平岡樹芸センター

  • 2019.07.29 Monday
  • 05:36
今年の冬に30年目を迎えた研究会では、毎年夏に現地研修会を企画し、いろんな公園や緑地などを見て歩くことにしています。昨年7月にも予定していたのですが、私は夏風邪をこじらせて臥せってしまい、ある者は午前中に買い物に行く途中で車をぶつけられて大破したり、身内に不幸があったりと、わずか3名の参加となってしまいました。今回はそのリベンジとして、再度同じ場所に行くことにし、平岡樹芸センターに集まりました。

ここは、庭木の生産をしていた竹澤三次郎氏から、札幌市に土地1.6ha、樹木8千本が寄贈され、それを元に隣地も買収して、1984(S59)年に開園したものです。私が豊平緑のセンターにいた1979年にこの寄贈が決まり、寄贈を受けた樹木の台帳作りをお手伝いしたので、私にとってもいろんな思い出のある場所です。
日本庭園

三次郎氏はモミジ類の接ぎ木が得意で、1本の木にいろんな品種を高接ぎしたり、枝にいたずらして変に絡んだ枝を作ったりと、いろんな接ぎ木ものが残されています。このオオモミジには、ハウチワカエデの‘舞孔雀’が2箇所に高接ぎされていました。
モミジの接ぎ木

イチイ類の刈り込みものが最もたくさん寄贈されており、その中でいいものが整形庭園に残されています。今ではこんな刈り込みものは流行らないので、生産自体もほとんどなくなってしまいましが、ここまで仕上げるには大変な年月と手間を必要とするので、お金に換算したらびっくりするほどの金額になったことでしょう。
オンコ刈り込み

その中には、普通のイチイではなく、より枝葉の緻密なキャラボクの刈り込みものもいくつか混じっています。このサイズなら数十万円という、びっくりするほどの価格になっていたはずです。
キャラの刈り込み

ハイビャクシンの枝を、支柱を立てて上に引き上げていき、立木のように仕立てていくのも三次郎さんの得意技でした。あまり大きなものは無くなったようですが、名残の木がいくつか園内に見られます。今ではほとんど絶滅したといわれるシンパクも、巨大なサイズのものが足元にごろごろ転がっていました。
ハイビャクシンの立木仕立て

珍しい樹木もたくさん植えられており、日高方面にしか見られないというミツデカエデがありました。実物を見たのは初めてです。ただ、園内の樹名板には間違っているものが少なくなく、せっかくの場所なのできちんと正しいラベルを付けていただきたいものです。
ミツデカエデ

真ん中を貫通する園路沿いに植えられているのが、ここのシンボル的な景観を形づくるノムラモミジの並木道。秋の紅葉時期には、インスタ映えする景観を求めて、たくさんの人が押しかけるようですが、人が歩かなくなるのをみんな順番待ちするのかなぁ…?
野村のトンネル

終了後新札幌に移動し、夕方からは懇親会を行いました。30℃近い中を3時間近く歩いたので、ビールの美味しいこと♪ぐいぐいとジョッキが空になっていきました。今回は会の30周年記念と、会の呼びかけ人で初代の代表を務められたSさんが、年内に娘さんのいる関東に移られるとのことなので、その感謝の集いも兼ねての実施です。30年間、会のバックボーンを支えていただいたことに心より感謝申し上げ、みんなで名残を惜しみながら、心地よい時間を過ごすことができました。
懇親会
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