ヒメジョオンとハルジオン

  • 2018.07.20 Friday
  • 05:52
いろんなところでヒメジョオン(Erigeron annuus)の花が満開になっています。もともとは北アメリカが原産で、既に明治維新前後には渡来したと牧野図鑑には書かれています。Wikiには「1865年に観葉植物として導入…」とあるけれど、本当かなぁ…
ヒメジョオン

種小名の「annuus」は一年生のという意味ですが、北海道では積雪下で越年して開花し、タネを飛ばして枯れる二年草の性質になります。ということは、春先には地面に貼り付いているロゼット葉があったはずで、ガーデンや庭で花が咲いていれば、秋からずっと見逃し続けてきたということになり、ちょっと問題になります。
ロゼット葉

当初は「柳葉姫菊」と名付けられたものの、いつしかこの名前になりました。「女菀」は中国産の野草のことで、姫紫苑(ひめしおん)は既に別種にあるので、あえてややこしいヒメジョオンになったもののようです。でもたいてい「ひめじおん」と呼ばれることが多いでしょう。
花のアップ

これに対して、約一ヶ月ほど開花の早いのがハルジオン(E. philadelphicus)です。同じムカシヨモギ(Erigeron)属で、北アメリカ原産ですが、こちらは多年草のため、一度侵入すると群生する傾向があります。滝野公園でも管理センター前の植え込み内や、まきばのせせらぎの橋のたもとなどに群生があります。こちらは「春紫苑」の意で、大正中期に園芸植物として導入され、牧野先生が名付けたものです。
ハルジオン

この二種は、姿も名前も混同しやすいのですが、見分け方を一度覚えれば、簡単に区別できます。花はハルジオンの方が一ヶ月ほど早く咲き、頭花はややピンクを帯びることが多く、舌状花は糸のように細くなります。(右) また、つぼみが大きくうなだれるのも特徴の一つです。(上の写真) これに対してヒメジョオンの花は真っ白で、舌状花は幅が広く、つぼみがあまりうなだれません。(左)
花の比較

葉の特徴では、ヒメジョオンの葉は、だんだん細くなって茎に付くのに対し(下)、ハルジオンの葉の付け根は、広がって茎を抱くように付きます。(上)
葉の比較

もう一つの見分け方は、茎を切断すると、ヒメジョオンの茎には空洞がないのに対し(左)、ハルジオンの茎は中空となっています。(右)
茎の比較

ヒメジョオンでは、「1個体あたり47,000以上の種子を生産し、さらにその種子の寿命が35年と長い」(Wikiより)こともあり、どちらも強害雑草として、要注意外来生物や日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれています。一番分かりやすい今の時期に、せっせと抜き取ってタネを落とさせないことが大切なので、がんばって抜き取りましょう〜
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