キクイモとイヌキクイモ

  • 2012.10.17 Wednesday
  • 07:05
札幌近辺ではまだ霜が降りていませんが、いつになったらやってくるのでしょう。
この間にキクイモが次々と開花してきています。キクイモの開花は、霜の降りる時期ギリギリのため、年によっては花を見ることなくしおれてしまいますが、今年は満開になりそうな気配です。
キクイモ
(この年も霜が遅く、富良野の山間部で満開になっていた。 富良野市麓郷 2006.10.12)

キクイモ(Helianthus tuberosus)は北アメリカ原産の帰化植物。ヘリアンツス属ですからヒマワリと同じ仲間で、花が咲けばなーんだということになるでしょう。
キクイモ拡大
(今年は開花が早く、9月末には花が咲いていた。 由仁町伏見で 2012.9.28)

種名のツベローサスとは、塊茎(tuber)を作るという意味の通り、地中にジャガイモともサトイモとも似ているイモを作ります。
塊茎
(これはやせている土地なので小さいが、肥沃なところではジャガイモくらいの塊茎になる 2012.10.13北大構内で)

わが国には既に江戸時代には渡来していたと言われ、各地に野生化していますが、特に北海道に多いのだそうです。全道いたるところの路傍や水路脇、放棄農地などに生えていますが、タネで増えるものではないので、塊茎が人為的に運ばれた結果であると考えられます。食料の乏しい時代には、キクイモも立派な食料とされていたので、開拓農家などがあちこちに持ち込んだものでしょうか。
ただキクイモの貯蔵養分は、他のイモのようなデンプンではなく、イヌリンが主成分です。イヌリンはデンプンのようには分解できないので、健康食品として人気が高く、検索をかけると膨大な関連ページが出てきます。

キクイモに極めて近縁の植物に、イヌキクイモ(H. strumosus)があります。(ストゥルモーサスとは、腫れたような膨らみのあるという意味だそうで、塊茎の形から来ています) キクイモによく似た植物にキクイモモドキ(Heliopsis)がありますが、これは別属の植物です。
道内では道南地方と根釧地域に野生化が見られ、札幌近辺でも数カ所確認されています。この二種は極めて近縁で区別ができなく、昔からあれこれ論議になっている植物ですが、道内では開花期が明らかに約一ヶ月早く、9月中旬に道南を走ると、あちこちの路傍で花を見ることができます。
イヌキクイモ拡大
(キクイモの花弁の先がやや丸いのに対し、イヌキクイモのそれはやや尖るとの記載の通りです。 厚沢部町内で 2008.10.15)

今までで一番近くは、小樽の塩谷の海岸でイヌキクイモを見たことがあります。
帰化植物について、時々お世話になる山口さんのレポートにある通り、イヌキクイモの塊茎はやや深いところにあり、小さなもののようです。食用として利用されることもなければ、なかなか広がりにくいのかもしれません。

道内では、夏以降に道端に咲いている植物が、オオハンゴンソウからオオアワダチソウにリレーされ、最後はキクイモが締めるという、北アメリカ原産の帰化植物のオンパレードになっています。それもまた北海道らしいと言えばそうなんでしょうね。
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