年金前のハルニレ

  • 2018.11.12 Monday
  • 05:56
旧厚生年金会館が営業を終え、仮囲いで囲まれてしまいました。私たちにとっては、「年金」といえば、なんたって厚生年金会館のホールのことを指していました。ここで聴いたコンサートは、ちょっと高かったけれど、なかなか聴けないものが多かったし、芝居やダンスなど、一つのステイタスを持っていた所でした。なくなってしまうのは、とっても寂しいです。
年金のハルニレ

こういう建物は、いつか老朽化すれば消えていくものなので、そんなに感傷的にはなりませんが、ここにあるハルニレの行方が気になっているのです。次の画像は2005年7月8日に撮したもの。この時には、全市にある景観的に優れている樹木の調査を行っていたので、撮したものでした。
2005年の様子

かつてこの前の北1条通は、一般国道5号の一部でした。国道は、1984年に創成川沿いから札幌新道経由に切り替わり、この区間は道道124号宮の沢北一条線になって、現在は札幌市の管理する道路です。年金前の道路には、8本のハルニレが車道にはみ出して立っていたのだそうです。この辺りには、ハルニレがたくさん生えていたところなので、道路敷の中に取り込まれたものがたくさんあったわけです。ところが、どんどん車が増えていけば、通行の支障になるので、切る切らないの論争が盛んに起きていました。
タイムスの記事
 (1969年4月16日の北海タイムスの記事より)

いろんなやりとりの後、特に支障になり、樹勢の弱っているもの2本を伐採することが決まりました。後の6本は、そのまま残されることになったのです。
記事のアップ

その後何年後なのか、正確な記録がありませんが、残りの6本は伐採ではなく移植することになり、そのうちの2本が向かい側の年金の敷地内に移植されました。この画像は、札幌市のアーカイブにあったものなので、公文書館に行けば記録が残っているはずです。
移植中

これが取り壊された後、何ができるのか分かりませんが、隣にあった日販の敷地内にあった樹木だって無残に切り刻まれてしまったので、ここだってそうなる恐れが十分にあります。そういう謂われをしっかりと残していく必要があるのです。
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