ブータンの花

  • 2019.11.11 Monday
  • 05:47
土曜の午後には、同じく北大構内で開かれた「北海道高山植物保護ネット」の2019年度市民フォーラムを聴きに行きました。もともとは1998年に発足した「北海道高山植物盗掘防止ネットワーク」が、2010年に現在の名前に改称し、それから10年目のフォーラムに。例年11月の後半に開かれていたのですが、『嵐』に遭遇すると市内の宿が取れなくなり、地方の方の参加が難しくなるので、昨年から上旬にやることになったのです。
保護ネット

まず一つ目は、夕張山系崕(きりぎし)山の話題です。山登りをしない私には、崕山は遠い存在ですが、その特異さは十分知っていても、リアルな報告はとても面白かった。
きりぎし山

石灰岩からなる特異な山体には、固有植物であるキリギシソウを始め、オオヒラウスユキソウやホテイアツモリなどの希少植物の宝庫になっていました。ところが山草ブームにあやかって大量の盗掘者が跋扈するようになり、1999年からは入山制限が始まっています。
ホテイアツモリ

入山制限から20年経過し、かつての踏み分け道も植物が回復して見えなくなっているそうです。とはいえ、希少植物の回復にはまだまだ長い時間を要することでしょう。自然保護ボランティアの活動も、高齢化が課題になっているようで、国立公園化や天然記念物指定など、より厳しい管理が行えるような公的体制の強化が求められているようです。
踏み跡の回復

二つ目の話題提供は、このフォーラムの目玉になっている、梅沢さんの「2019夏 ヒマラヤで見た花々」。このところ夏にはずっとブータンやネパールの山に入り、毎年この場で報告があります。体力的に行けるうちに、できるだけ見ておきたいと言ってました。
梅沢さん

5,000m前後の高地には、雨が多いせいか日本の高山帯とは雰囲気が異なり、低山の山草を見るように様々な高山植物が咲き乱れています。メコノプシスの仲間がたくさんある中で、これは最も矮小なものの一つで、メコノプシス・ベラ(Meconopsis bella)という種類です。
メコノプシス・ベラ

目的の一つが、一昨年見つけたピンクのメコノプシスであるシェリフィー種(M. sherriffii)でした。一昨年はもうほとんど終わっていたため、時期をずらしての再挑戦で、たくさんの株に出会えたけれど、残念ながら雨降りのため花がきれいに開いてなかったそう…(>_<)
シェリフィー

ここでは盗掘する人なんかいないため、こんなヒマラヤアツモリソウ(Cypripedium himalaicum)が道端で間近に見られたそうです。ホイホイ行けるところではないだけに、こんな素晴らしい画像を見せていただいただけでもありがたいことでした。来年も期待していますよ〜
ヒマラヤアツモリソウ
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