中島公園見どころ探訪ツアー
- 2012.10.15 Monday
- 07:04
夜半に前線が通過したので、ひとしきり風雨が強かったのですが、前線通過後も意外に気温が下がらず、暖かい朝でした。
昨日は中島公園で、見どころ探訪ツアーのガイドをやってきました。
中島公園は札幌で一番歴史のある公園で、歴史的にも施設的にも盛りだくさんなんですが、最近はどうもパッとアピールするものがなく、埋没気味な感じがありました。2年前から主要3公園(中島・大通・円山 +創成川)の魅力アップの取り組みをやってきた中で、中島公園については、三十三選の選定を行うことを提案してきました。昨年その候補を絞り込み、今年中にパンフレットを作る予定になってます。その一環として、見どころ探訪ツアーを行ってきているのです。
公園管理事務所に車を置かせてもらい、集合場所の児童会館前まで歩いて行きました。地下鉄では幌平橋駅から中島公園駅まであるので、結構な距離があります。ちょうどフリマが行われていたので、たくさんの方で賑わっていました。
中島公園駅まで来ると、イチョウ並木がまだ全然黄葉の気配すらなく、青々としていました。今年はかなり遅れそうな気配です。
時間があったので、パークホテルの庭園を久しぶりに覗いて見ることにしました。
この庭園は、私の恩師である明道先生をトップに設計チームを作り、藻岩山を借景にして、公園の池が流れ落ちるかのような長い滝を造ったものです。
(滝の通水試験の様子 1966(S41))
今では滝の上部の木々が大きくなってしまい、借景効果や池との繋がりは感じられませんが、洋風とも和風ともつかない、ゆったりとしたランドスケープは、見事な出来だと思います。ロビーを右手にずっと行くと、庭園への入り口がありますので、一度覗いて見て下さい。
ツアーの参加者が少なく、関係者を入れて10名ほどのこぢんまりしたツアーでしたが、その分話もしやすく、盛りだくさんでなかなか前に進めなくなってしまいました。
中島公園と鴨々川は、切っても切れない関係があるので、鴨々川沿いに歩きたくて、どうしても遠回りになってしまうのです。料亭鴨川の跡に立つ「不老の松」の碑の由来も話しておかなければなりません。明治4年に植えられた松と言うことで、七十年後の昭和16年にこの碑が建てられているのですが、これはヨーロッパクロマツなので、その時代にはまだ入ってきていないのです…そういうことはよくあることなんですが…
公園の宝物の一つである「木下成太郎(しげたろう)像」の前では、つい力が入ってしまいます。彫像だけでなく、朝倉文夫のデザインによる碑全体の構成や石材(桜御影の一級品である万成(まんなり)石)まで、話すことは尽きないのです。
予定の時間を少しオーバーしてしまいましたが、一通りの説明と共に、池の縁まで戻ってきました。この公園は、本当に見どころ満点で、もっともっと知ってほしいことがたくさんあります。天皇陛下が来札されると、必ずパークホテルにお泊まりになりますが、実は必ずお忍びで園内を散策しているのです。今度はぜひ、パンフレット片手に歩いてほしいと思っておりますが…
昨日は中島公園で、見どころ探訪ツアーのガイドをやってきました。
中島公園は札幌で一番歴史のある公園で、歴史的にも施設的にも盛りだくさんなんですが、最近はどうもパッとアピールするものがなく、埋没気味な感じがありました。2年前から主要3公園(中島・大通・円山 +創成川)の魅力アップの取り組みをやってきた中で、中島公園については、三十三選の選定を行うことを提案してきました。昨年その候補を絞り込み、今年中にパンフレットを作る予定になってます。その一環として、見どころ探訪ツアーを行ってきているのです。
公園管理事務所に車を置かせてもらい、集合場所の児童会館前まで歩いて行きました。地下鉄では幌平橋駅から中島公園駅まであるので、結構な距離があります。ちょうどフリマが行われていたので、たくさんの方で賑わっていました。
中島公園駅まで来ると、イチョウ並木がまだ全然黄葉の気配すらなく、青々としていました。今年はかなり遅れそうな気配です。
時間があったので、パークホテルの庭園を久しぶりに覗いて見ることにしました。
この庭園は、私の恩師である明道先生をトップに設計チームを作り、藻岩山を借景にして、公園の池が流れ落ちるかのような長い滝を造ったものです。
(滝の通水試験の様子 1966(S41))
今では滝の上部の木々が大きくなってしまい、借景効果や池との繋がりは感じられませんが、洋風とも和風ともつかない、ゆったりとしたランドスケープは、見事な出来だと思います。ロビーを右手にずっと行くと、庭園への入り口がありますので、一度覗いて見て下さい。
ツアーの参加者が少なく、関係者を入れて10名ほどのこぢんまりしたツアーでしたが、その分話もしやすく、盛りだくさんでなかなか前に進めなくなってしまいました。
中島公園と鴨々川は、切っても切れない関係があるので、鴨々川沿いに歩きたくて、どうしても遠回りになってしまうのです。料亭鴨川の跡に立つ「不老の松」の碑の由来も話しておかなければなりません。明治4年に植えられた松と言うことで、七十年後の昭和16年にこの碑が建てられているのですが、これはヨーロッパクロマツなので、その時代にはまだ入ってきていないのです…そういうことはよくあることなんですが…
公園の宝物の一つである「木下成太郎(しげたろう)像」の前では、つい力が入ってしまいます。彫像だけでなく、朝倉文夫のデザインによる碑全体の構成や石材(桜御影の一級品である万成(まんなり)石)まで、話すことは尽きないのです。
予定の時間を少しオーバーしてしまいましたが、一通りの説明と共に、池の縁まで戻ってきました。この公園は、本当に見どころ満点で、もっともっと知ってほしいことがたくさんあります。天皇陛下が来札されると、必ずパークホテルにお泊まりになりますが、実は必ずお忍びで園内を散策しているのです。今度はぜひ、パンフレット片手に歩いてほしいと思っておりますが…