エクスバリーアザレア

  • 2018.06.19 Tuesday
  • 05:57
朝の盤渓で、道路際に咲いていたのがエクスバリー アザレア。ツツジ類のしんがりでしょうか。耐寒性が極めて強いことと、独特の色合いが好まれ、昔かなり流行ったことがありましたが、最近でも売られているのでしょうか。
ばんけい

本種は耐寒性の強い落葉性ツツジが複雑に交雑されて作られた品種群のため、日本の趣味の本などではちゃんと整理されたものがありません。仕方なくいろいろ検索をかけていたら、アメリカの大学のサイトに、エクスバリー アザレアの系譜を説明した文献が見つかりました。これによると、オランダのゲントで、アメリカ産のアルボレスケンス種(Rhododendron arborescens)、ウィスコースム種(R. viscosum)、カレンドュラケウム種(R. calendulaceum)、アジア産のルテウム種(R. luteum)などが交雑されてゲント アザレアが作られます。それに中国産のモルレ種(R. molle)と日本産のレンゲツツジ(R. japonicum)が交雑されてモリス アザレアが作られました。それにアメリカ西海岸原産のオッキデンターレ種(R. occidentale)が交雑されてできたのがナップヒル・アザレア。そしてそれらを戻し交雑しながら選抜されたものが「パーフェクト」なエクスバリー アザレアとなったということです。ふぅっ。
  系譜
(「Exbury Azaleas - From History To Your Garden」 R. Christian Cash、Temple University より)

画像を見ていくと、一つ一つの原種はとても庭に植えられるようなものではないにもかかわらず、選抜されて出来上がった品種は豊かな色彩に彩られ、しかも他のツツジ類にはなかった、独特のパステルカラーが特徴となりました。
ピンク

もう一つの特徴が、大きく豊かな花容です。これにはわが国のレンゲツツジの遺伝子が大きく貢献したのでは?と思われます。他の原種では花筒が細いものが多く、このように大きく広がった花は、レンゲツツジだけのものなのです。
ピンク

豊平公園では、6月上中旬ころに、園内のあちこちでこんなアザレアが咲いています。でもこれはエクスバリーではなく、系譜の右下にあるニュージーランドでさらに選抜されて作られたアイラムアザレアのはずです。というのは、緑のセンターが開設された1979年に、当時の三和銀行が何かの記念に大量にアイラムアザレアを輸入し、全国の植物園や公園に寄付しました。当時センターにいた私は、40本くらいの小さな苗を受け取り、苗畑の一番奥に列状に植えたのです。その後それが大きくなったので、園内各所に植えられたものではないかと。そんなことがあったので、この花には特別な思いを持ってしまうです。
豊平公園
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