帰化植物と園芸植物

  • 2017.07.03 Monday
  • 05:51
トキワアワダチソウのことを調べるのに、久しぶりで帰化植物写真図鑑を手に取りました。最近図鑑類は、pdf 化したものを iPAD に入れているので、本物の図鑑をめくることが減ってしまっています。やはりパラパラページをめくるという感覚は、何が飛び出すか分からない不思議な期待感があってとても面白いのです。

第2巻には、えっ!こんなものが?というものがかなり入っています。庭先からゴミに紛れて持ち出され、家の回りに生えているものを「逸出帰化」として報告されるので、このままではほとんどの園芸植物が「帰化植物」として白い目で見られるようになることでしょう。

  エノテラ
   (「日本帰化植物写真図鑑 第2巻」 全国農村教育協会、2010 より)

この「ミズーリマツヨイグサ」は、滝野公園でも昔から植えているものですが、これがどんどんタネを飛ばし、あちこちに生えて来るということは全くありません。むしろそのくらい増えて欲しいくらいです。その株だけでなく、そこで自己増殖して定着しているところまで確認しなければ、本当の帰化とは言えないと思うのですが。

  オオキンケイギク
   (「日本帰化植物写真図鑑 第1巻」 全国農村教育協会、2001 より)

もう一つの問題は、とかく「白い目で見られがちな」帰化植物が、生態的にどれだけ悪影響を及ぼしているのか?ちゃんと検証をしてほしいのです。『外来生物法』ができた時、特に環境に大きな影響を及ぼす恐れのあるものを「特定外来生物」に指定されました。その際、オオハンゴンソウなどと共に13種の植物が指定されたのですが、その中にオオキンケイギクが入れられました。どこかの河川敷でこれが猛威をふるっているということが根拠にあげられたようですが、それが本当に普遍的な現象なのか、はっきりしなかったのです。むしろ園芸や造園に関わっているものからは、学会も含めて猛反対の意見が出されたにもかかわらず、これが特定外来生物に指定されてしまいました。滝野公園でも仕方なく、植えてあったものをすべて抜き取りましたが、本来環境省に抜き取りの申請を出さなければならないけれど、そんなもの知るか!!と、無視して抜き取りました。

  デージー
   (「日本帰化植物写真図鑑 第2巻」 全国農村教育協会、2010 より)

第2巻では、意外なものが入っているのにびっくり。デージーは道内ではタンポポと同じくらい芝生雑草として定着していますが、多分本州では思いも付かなかったのでしょう。第1巻に収録されず、ようやく掲載されたようです。ヨーロッパでは、セイヨウタンポポがあんまり定着していないのか、芝生の雑草として最も多いのがデージーだということは昔から聞いていました。北海道ならではの「帰化植物」は意外とたくさんあるのかもしれません。
コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< December 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM