渡航中止に

  • 2019.06.26 Wednesday
  • 05:48
渡島大島に通い始めてちょうど30年目。まだ何もない海岸にヘリで下ろされ、キャンプを張って調査をした第一回目に比べれば、現在は立派な宿舎もあるし、工事期間中には水も電気も供給されているのですから、無人島調査というのもはばかれるような待遇になりました。とはいえ、大騒ぎになった渡島小島よりはるか沖にある絶海の孤島であり、日本最大の無人島でもあるこの島には、近づくに連れて胸がギュッと圧迫されるような迫力があります。
渡島大島

昨日は朝から判断待ちで待機していたら、13時過ぎに渡航中止の連絡が。日曜日から待機状態だったので、ジリジリと待っているのはつらいもの。でもしばらく船が出せないとのことなので、日程を組み直して再度挑戦することになりました。昨年に引き続いての延期です。波浪予測は一日何度も確認しているのですが、遠く沿海州沖の日本海に低気圧が入ってしまうと、海がかき回されてしまうのです。
3時の予測
(国際気象海洋株式会社の波浪予測ページより拝借…m(__)m 以下同)

朝早く出れば、このくらいならなんとかたどり着けるのですが、工事期間中は船の運航がゼネコンの判断になるので、常に慎重な判断になってしまいます。工事が中断していた期間は、船長の判断で運航できたので、多少の無理は利いたのですが、こればかりは仕方ありません。しかも帰る予定の28日には、また低気圧が日本海に入り込んでしまい、その後しばらく居座ってしまうようなのです。7名が渡ったまま帰ることができなくなると、水や食糧の心配が出てくるので、安易に行くことができなくなってしまうのです。
28日の予測

昼過ぎに中止の判断が出たので、用意万端パッキングしていたものを、さっそくバラしていきました。細かくチェックリストを作っているので、パッキングも一時間ほどでできてしまうし、片付けるのはもっと簡単です。少し余分に入れた着替え類や、洗面道具、パソコン、ケーブルなどが一式です。
荷物

調査道具を入れたザックには、折りたたみ傘、手袋、目印の割り箸、剪定鋏、侵入植物を掘り取るノコ鎌、アメリカオニアザミを退治する山菜ガマ、非常用ヘッドランプ、マーキング用のピンクテープ、水筒代わりのペットボトル、携帯式ロッドなど。メモするのが面倒なのでICレコーダーが便利だし、紫外線がものすごいのでUVカット99%のサングラスが必需品です。これらをまた元の場所に戻し、来月また再チャレンジする時まで、別の現場で活躍してもらいましょう。
調査道具

今週は他の予定が入っていないので、カレンダーも真っ白に。その分溜まっている仕事を片付けたり、来月また大島にチャレンジできるよう、予定を前倒しできるものは片付けなければなりません。前半を締めくくる定例行事が、今年も宙ぶらりんになってしまいました。
コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM