不明樹種の探索

  • 2018.04.08 Sunday
  • 05:00
朝起きて外を見てびっくり。一面真っ白に雪が積もっていました。昨日の帰り道、既にみぞれになっていたので、明日は盤渓コースは無理そうだから、動物園コースだなとは思っていたけれど、これでは走るどころか、家の前の雪かきをするほどでした。やや重たい雪が10cm以上積もったので、せっかく花を咲かせていたスノードロップやスノーフレークもその下敷きに… すんなりと春になってくれないようです。

3月の中頃に、元いた植木屋の後輩から、現場にある樹種が分からないので教えて下さいと、画像がメールで送られてきました。30数年前の現場ですが、私は全く関わっていなかったので、どんな木が植えられていたのか全然知りません。しかもこの写真だけでは、いくらなんでも樹種は分からないですよ…(^^;)
不明木

そうしたら一応樹肌の写真と、枝を一本取ってきてますとのこと。とはいっても、樹形と樹肌と冬芽だけではねぇ… 先が尖った冬芽は互生なので、バラ科のようだけど、決め手に欠けるから枝を届けてよとお願いしておきました。
枝

2,3日して郵便受けに枝が届いていたので、さっそくバケツにぬるま湯を張り、一晩たっぷり給水させました。寒い所に置いていたのなら、一週間くらい放置していても傷んでないとにらんだのです。枝をいくつかに切り分けて半分水に浸かるようにし、大きなビニール袋をかけて日当たりのいい所に置きました。すると少しずつ芽が動き始め、数日前には葉が開いたのです。
展葉

これだけだったら、まだ決め手に欠けるところでしたが、いくつかの枝にはつぼみが付いており、総状花序が確認できたのです。これでだいたい目星が付きました。
つぼみ

枝が届いた時に、冬芽の形と付き方から、シウリザクラ(Padus ssiori )かその仲間だと思いました。道内には、総状花序を付けるサクラの仲間はシウリザクラとウワミズザクラ(P. grayana)、エゾノウワミズザクラ(P. padus)の3種があります。でも開いてきた葉はきれいな黄緑色で、全く濁りがありません。シウリザクラだと新芽は燃えるような赤黒い色になるので、まずシウリではないことが確定しました。(シウリはほぼ全道に分布します)
シウリ
  (シウリザクラの新芽の様子  2013.5.17 ※開花は6月中旬)

ウワミズとエゾノウワミズは、花期がどちらも5月中〜下旬とかなり近いのですが、葉の付け根の形や小花の付き方はかなり違っています。まだ伸びて来て花序が垂れるのかは様子を見たいところですが、今の感じだと短い花序が上向きに立ったままでいそうでなので、ウワミズザクラではなく、エゾノウワミズザクラと判断しました。(ウワミズは渡島半島から石狩低地帯までの分布です)
ウワミズザクラ
  (ウワミズザクラの開花の様子  2016.5.19)

エゾノウワミズザクラは、道北を除く全道に分布していますが、どちらかというと道東に多く見られます。花序が他の2種に比べて半分くらいしかなく、その分数が多くびっしりと着くことや、小花のサイズが大きいこと、垂れ下がらないで上向きに立っているので、開花時は本当にみごとです。この現場は里塚斎場なので普段は用事のないところですが、展葉開花した姿を見ないと安心できないので、GW明けに行ってみなくては。こういうのって楽しいですねぇ…♪
エゾノウワミズザクラ
  (エゾノウワミズザクラの開花の様子  2011.5.11)

追記:せっかくなので、シウリザクラの花もアップしておきます。(2006.6.16)
シウリの花
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