府立植物園の花
- 2018.11.16 Friday
- 06:00
京都府立植物園は、公立の植物園としては最も古い歴史を持っており、5年後には開設百年を迎えることになります。(大学付属には、江戸時代から続く東大の小石川植物園や、札幌農学校が造った北大の植物園などがあります) これまで3回くらい行ったことがあるけれど、あまりにも見どころが多くて、毎度回りきれません。今回は11月ということもあり、あまり期待はしていなかった割には、さすが!!と脱帽するところが多々ありました。魅力的な植物たちを、何回かに分けて紹介することにしましょう。
この時期なので、紅葉には期待していました。大阪方面は、夏の台風による塩害で葉がみんな傷んでしまい、あまりきれいではないとのことでしたが、京都までは塩も来ていないだろうと思っていたのです。ところがまだ少し早いのか、園内のモミジはようやく色付き始めたくらいで、池の回りのイロハモミジが、それなりの風情を見せてくれました。やはりイロハでないと繊細な雰囲気にはならないものですねぇ。

池の回りは桜の見本園になっていて、その中に秋に開花する桜が集められている一角が。これは一番たくさん咲いていたシキザクラ(四季桜)(Cerasus × subhirtella ‘Semperflorens’)。四季といっても春と秋の2回咲きで、エドヒガンとマメザクラの交雑によって作られたものだとか。近くには、同じ二季咲きのジュウガツザクラ(十月桜)やコブクザクラ(子福桜)があるので、この一角だけが賑わっていました。

その奥に水車があり、サザンカが咲き始めていました。その足元にシクラメンの花があり、ヘデリフォリウムかと思ったら、普通のシクラメンほどもある大きな葉を持っています。ラベルを探すと、シクラメン・アフリカヌム(Cyclamen africanum)とあり、アルジェリアの地中海岸が原産だとか。北海道では越冬できないのかなぁ…?

その奥の「四季 彩の丘」というロックガーデン風のエリアにも、まだまだたくさんの花が咲いていました。その中で感激したのが、このラパゲリア・ロゼア(Lapageria rosea)。チリの国花のため、英名はChilean bell flower となっており、和名はツバキカヅラだそうです。これを見たのはもう30年近く前、チェルシーの温室の片隅に一輪だけ咲いているのを見つけ、感激して以来のご対面でした。

その近くでは、なんとスノードロップが咲き始めていて、いくらなんでも早くないかい!と、思わずつぶやいてしまいました。札幌だって、まだ雪が降っていないのに。

大阪からの移動中、屋根にブルーシートがかかっているお宅がまだたくさんあるのにビックリでした。修理の手が間に合わないのでしょうか。京都は内陸なので、そんなに被害はなかったのかと思いきや、あちこちで倒木や、幹や枝を折られた木がたくさんあるのです。来園者に聞いてみると、倒木だけで200本近くあり、どこもかしこもスカスカになってしもてるんよ〜とのことでした。

北山門(口ではなく門というところが、いかにも京都らしい!)近くには、ベンチの後ろにイチゴノキ(Arbutus unedo)がずらり植えられ、満開の花と、いろんな熟れ方をしている果実が見られて面白かった。ツツジ科というより、ヤマモモの親戚のような果実で、見た目は美味しそうだけれど、種小名の unedo は「一回食べる」との意で、一回食べればもう食べたいとは思わないところからだとか。

園内では、ウェディングの写真撮りをしているカップルに3組会ったけれど、みなさん和服でした。確かに紅葉にしろ竹林にしろ、和服の方が似合いますからねぇ。電車に和服のカップルが普通に乗っていたり、あの市長の努力が実を結びつつあるのでしょうか。
この時期なので、紅葉には期待していました。大阪方面は、夏の台風による塩害で葉がみんな傷んでしまい、あまりきれいではないとのことでしたが、京都までは塩も来ていないだろうと思っていたのです。ところがまだ少し早いのか、園内のモミジはようやく色付き始めたくらいで、池の回りのイロハモミジが、それなりの風情を見せてくれました。やはりイロハでないと繊細な雰囲気にはならないものですねぇ。

池の回りは桜の見本園になっていて、その中に秋に開花する桜が集められている一角が。これは一番たくさん咲いていたシキザクラ(四季桜)(Cerasus × subhirtella ‘Semperflorens’)。四季といっても春と秋の2回咲きで、エドヒガンとマメザクラの交雑によって作られたものだとか。近くには、同じ二季咲きのジュウガツザクラ(十月桜)やコブクザクラ(子福桜)があるので、この一角だけが賑わっていました。

その奥に水車があり、サザンカが咲き始めていました。その足元にシクラメンの花があり、ヘデリフォリウムかと思ったら、普通のシクラメンほどもある大きな葉を持っています。ラベルを探すと、シクラメン・アフリカヌム(Cyclamen africanum)とあり、アルジェリアの地中海岸が原産だとか。北海道では越冬できないのかなぁ…?

その奥の「四季 彩の丘」というロックガーデン風のエリアにも、まだまだたくさんの花が咲いていました。その中で感激したのが、このラパゲリア・ロゼア(Lapageria rosea)。チリの国花のため、英名はChilean bell flower となっており、和名はツバキカヅラだそうです。これを見たのはもう30年近く前、チェルシーの温室の片隅に一輪だけ咲いているのを見つけ、感激して以来のご対面でした。

その近くでは、なんとスノードロップが咲き始めていて、いくらなんでも早くないかい!と、思わずつぶやいてしまいました。札幌だって、まだ雪が降っていないのに。

大阪からの移動中、屋根にブルーシートがかかっているお宅がまだたくさんあるのにビックリでした。修理の手が間に合わないのでしょうか。京都は内陸なので、そんなに被害はなかったのかと思いきや、あちこちで倒木や、幹や枝を折られた木がたくさんあるのです。来園者に聞いてみると、倒木だけで200本近くあり、どこもかしこもスカスカになってしもてるんよ〜とのことでした。

北山門(口ではなく門というところが、いかにも京都らしい!)近くには、ベンチの後ろにイチゴノキ(Arbutus unedo)がずらり植えられ、満開の花と、いろんな熟れ方をしている果実が見られて面白かった。ツツジ科というより、ヤマモモの親戚のような果実で、見た目は美味しそうだけれど、種小名の unedo は「一回食べる」との意で、一回食べればもう食べたいとは思わないところからだとか。

園内では、ウェディングの写真撮りをしているカップルに3組会ったけれど、みなさん和服でした。確かに紅葉にしろ竹林にしろ、和服の方が似合いますからねぇ。電車に和服のカップルが普通に乗っていたり、あの市長の努力が実を結びつつあるのでしょうか。

このラパゲリア、最初に見た時は「露地に植えて大丈夫なんだろうか?」と思いましたが、今のところ枯れずに育っていますね。大阪では咲くやこの花館の建物内部に植わっていますよ。
京都の紅葉、今年は少し早くて11月下旬が見ごろとの予想がされていますが、例年は12月初旬なので、またの機会に是非!
コメントありがとうございました。
私もラパゲリアが外でもつんだ〜とびっくりでした。
チリは南北に長いので、どのあたりの自生かにもよるのでしょうね。
ガランサスに秋咲きがあるのですか?!北海道ではどのみち育てられませんが。
紅葉が12月初旬とは。もう感覚がなくなってしまいましたねぇ。長い秋を楽しんで下さい〜