北国の園芸

  • 2017.08.24 Thursday
  • 06:00
その昔、月刊『北国の園芸』という雑誌がありました。いわば花新聞やまいろふぇの大先輩にあたる園芸情報誌です。この号が1981(S56)年4月発行の、通巻48号なので、1977(S52)年の春に創刊されたようです。全巻持っているのですが、本棚のあるロフトが荷物置き場になってしまい、容易に出せなくなってしまったので、必要なこの号だけをようやく引っ張り出しました。
  北国の園芸

パラパラめくってみると、よくもこんな方々に原稿を書いてもらったものだと感心するほど、当時の錚々たる面々が執筆しておりました。発行していたらいらっく書房には、園芸の専門家がいるわけではなかったので、知らぬ間に私が顧問のような存在になり、いろんな相談に乗ったり原稿のチェックをしていました。まだ20代のころです。特集1が八紘学園の石山貞吉さんのシャクナゲ、特集2が十勝山草会の原高義さんによる春の山草です。原さんとは面識がなかったのですが、山草の本は持っています。
原高義1

中札内の六花の森に、工場に併設された売店があり、その壁一面に原さんの素晴らしい線画が飾られていました。学校の先生らしく、とにかく几帳面で確実な原稿や作品を残された方です。
プロフィール

線画

北海道山草会の会長をされていた土田さんの所には、何度かお邪魔して貴重な高山植物のスライドをお借りしたことがあります。35mmではなく、大判のカメラで写したもので、よくもこんなカメラかついで山に登ったものですねぇと、毎度感心させられました。あの膨大で貴重なフィルムは、どこかに保存されているのでしょうか。
土田忠男

浅利先生はまだご健在で、先日『北の造園遺産』の第30号に認定した松前の「桜見本園」を造られた方で、我が国のサクラの品種の1/4は浅利さんの手によって作られたといわれます。
浅利政俊

特集3は、わが師匠である岸村茂雄氏による「北海道の作庭」。遅筆で有名な方で、いつも穴を空けるのではと、編集者がハラハラしながら会社にやって来て、原稿が仕上がるのを待っていました。文章力もあり、作品にも光るものがありましたが、とにかく社会性がなく、ちゃらんぽらんな生き方をした方でした。でも私にとっては、大切な恩師の一人です。
岸村茂雄

このほかにも、花の地名辞典は梅沢俊さん、園芸基礎知識は相馬暁さん、樹木は中内武五朗さんなどなど。よくもまぁこんなに集められたものです。でもこの数年後には立ちゆかなくなり、惜しまれながら廃刊になってしまいました。花新聞が創刊されたのが2000年ですから、それから随分後のことになります。いろんなことが思い出され、ちょっと遠くを見つめているような気分になりました。
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