日帰り特攻作戦

  • 2018.07.11 Wednesday
  • 10:37
昨日、渡島大島に日帰り特攻作戦で行ってきました。月曜に松前に移動し、火曜の早朝に松前港を出港しましたが、視界が50mほどの濃霧の中の航海となりました。通常よりもかなり遅く、2時間かかってトリカラスノ浜に建設中の避難港に到着。微速で慎重に港内に入っていきました。
大島到着

例年は、6月最終週の25日前後に渡っていたのですが、今年は悪天候が続き、全然渡ることができませんでした。工事の方も予定の半分以下しか船が出せず、前日もここまで来たのに港内のうねりが収まらず、やむなく引き返したのだそう。このため夜の11時に松前を出港し、遅れを取り戻そうとがんがん工事を進めていました。
作業状況

今回は、日程ががずれて予定が詰まってしまったために、日帰りでの現場確認となりました。調査そのものは私のいたコンサルタントがやっているので、私は学識経験者として現地の確認を行うことから、こんな離れ業が可能になるのです。渡島大島は、全国でも珍しいアルカリ性熔岩からなる火山なので、全国的に見ても富士山や浅間山など、数カ所にしか自生のないムラサキモメンヅルが生えています。この株は埋土種子から昨年発芽したものなのに、2年目でもうこんなに大きく育っています。根粒菌を捕まえると、さすがマメ科!!という生育ぶりを示します。
ムラサキモメンヅル

自生しするフェスクの仲間であるウシノケグサは、野生化しているイエウサギの大好物なので、通常はこんなに穂を付けることはありませんが、試験区は金網で保護されているため、こんな姿を見ることができるのです。
ウシノケグサ

ときおりにわか雨が降ったりの天気でしたが、昼近くには少し視界が開けてきて、一瞬江良岳の山体が垣間見えました。こんなに霧が深かったのは初めてです。
江良岳

海岸近くの現場を確認していると、珍しいものが落ちていました。坂井市というと東尋坊で有名な福井県の町なので、市域を流れる九頭竜川によって日本海に押し流され、対馬海流に乗ってたどり着いたものでしょう。こんな微笑ましい漂着物であれば、許してあげましょう。
看板

気付いたことはICレコーダーに吹き込んでいき、後でテープ起こしをしてもらうようにしています。3時間あまりの滞在時間で、確認の必要な現場を一回りし、待たせていた船に乗り込みました。来年は、この仕事に関わってなんと30周年目になるので、クレーンにくす玉を吊り下げてお祝いしてあげましょうと、業者さんに言われましたが、こんな慌ただしい調査ではなく、来年はじっくりと現場を見たいものです。
離岸

帰りは視界がかなり開けてきたので、通常の船足で戻ることができました。事務所で打ち合わせたのち、札幌までの遠い道のりに気合い入れ直して帰ろうとしたら、港近くの民家の壁際にマツバギクの花が。島にはない彩りの花だけに、本土に戻ったことを実感させられました。
マツバギク
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