APG分類体系(2)

  • 2018.07.06 Friday
  • 05:48
ようやく雨が上がりました。あちこちに被害をもたらしましたが、一昨年の十勝のようにならなくてよかったです。昨日まで、朝でも20℃近くあったのに、今朝は吐く息が白くなるくらい。山側の擁壁や車庫から。ぴゅーぴゅー水が噴き出していました。もう水分はたっぷりなので、これからはずっと晴れた日差しが戻り、植物も元気になってほしいです。

しばし中断してしまいましたが、先日紹介した分類体系の残りを紹介しておきましょう。
最新のAPG体系では、なじみ深い名前がずいぶんと消えてしまいました。ショックが大きかったのが、カエデ科とトチノキ科が消滅し、何とムクロジ科になったこと。そもそも北国に住む者にとって、ムクロジ?なんてイメージが全く湧きません。種子は、羽根突きをする時の羽根の重りにすると言われてもねぇ… そもそも掌状複葉の代表とも言えるカエデやトチノキが、なんで羽状複葉のムクロジに取り込まれなくてはならないのか、古い頭では理解に苦しみます〜
ムクロジ科 ムクロジ
カエデ トチノキ

ツツジ科は中身に変化はないけれど、新たにイチヤクソウ科とシャクジョウソウ科、ガンコウラン科が加わりました。ガンコウランは確か昔はツツジ科になっていたこともあったし、イチヤクソウ科の植物は、ツツジ科と言われれば納得できますが、シャクジョウソウまでねぇ… まもなくカントリーガーデンの山のお花畑入り口に咲いて来ます。
ツツジ科 シャクジョウソウ

シナノキ科がなくなったのもショックです。アオギリ科と共に、なんとアオイ科に組み込まれてしまいました。葉っぱの感じは似ていなくもないですが。
ガガイモ科もなくなりました。サクラランやアスクレピアス、ガガイモやイケマなど、雰囲気のよく似た、いかにも「ガガイモ科」というグループだったのに、なんでまたキョウチクトウ科なの?
  キョウチクトウ科

最後は大御所のユリ科の大分裂。APG体系でも、既に2009年に出されたアボック社の『植物分類表』はAPG-2版(2003)に準拠していたけれど、今度の本はAPG-3版(2009)に準拠しているので、せっかく覚えたものが、また変わってしまったものもいくつかあります。
既に90年代からユリ科の分裂は始まっており、ネギ科とかキジカクシ科はある程度なじみつつありました。それが今度は、ネギ科がヒガンバナ科に吸収されるとは… 目から火花が散りそうです。
なじみ深いものがたくさん含まれ、一番大きなグループになったのがクサスギカヅラ科で(キジカクシでよかったのに…)、アスパラガスはもちろん、スズラン、ギボウシ、ヤブラン、マイヅルソウ、アマドコロ、オモトなどが含まれています。
新ユリ科には、ユリやウバユリ、ツバメオモト、カタクリ、アマナやホトトギスなど、おとなしい植物がひっそり肩を寄せ合っているかのよう。
シュロソウ科にも、エンレイソウやツクバネソウ、キヌガサソウ、ショウジョウバカマなど、よく似たものが入っています。
  ユリ科

APG体系は2016年に第4版が改訂されたけれど、そんなに大きな変化はなかったよう。だいたい出尽くした感があるので、これで最後にしてほしいものです。新しく出る本や図鑑は、すべてAPG体系による分類が使われることから、時間の経過と共になじんでいくことでしょうが、だんだん記憶力が衰えていく私にとっては大変なことで、しばし悩みは付きません。
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