スズラン探し

  • 2018.06.11 Monday
  • 05:52
ちょうど一年前、富丘西公園の自然観察会に来ていた道新の記者が、スズランに興味を持って熱心に取材し、大きく取り上げてくれました。私も「スズランに詳しい札幌の環境コンサルタント会社緑花計画の笠康三郎社長」として出ています。確かに、滝野でスズランに関わって30年、富丘西公園で自生のスズランを発見し、その保全活動を続けて25年近くにもなるのですから、日本で一番スズランに詳しい専門家!かもしれませんねぇ…(^^;)

道新の記事

その中で、札幌市のシンボルフラワーにされ、札幌市版レッドリストにも載せられているのに、スズランがどこにどれだけ生育しているのか、全く把握していないのはおかしいと、きびしく指摘しています。富丘西公園のスズランだって、私が偶然発見しなかったら、今の保全区域はすべてつぶされて、元の計画のまま遊戯広場になっていたのですから。
  富丘西公園のスズラン

その指摘が効果を与えたのか、毎年行われてきた「さっぽろ生き物探しプロジェクト」で、今年初めてスズランが加えられ、スズラン探しを行うことになったのです。これまでは、調査時期が夏〜秋だったこともあり、どちらかというと野鳥や昆虫が主体でした。
  生き物探し

今年は春早くスタートしたので、春から初夏に咲くスズランやスミレ類、オオアマドコロやホウチャクソウなどが新たに対象となりました。ところが、事務局をやっている会社から、「スズランとドイツスズランをどうやったら見分けられるのですか?」との問合せが。確かに、日本の植物図鑑には自生植物しか載っていないことが多く、園芸植物や帰化植物はそれらだけで図鑑等に載っているため、それらを比較することができるものはほとんどないのです。そこは昔からよく知っているところなので、画像も含めて見分けるポイントを教えてあげ、調査の手引きにまとめることができました。
スズランの見分け方

先月もみじ台の熊の沢公園で仕事をした時に、ササを刈った跡にスズランが2株生きているのを見つけました。それを事務局に伝えておいたのですが、数日前に現地を確認に行ったら、きれいに草刈りがされて消えていたそうです…(>_<) 根は生き残っていると思いますが、ちゃんとピンクテープでマーキングしてあるものまで刈らなくてもいいものを。
熊ノ沢公園
(この画像は発見時のものです。2018.5.17撮影)

こういう貴重なものを保全しようとすると、業者に任せることは絶対にできません。専門家のコントロールのもと、地域の住民や興味を持つ市民の手で、こつこつと時間をかけながら、自然植生をコントロールしていくしかありません。今のところ、富丘西公園の群生地以外には、この熊の沢公園くらいしかスズランの情報は入っていないようです。こんなに急激に消滅した植物も、珍しいのではないでしょうか。
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