フッキソウ

  • 2019.01.25 Friday
  • 05:52
北国のグラウンドカバープランツ その7  フッキソウ

今月は仕事3本抱え込み、毎日引きこもりが続くので、このシリーズのはかどること。こうやって見直していくのは、私自身のためにもなるので、結構楽しい作業になっています。シリーズ第7弾は、我が国が生んだ最高のグラウンドカバープランツと言ってもよい「フッキソウ」です。
フッキソウ(Pachysandra terminalis)は、富貴草と書き、常緑の葉を広げている姿がめでたいと名付けられたものです。草が付くけれど、一応草質木本として低木の仲間に入れられるのに、例えば平凡社の『日本の野生植物』という図鑑では、なぜか草本編の中に入っています。
フッキソウ

北海道から九州まで全国の林内に自生し、中国まで分布しているとのこと。東アジアに4種と北アメリカに1種の、典型的隔離分布をしている仲間です。茎は地面を這って節から発根し、脇芽を分岐して広がるため、グラウンドカバーには最適な性質を持っています。林床植物ではあるけれど、肥沃な土壌で適湿さえ保てば、かなりの陽地でも生育可能です。札幌駅前通の中央分離帯では、地中灌水を行っているので、問題なく生育しています。春早くに花を咲かせますが、花弁はなく、雄蕊(ゆうずい)の白い花糸(かし)が肥大してよく目立つのです。
花

花の上部に雄蕊が集まっているのに対し、雌蕊(しずい)は下の方に目立たなく付いていて、うまく受粉すると白く瑞々しい果実が肥大してきます。ほんのりした甘さがあり、美味しいとまでは言えないけれど、時々つまんでみたくなります。
果実

葉に白い斑が入っているものは、昔から山草としては流通しているけれど、グラウンドカバーとして使われているのは見たことがありません。値段的にもそんなに変わらないのに、なかなか使われないのは、やはりこの艶々した緑色の葉に魅力を感じるからなのでしょうか。
斑入り

植木屋時代にも、フッキソウにはずいぶん助けられました。これはもう37年も昔に造った庭先の画像ですが、フッキソウを植えると足元が引き締まるというか、まさに『根締め』の植物として、和洋いかなる場所にも使える最適な植物といえるでしょう。
永渕邸
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