カスミザクラ(霞桜)

  • 2012.05.08 Tuesday
  • 07:15
昨日は仕事の途中に大通公園を通りました。12丁目のバラ園では、四隅にあるマグノリアが満開になっていました。約20年前にこのバラ園を設計した時、まだそれほど大きな木ではありませんでしたが、どうしても移植しなければならなかったので、とても心配でした。業者さんの努力で無事に移植が成功し、今では本当に立派な木に育ちました。これだけ整った樹形のマグノリアが四隅にあると、空間がぐっと引き締まります。

マグノリア
ちょうど満開のマグノリア

ふと回りの樹木を見ると、カスミザクラが満開になっていました。ここにあるのは知っていましたが、花時に見たのは初めてだったし、南側に5本もあるのでびっくりしました。

カスミザクラ1
大通公園西12丁目の南側

道内ではカスミザクラ(Cerasus(Prunus) leveilleana)とエゾヤマザクラ(C. sargentii)は全く区別されないで流通し、植栽されています。それは、花のない時期にお互いを区別することが大変難しいからです。ちょうど満開のニュースが出ていた静内の二十間道路桜並木でも、全体の約3割はカスミザクラが混じっているようです。
開花期はエゾヤマザクラよりも少し遅く、だいたい葉桜になった頃にカスミザクラが開き始めます。
開花期比較
(左)葉桜になったエゾヤマザクラ、(右)咲き始めたカスミザクラ

霞のようなという名の通り、花の色は限りなく白に近く、満開になるとふわっと霞がたなびく感じになり、物静かな印象があります。
よく見ると、カスミザクラの葉は初めから緑色をしているのに対し、エゾヤマザクラでは初めは赤みを帯びており、少しずつ緑色になっていきます。

カスミザクラ
開花時の葉が緑色(2011.5.14、北大植物園)

さらによーーく見ると、エゾヤマザクラの花は付け根から束になっているのに対し、カスミザクラの花柄(かへい)は途中から分岐して数輪を咲かせるのです。ですから花を観察すれば、間違いなく両者を区別することができるのです。
エゾヤマザクラ
エゾヤマザクラの花柄の様子

カスミザクラ
カスミザクラの花柄の様子

帰り道教育文化会館の横を通ったら、カスミザクラが満開になっていました。樹名板は当然エゾヤマザクラとなっていましたが・・・

教文裏
満開のカスミザクラ

道内特有の、花見と称する紫煙たなびく馬鹿騒ぎが終わり、閑散としたサクラの名所では、カスミザクラがひっそりと花を咲かせていることでしょう。

※これまでサクラの仲間は、Prunus(プルヌス)属として知られていましたが、現在の学名はCerasus(ケラスス)属に変わっています。
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