30年目の大島

  • 2019.07.20 Saturday
  • 06:03
渡島大島に通い始めて、ちょうど30年目となりました。まさかこんなに長く関わることになろうとは、初めの頃はまったく思わなかったですが…(>_<) 昔は予報の精度が低く、松前に入っても船が出せず、三日も停滞してしまったことがあります。お陰で暇つぶしに松前の寺巡りをしたり、江差や福島の植物を見て歩いたりしたので、道南特有の植物にもずいぶん詳しくなりました。今は波浪予測の精度が高まったので、事前の予測がだいたい着くようになったのと、交通船として外洋航海が可能で船足の速い「第八近海号」を使うようになったので、ずいぶんと楽になったのです。その船をずっと操船してきたI船長が急逝し、いつもサブで付いていたKさんが急遽代わりの船長となって、島まで運んでくれました。
操舵室

二日前に島から帰り、船から岸壁に上がって10mくらい歩いたところで急に倒れ、そのまま亡くなられたのだとか。航海の途中でなくてなによりでしたが、若い頃からずっと船に乗り続けてきた海の男らしい最後だったのかもしれません。まだ壁に掛けられていたヘルメットがあったので、ご冥福を祈らせていただきました。
ヘルメット

6時に松前を出港した時にはかなりの雨模様でしたが、途中で雨は上がってくれてなにより。でもどんよりの雲が垂れ込め、相変わらず島を望むことはできませんでした。
大島

ずっと時化が続いていたため、工事船も渡ることができず、ようやく海が落ち着いたので、早朝から作業をしているそうです。12時に松前を出航し、4時に島に到着。夜明けと共に作業を始め、2時か3時に作業を終えてまた松前に帰ることを繰り返すのです。
港内の作業

桟橋に上陸してびっくり。床に貼られたグレーチングが下から突き上げる波に持って行かれて、半分くらい破損していたのです。春に来た時にはこれほどでもなく、ちゃんと補修していたのですが、その後来た大時化で一気に破損してしまったとか。もう銹がひどくて全面貼り替えしなければと言っていたところでしたが、これは危険なので早く直してほしいです。
桟橋破損

島での滞在時間は3時間半。今回は造られたばかりの仮設道路の、植生復元が適切に行われているのか、問題があればどうすればよいのかを調べるのがメインなので、なんとかその時間内で工事区域全体を足早にチェックしていきました。メモする暇がないので、ICレコーダーに吹き込んで、テープ起こしをしていくのです。声がカラカラになってしまいましたが、なんとか4週遅れの調査も無事に終了。途中から雲が晴れて強い日差しが戻り、上に雲はかかっていたものの、島の全貌がよく見えました。
さよなら大島

松前から札幌まで340kmの道のりを走破して、夜には無事到着。こんなメチャクチャなスケジュールはもう御免ですが、30年目の大島行きも無事に終わってホッとしました。
コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM