クロユリ

  • 2017.09.09 Saturday
  • 05:52
北海道にあるクロユリ(Fritillaria camtschatcensis)は、草丈が30cmにもなり、花もたくさん着けて見栄えがします。これは染色体が3セットある3倍体になっているためで、本州の高山などに生えるクロユリは2倍体のため、草丈も低く、花も一輪しか着かないのだそう(これをミヤマクロユリとする)。北大構内には昔からたくさん生えていたことから、今から110年前に有島武郎を顧問に迎えて活動を始めた美術部のことを、「黒百合会」と名付けています。100周年の時に、それを記念してポプラ並木の真下にある、元の私たちの花木園があったところに、黒百合会のメンバーがクロユリを植えました。
クロユリ

しかしこの球根は、浜頓別で養成されたもので、海岸草原に生えているものを採取して増殖したものだそうです。これに対して、北大構内にわずかに残っているクロユリを採取し、10年ほど前からある場所で養成していたものが、里帰りして圃場に植えられることになりました。担当のA先生だけでは大変そうなので、昨日手伝ってきました。大きな球根は先月植えたのですが、小球根がバットに6枚分もあるので、また別の場所を開墾して植えることにしたのです。ひと月前から除草剤を散布して、根まで完全に枯らしておきました。
除草処理

球根はバーミキュライトに埋められて届いており、これをふるって球根を取り出すのが一仕事。大きな球根では、右のように米粒くらいの鱗片がぎっしりくっついた球根となるのですが、はがれた鱗片が大きくなる途中では、ランナーを伸ばして分球したり、いろんなタイプが混在しているのです。こんな状態の球根は初めて見ました。
小球根

一時間かけて、ようやくすべての球根を取り出すことができました。来年開花するものは少ないですが、いい場所を選んでおいたので、きっとどんどん生長してくれることでしょう。
選別

植え床をしっかりと掘り起こし、堆肥を混ぜてよくかくはんします。A先生は植物栽培が専門ではないので、手伝いに来て正解でした…(^^;)
耕耘

5cmほどの土をすき取っておき、平らにしたところにどんどんバラ播いていきます。球根の向きなんて気にしなくても、来年にはちゃんと向きが直るので問題ありません。かなり密植気味に配置して、すき取っておいた土を、篩を通しながら薄くかけていきます。
ばらまき

正真正銘北大産のクロユリが、来年は見事に咲いてくれるでしょうか。またその様子を報告したいと思います。予定どおり、ピッタリ2時間で作業完了。けっこう日差しが強く、気温も上がっていたのですが、涼しい木陰での作業だったので、なんとかしのげました。
完成

道具を片付けてから圃場を一回りすると、正統派のミヤギノハギが咲き始めていました。今はこんな正統派に出会うことが少なくて困っておりますが。いよいよハギの季節の到来ですね。
ミヤギノハギ
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