ゲレンデの修景

  • 2016.07.27 Wednesday
  • 05:33
先日行った網走では、天都山にある「はな・てんと」を見てきました。まだ花苗を植えたばかりでしたが、ミニゲレンデいっぱいに花を植えているのは壮観でした。夏から秋になるとこんな光景になるそうです。(網走市役所観光課のサイトより)
はなてんと1

市内の会社や各種団体が区画を区分し、苗の植え込みや除草、花がら摘みなどを受け持って運営しているそうですが、小さなゲレンデとはいえ、これだけの面積を植えつぶすためにはものすごい数の苗が必要だし、強い雨が降ればたちまち濁流になって土が流れてしまうとのこと。そりゃそうですよねぇ。原色満載のデザイン的な要素はともかく、まずはこのやり方自体に問題があるのではないのかなぁ…と思ってしまいました。
はなてんと2

滝野公園のカントリーガーデンも同じく冬はゲレンデとして使用し、春から秋には「花のまきば」として修景しています。2000年の開園から10年間、まきばの一番下に『歓迎の花壇』というエリアがありました。中央口から園内に入ると、真っ先に目に入る部分です。ここに花壇を造るに当たり、最小限の花苗で最大限の効果を発揮される方法として採用したのが帯状の花壇でした。優佳良織のタペストリーを見ていて頭にひらめいたのです。傾斜のあるゲレンデなので、帯状の花壇が重なれば、十分見応えのある花壇ができるのです。
滝野1

春には、前年に植え込んだチューリップが満開になると見事でした。なにせ圧雪している場所なので、芽出しもかなり遅くなり、町中ではすっかり終わって1ヶ月位してから満開になるので、却って人気のスポットになるのです。色使いだってうまくやれば、とても優しく品のある風景が出来上がります。
滝野2

この頃にはまだ解放していませんでしたが、中央口休憩所の屋上から見れば、いかに少ない花壇面積で花風景が作られているかお分かりでしょう。まさにしてやったりの隠れ技だったのです。
俯瞰

芝生で面的にカバーしているため土が流れることもなく、コンターに沿って設けられている花壇によって雨水を受け止めることができます。花壇の幅は1mと1.5mなので、両側から手が届く範囲のため作業も大変楽にできました。なにより花の帯の間に入ることができるので、座り込んで花を楽しむもよし、花の後ろに回って写真を撮すのにも便利で、いろんな使い方ができる空間でした。
ゆちり

チューリップのあとは、毎年いろんなテーマを決めて素敵な花畑が出来上がっていました。サルビア・セージ類だったり、マーガレットだったり。芝生の緑に包まれるので、自然にギラギラした色使いなどするはずもなく、実に落ち着いた空間でした。
マーガレット

私が一番好きだったこの花壇も、より強く集客性を求めなければならなくなってしまったため、ちょうど10年で姿を消してしまいました。でもこのコンセプトとテクニックは、北彩都ガーデンに引き継がれているといえるでしょう。
ダリア

「はな・てんと」もかなり苦労されているようなので、こういった情報をお伝えしています。今後どのように変わっていくのか、とても楽しみです。
コメント
オホーツク圏の住人なのでこの話題にはつい反応してしまいます。
なるほどこうして視覚的にプレゼンしていただくと非常にわかりやすいです。
・・・ですが、企画しているおっさん達やおばさんたちの感覚はやはり「はっきりしてるほうがきれいだよね〜」「真っ赤や黄っ黄やド紫の方がきれいだよな~」と言う方が多いのも事実です。私もそういう感性が多い中で暮らしています。関西の薄味を北方圏に理解してもらうむずかしさと共通?^^;)
色の感覚の修正は難しいですが無理とは思えません。
先生の継続的な観察とご指導を期待しています。
  • algon
  • 2016/07/27 11:05 PM
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