ソメイヨシノの終焉

  • 2018.03.12 Monday
  • 05:58
この時期になると、マスコミにはあちこちからサクラの話題が載っかり始めます。今週本州以南は20℃越えが続くようなので、下旬にはサクラ開花の話題が出てきそうです。昨日のニュースにもこんな話題が。本州ではどこを向いてもソメイヨシノなので、こういうことがどんどん起きているのでしょう。

ソメイ伐採
 (YOMIURI ONLINE 2018.3.11 から拝借 m(__)m)

道内でも、なにか木を植えようとすると、サクラサクラと念仏のように唱える人ばかりだけど、場所の適否も考えないでただ植えるだけではなく、その場所に適した樹種や品種を選定することはもちろん、土づくりやその後の管理まで、トータルに考えていかなければちゃんと育つはずもありません。そういうことをきちんと指導している方が、土曜日のフロントランナーに取りあげられていました。日本花の会に所属する樹木医の方です。
(見守っているのは、今年初めに話題にした‘あたみ桜’です)
花の会
 (朝日新聞DIGITAL 2018.3.9 から拝借 m(__)m)

日本花の会は、今から55年前に小松製作所の社長が提唱して作られた組織で、サクラだけでなく、全国花のまちづくりコンクールなど、様々な支援活動を展開しています。久しぶりにHPを見て気がついたのですが、既にソメイヨシノの配付を止めていました。ソメイヨシノは、全国に何百万本もある個体が単一のクローンだし、戦後一斉に植えられたものがすでにかなりの老木化していることと、なんといってもサクラ最大の病気であるテングス病に大変弱く、各地に無残な状態の木が放置され、病原菌を振りまいているのです。

神代曙
このため、ソメイヨシノの血を引いているけれど、耐病性がかなり強く、花の色もかなり濃い‘神代曙(じんだいあけぼの)’(Cerasus × yedoensis 'Jindai-akebono')という品種に転換していたのです。ソメイヨシノは自家不和合性のためタネが全く採れませんが、ほかの品種との間にはタネができるのです。アメリカに渡ったソメイから作られた品種の一つに‘Akebono’というのがあり、それが里帰りして神代植物公園に植えられました。その中に花の色が濃いものがあり、これがテングス病にかかりにくいことが分かりました。わが国には既に‘曙’という品種があったので、‘神代曙’という名前が付けられたとのこと。ソメイだってせいぜい百年ほどの歴史しかないのですから、これからどんどん植えていけば、こんな艶やかな花の名所が出現していくことでしょう。道内にも植えていきたいですねぇ。
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