札幌彫刻美術館

  • 2012.12.30 Sunday
  • 07:01
昨日はようやく穏やかな日差しに包まれましたが、気温は引き続き低かったです。今朝はもうちらちら湿雪が降り始めましたが、午後から一気にゆるんで雨になり、大晦日は大荒れだとか。今年の天気は、本当に荒れ模様が続きます。昨日の夕方までに山のような年賀状をようやく片付け、ポストに投函してホッと一息。毎年のことながら、年賀状書きは大変です。これからようやく事務所の片付けをやり、今年の仕事納めになります
昨日配達されていた郵便物の中に、彫刻美術館友の会の会報の「いずみ」が入っていました。
いずみ

この会は、1981年に宮の森に作られた札幌彫刻美術館の、「事業活動の進展に寄与するとともに、彫刻美術の鑑賞・研究を通じて会員の教養を高め、もって彫刻文化の向上に資する」ことを目的に設立された会です。札幌彫刻美術館は、わが国を代表する彫刻家『本郷 新』を記念して造られました。昨年は、美術館も友の会も、設立30周年を迎えたのですが、その記念すべき会報の巻頭言を、私が書くことになったのです。会のメンバーに、よく知っている方が何人もいて、その方からの推薦と言うことでした。
こんな格調高い会の、しかも記念すべき会報になんで私がと、お断りすることも考えましたが、私にとってもこの美術館は因縁深いものがあったので、謹んでお引き受けすることにしました。
拙文で恐縮ですが…
巻頭言
(いずみ No.37 巻頭言 2011.10月)

1980年5月。植木屋に入ったばかりの私が、親方に連れられて行ったのが、本郷さんのアトリエでした。せっかく新しいアトリエを建てたのに、本人はほとんどそこで活動することもなく、この年の2月に亡くなられてしまったのです。その庭の管理をやるに当たり、どういう意図でこの庭のデザインができたのか、いろいろと親方から聞かされました。彫刻の配置とか、背景となる樹木の位置とか、本郷先生とかなり議論しながら造られた庭だったのです。
立つ女
(シラカンバの幹の重なりが、奥行きを演出してくれている。 1980.6.25)

とてもシンプルな作りで、管理といっても芝刈りをするくらいで済む庭でしたが、無造作に置かれたたくさんの彫刻が、シラカンバや景石とうまく調和し、ものすごく奥行きを感じる庭だと言うことが分かりました。休憩時間に、バシャバシャと写真をたくさん撮しましたが、翌年完成した向かい側の美術館に、彫刻の多くが移されてしまい、奥に駐車場が造られてしまったので、今となっては貴重な記録といえるでしょう。
堰
(この『堰』は、この場所が本当にぴったりで、今の場所ではとてもかわいそう。 1980.5.30)

私にとっても思い出の場所であり、ランドスケープに目覚めた記念すべき第一歩といえるので、その意味からも感慨深い30年記念誌になりました。これを機会に友の会に入ったので、彫刻の居心地のいい空間づくりにも、これから努力していきたいと思っています。
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