行くと、樹林内の高木にはたいていキヅタが絡みつき、ただでさえ暗い常緑樹林を、ますます鬱陶しくさせています。道内には渡島半島に自生があるそうで、最初に見つけたのは函館市役所のすぐ近くの民家でした。なるほどこういうものなんだと思った記憶があります。
函館

札幌市内でも何カ所か見ていますが、近くの廃屋に絡んでいたのが最初の発見だったかと。常緑ものは夏には意識されないけれど、落葉後の初冬になると俄然存在感が出てくるので、すぐに見つけることができるのです。
キヅタ

キヅタ類はウコギ科の植物なので、ヤツデやハリギリなどと似た果実が生ります。この家はしばらく荒れ放題に放置されていたけれど、昨年とうとう解体されて駐車場になってしまいました。円山墓地近くの個人宅にもう1箇所あったけれど、今でもあるのかなぁ…
結実

ヨーロッパ原産のキヅタ類には、もう一種カナリーキヅタ(H.canariensis)(Canarian ivy)があります。名前の通りカナリー諸島の原産で、セイヨウキヅタに比べて葉が大きくてやや薄いです。普通は「オカメヅタ」の名で鉢物として流通しているのですが、これがそんなに耐寒性があるとは思っていませんでした。自宅近くに新しくできた家の前に植えられた時、どうせ一冬もたないだろうと思っていたら、翌年もちゃんと育っているのです。鉢物としては、斑入りのものを「オカメヅタ」、斑の入らない緑のものを「青オカメ」と呼んでいますが、やはり斑入りのものは消えてしまい、現在はすべて青オカメになっています。
オカメヅタ

これは植物園裏のマンションに植えられているもので、雪が被らないところはしばれて枯れていますが、ある程度雪が被ればちゃんと越冬できるので、夏になるとまた上に伸びてくるのです。今は模様替えしてなくなってしまいましたが、京王プラザホテル前にもかなりの数が植えられていました。
マンション

以前学会の出張で行った名古屋の久屋大通。両サイドの植え込みはすべて青オカメで覆われていました。高木がほとんどクスノキなのでちょっと鬱陶しいけれど、自転車を置かれたりしないので、人止め用には最適です。
久屋大通

以前大通公園の魅力アップの仕事をやった時に、無法状態の駐輪対策には絶対効果があると説得し、2箇所で試験植栽をやってみました。3丁目の喫煙所裏と4丁目の南東隅です。どちらもちゃんと生育できているのですが、残念ながら全面採用にはなりませんでした。ハゲハゲに放置するよりも緑で覆った方が、雨水の捕捉効果も高まるし、樹木にとっても効果的だと思うのですがねぇ…
大通公園
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