寒干害

  • 2019.03.25 Monday
  • 05:43
金曜日に受けた健康診断の帰り道、近くのマンションの外構では、早くも冬囲いがはずされていました。これだけ雪がなくなってしまえば、一日でも早くすっきりさせたくなるのでしょう。よく見ると、かなり厳しい寒害を受けているようでした。今年の冬、札幌では−13℃前後の寒さが何度か訪れているので、少雪で雪の保護効果がなかった場合には、寒さに弱いサツキでは寒害を受けた可能性がありました。
寒害

よく見ると被害の状況にはいくつかのパターンがあるようで、褐色になっているところと、白っぽくなっているところがありました。白っぽいところは、同じ音でも干害の可能性もあります。サツキのような暖地性の常緑樹では、冷たく乾いた風に晒されると、道内に自生のあるハクサンシャクナゲ(エゾシャクナゲ)のように、葉をくるくる丸めて気孔から水分を奪われないような器用な芸当ができません。今年のように雪が少ないと、ただ根曲竹で押さえた程度の冬囲いでは、保護効果が全く無いので、寒さ+乾燥による寒干害を受けることも多いのです。バラのように、ムシロやネットを巻いて冬囲いをしていると、これをいつはずすかが難しくなります。いきなりこの季節の乾いた風に吹き晒しになると、干害を受けて傷むこともあるので、外すタイミングが難しいのです。
寒風害

その足元には、グラウンドカバープランツのセラスチウムが植えられていますが、これも被害を受けていました。セラスチウムのように、乾いて乾燥したところを好む植物は、積雪の下敷きになって数ヶ月もいると、0℃前後でじゅくじゅくした環境では蒸れて葉が腐ってしまいます。茎は生きていることが多いので、完全に穴が空くことはないと思いますが、こんな被害も積雪のある地域ではよく起きています。
雪ムレ

また別の場所で見かけた植え込みは、コトネアスター‘オータムファイア’が植えられていました。これは耐寒性が強く、むき出しでもそんなに葉が傷むことはありません。枝がしっかりしているので、積雪下でもぺちゃんこにならず、蒸れることもないようです。やはり適切な植物の選択が必要だということが、よ〜く分かります。
コトネアスター

昨日の会場前に植えられているチョウセンヒメツゲの生垣。植木屋時代、いろんな建築家とのつきあいがあって、よく冬囲いを頼まれましたが、行ってみると建物回りに植えられているのがたいていサツキの植えつぶし。なんで建築家は、馬鹿の一つ覚えのようにサツキが好きなんだろう?と親方に聞いたら、カチッときれいに刈り込まれた姿が気に入ってるんじゃないの、とのお答えでした。いくら工夫して冬囲いしたも、雪の重みでつぶれたり、寒害や干害で無残に傷んでこちらが怒られたりで、サツキは今でも大嫌いです。それに比べてこのチョウセンヒメツゲは、花こそ見栄えはしないけれど、丈夫で全く傷まず、こんな便利なものはないのになぁと思っていながら、決して流行らなかったですねぇ…
チョウセンヒメツゲ
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