東風(やませ)

  • 2019.07.09 Tuesday
  • 05:42
本来なら、6月24日には大島に渡っているはずだったのに、いまだに行くことができないで困ってます。調査隊自体は、先週ぎりぎりで行くことができたのですが、私は抜けられない予定が入っていたので、同行できませんでした。何日か遅れることはよくあるけれど、ここまでひどい天気は本当に久しぶりです。

渡島大島は、渡島半島の先端に位置する松前町の沖合、約60kmのところにある絶海の孤島で、何度も大噴火を起こしている休火山です。羊蹄山より少し大きい円錐形の火山が、水深二千m近い海底から海の上に700mほど頭を出しているのです。北朝鮮の漁民が流れ着き、乱暴狼藉を働いたのは渡島小島で、かなり本土寄りに位置しています。

位置図

私の現場は東端(右端)のトリカラスノ浜にあり、国が30年前からここに避難港を建設しています。私は周辺の貴重な自然環境に悪影響が及ばないよう、モニタリングをやってきました。現在は、この建設工事を監理する委員会の委員として、現場の作業やコンサルの調査の指導を行っているのです。島の反対側に東風泊(やませどまり)という地名がある通り、東風(やませ)が吹いた時には島の西側(左側)に回って波浪を避けていた、名残の地名として残っています。

大島

なんで島に渡れないかというと、三陸沖に梅雨前線が居座っているので、その上を次々と低気圧がやって来て、津軽海峡に向けて強い東風が吹き込んでいるのです。これは国際気象海洋株式会社が作っている波浪予測のページで、9日3時の波浪予測では、大島周辺の海域では、100〜150cmのかなりの波浪となっています。それだけならいいのですが、東風に押された波は、水深が深いので減衰せずにトリカラスノ浜にぶつかるため、港周辺は毎日ものすごい波浪に襲われているはずです。

9日予測

普通であれば数日で風向きが変わり、その隙間をぬって行き来ができるのですが、今年は気圧配置がピタリと動かず、2日後の11日の予測でも、ほとんど変化がないのです。島に閉じ込められている作業員や飯炊きのおばちゃんたちは、恐らく食料や水の計算をしながら、耐乏生活に入っていると考えられます。

11日予測

今週は後半に予定が入っているので、来週に再チャレンジすることになりますが、10日先の予報を見ても、相変わらず東風が吹き込んでいるため、状況が全く変わっていません。その次の週は予定がびっしりなので、ヘタをすると8月に入ってしまいそうです。参ったなぁ…(T_T)

長期予報
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