ナツヅタの利用

  • 2020.02.09 Sunday
  • 05:57
札幌は、4時前に−14.9℃まで下がっていました。確かに顔がチクチクと痛かったけれど、さすが面の皮を鍛えているだけあって、思ったほど寒くなかったです。昨日けっこう積もったのに除雪が入らなかったけれど、今日は歩道除雪まできれいにしていたので、気持ちよく走れました。今週はまた気温が上がるので、グチャグチャになってしまいそうです。

北国のつるもの  その2 ナツヅタの土木的利用

ちょうど20年前に、函館新道の道路緑化の仕事をやりました。七飯の赤松街道の渋滞緩和のために、山側にバイパスとして高規格道路を建設していたのですが、市街地からの景観や自然環境の保全など、様々な配慮をするために質の高い緑化が求められていました。その一つがこの現場で、大きな盛土をするはずのところに、道内一の大トチノキが立っており、七飯町の水源もあることから、巨大な擁壁を建ててその場所を保全しました。ところが高さ10mもの巨大擁壁が異様な存在になるので、できるだけ早く緑化をしてくれというのです。
はこしん

こういうコンクリート擁壁は、型枠がきれいにはずれるように剥離剤を塗ってツルツルにしてしまうため、ほとんどのつるものが歯が立たないけれど、ナツヅタだけは平気でつかまりながら、短時間で覆ってしまうことを確認していました。ロフトの事例でも、高さ10mならビルの3〜4階なので、楽勝だということが分かっていたのです。
擁壁緑化

そこで2001年にナツヅタの苗を植えてもらい、翌2001年の春に現地を見に行きました。するともう1mくらいのつるが這い上がり始めていたので、これなら大丈夫と確信したのです。
二年目

それから4年後の2006年に現地確認にいくと、既に半分くらいまで這い上がっていました。造成地のやせた土壌でもこれだけ伸びるのですから、ある程度肥沃な土ならもっとスピードがあったはずです。
四年後

9年後の2009年には、他の現場を含めて法面緑化の追跡調査を道内各地で行う機会があり、現地に入って感動しました。ちゃんと天端(てんば)まで到達していたのです。
七年後

7月下旬にもかかわらず一部紅葉しているのは、水分を隅々まで送るだけの力が足りないところでしょう。10mもの高さまで、よくこれだけ水分や栄養分を送ることができるものだと、本当に感心します。
天端到達

遠目に見ても、これだけ緑に覆われれば、ここにコンクリートの壁があることに気付かないくらい。これ以降現場を見に行っていないのですが、間違いなく全面をツタで覆い尽くしていることでしょう。ツタによって足場が確保できれば、ヤマブドウやツルアジサイがそれに絡んで登って行くことができるようになり、ますます楽しみが増えていきます。ナツヅタの力は本当に素晴らしいと思います。(つづく)
町からの景観
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