夏の名残

  • 2017.08.19 Saturday
  • 05:57
昨日は朝のうち涼しかったけれど、日中は結構蒸し暑く、たっぷり汗をかきました。現場は滝野公園でしたが、場所は渓流ゾーンなので、鱒見口から入園。川の近くの樹木が、水害の復旧工事でほとんど伐られてしまったので、御料線を走る車の音がかなり響くようになりました。真っ先に向かったのがレンゲショウマのエリア。まだ咲き始めで花数は少ないものの、ゆらゆらと揺れる姿には独特の魅力があります。またカメラマンが押し寄せることでしょう。
レンゲショウマ

すぐ横にある元ハナショウブ池のほとりには、タチギボウシがたくさん花を咲かせています。別名ムラサキギボウシと言われるだけあって、これほどきれいな濃い紫のギボウシは、園芸品種にも見当たりません。この花は外見は大したことがないけれど、ちょっと覗き込むとうっとりするほどの美しさです。
タチギボウシ

その池の前に、一本の大きなサワグルミの木があります。サワグルミは函館周辺ではそんなに珍しいものではないけれど、自生分布は渡島半島の南部まで。札幌では円山公園や豊平公園に植栽木が見られるくらいで、あまり植えられることのない木です。多分公園化される前からありそうなので、一体誰がなんの目的で植えたものだか、昔からの謎の一つです。
サワグルミ

2〜30個の果実が集まった尾状花序をぶらぶらぶら下げ、なかなかユニークな姿となります。2つの翼のある果実は、皮をきれいに取るとクルミの親戚であることに納得しますが、なにせマッチの頭くらいしかありません。
果実

この隣には、シラネアオイの大群落があり、春先には人気のスポットになっています。ところがここ数年、たくさん稔った果実が夏の間にすっかりなくなってしまうのです。誰かのいたずらだろうとか、シカの食害だろうとか、いろいろと推測していたけれど、今年もやはり被害を受けていました。ところが今年は果皮をうまく削って中の未熟なタネだけを食べているのです。足元に蹄の跡があったので、エゾシカによるものと確信しましたが、すっかり味をしめてしまったのでしょう。森のエリアでも全滅の被害が続いているそうなので、タネによる株の再生産ができないのは大問題です。なにか対策を考えなければ。
シラネアオイの食害

その中に何本かのハンゴンソウが咲いていました。近寄ってよく見ると、本当に美しい花だと思います。1m以下の矮性品種ができれば、十分園芸植物になることでしょう。オオハンゴンソウは北アメリカ産のルドベッキア(Rudbeckia)属であるのに対し、これはセネキオ(Senecio)属なので、世界中からたくさんの園芸植物を輩出している仲間です。
ハンゴンソウ

午後からはフラワーガイドの方たちの参加により、渓流ゾーンの魅力アップのためのボランティア作業。渓流口から平成の森に向かう道すがら、満開になっているヒメジョオンや、オオアワダチソウ、エゾノギシギシ、クサヨシなどをひたすら抜いていきました。もう何年も続けているので、かなり数は減ってきているものの、二年草のヒメジョオンはなかなかしつこいです。
帰化種の抜き取り

ここ数年続けているのが、カタクリの群生地の手入れ。開園当初にタネを播いて作られた群生地ですが、放任するといろんな植物が侵入して、カタクリがうまく生育できる環境ではなくなってしまいます。特に問題なのが、近くにあるクリンソウ群落からタネが飛んできて、無数の株が生えて来るのです。クリンソウの葉は、極めて短いカタクリの生育期間に被ってしまうので、放置すればどんどん衰退してしまいます。ハルニレやヤチダモなどの稚樹、ウマノミツバやハエドクソウ、オオダイコンソウなどの抜き取りと合わせて、クリンソウもこのエリア内のものは抜き取ってしまいました。毎度参加してくれる方達ばかりなので、仕事の早いこと。本当にいつもお疲れ様です〜
進入種の抜き取り
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