ビンカ・マヨール

  • 2019.01.11 Friday
  • 06:00
北国のグラウンドカバープランツ その2 ビンカ・マヨール

第2弾は、同じビンカの仲間のビンカ・マヨール(Vinca major)です。属名のウィンカ(Vinca)とは、ラテン語の結ぶ・縛るから来ているそうで、丈夫なツルを持っていていることから来ています。原産地はミノール種よりもやや南の、南ヨーロッパからアフリカ北部で、その分耐寒性が劣っているようです。マヨール(メジャー)の名の通り、ミノール(マイナー)種よりはるかに大きな葉を持っており、花も大きくなります。
緑葉

これも緑葉は陰気になりがちなので、葉に斑が入ったものがよく使われ、一般的には白い覆輪斑(ふくりんふ)のものをよく見かけます。花は、紫以外のものを見たことがなかったような…
白覆輪

黄斑(きふ)と言っていいのか分かりませんが、やや黄色みを帯びたものもよく見かけます。
黄斑

数年前に近くで見つけた斑入り葉は、中斑というほどの斑でもなく、遠目には栄養不良の葉に見えるので、あまりパッとしませんでした。
中斑

マヨール種の特徴は、極めて生育が旺盛であることで、よく肥えた場所だと1mくらいは軽くツルを伸ばします。といっても、ツルから発根したり付着根を持っている訳でなし、巻きひげや巻きつるを持っている訳でもないので、お互いもたれあって背伸びをする程度。近くに草丈の低いものを植えていると、覆い被さっていくので注意が必要です。
立ち上がり

このため、この例のように街路樹の植えますに植えておけば、勝手に盛り上がって、雑草の侵入も防いでくれるでしょう。
植えます

問題は耐寒性が弱いことで、本来は常緑性ですが、北国では地上部が枯れてしまい、宿根草扱いになってしまいます。春早くに新芽が伸びてくるため、もたもたしていると枯れた蔓を取り除くのが大変になるので、秋にきれいさっぱり刈り取った方が無難です。
冬枯れ

※マヨール種にはツルニチニチソウ、ミノール種にはヒメツルニチニチソウという和名があるのですが、いまだかつて使ったことがありません。
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