豊平館物語

  • 2019.11.09 Saturday
  • 05:44
7日の夜には、中島公園にある豊平館に講習会を聴きに行きました。豊平館については、一通りさっぽろ文庫などでの情報は持っているけれど、豊平館の第一人者である角(かど)先生の話を一度聴かなくてはと出かけました。あいにくのみぞれ混じりで、水溜まりに注意しながらたどり着くと、正面は既に真っ暗。あれっ?と思ったら、裏にできた新館側が正面玄関になっていたのでした。
夜の豊平館

豊平館に入るのは十数年ぶりかと。どうやって新館と繋いだのかと思っていたら、昔裏にあった厨房などの建物を撤去した時の入り口を、そのまま取り込んでいました。ただ、バリアフリーのためとはいえ、2階部分を繋ぐために重要文化財に穴を空けた初めての例だとか。管轄する文科省と何年もやりとりをしたのだそうです。
昔の裏口

1階からは入れてくれず、2階からホールに入ると、天井から吊り下がった灯具が輝いていました。灯具の付け根の天井にはすべて、漆喰で作られた中心飾りがあり、ここは鳳凰ですが、各部屋にはウメ、シャクヤク、フヨウ、ブドウなどの植物がデザインされているそうです。
照明

会場は2階西側の大広間。さすがに格調高いですね。ここで結婚式を挙げた人がかなりいることから、懐かしがって見に来る方が結構いるようです。早く着いたので席が空いていたため、どうせならと正面の席に座ることにしました。
大広間

ここの壁には、正面に掲げられている扁額の原本である、三条実美(さねとみ)の額が掛けられていました。しかし、こういう文字はうまいのかヘタなのか、私のような者にはさっぱり分かりません。悩むような平の字です…(>_<)
扁額

講師である角先生は、北大工学部で永らく建築史の研究を続けてこられた方です。縁あって40年近く昔に、自宅の庭を造ったことから、長いおつきあいになりました。顔を伏せていたのですが、目が合ってしまい、なんであなたが来てるのよ!と叱られてしまいました…(^^;)
角先生

90分の話はみっしりと凝縮していて、とても勉強になりました。図書や文献から得られる情報は、それ自体だと砂を袋に入れているようなもので、なんの形にすることもできません。こうやって筋道をたどりながら話を聴いていくと、バラバラだった情報が繋がりを持って来るのがよく分かりました。話の合間に、復元工事中のエピソードなどをいくつも織り交ぜていくので、あっという間の90分でした。この暖炉の復元の話も面白かったなぁ。
暖炉

最後の方に、解体直前の豊平館の写真が。まだテレビ塔ができていないので、創成川縁にあった望楼の上から撮したもののようです。豊平館の後ろが都心部にしてはビルもなく、大いなる田舎の風情。創成川もずいぶんとシンプルな造りですが、もうちょっと左を撮してくれていたら、ハルニレが写っていたのになぁ…
解体直前
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