春を迎えた植物園(2)

  • 2016.05.05 Thursday
  • 05:51
植物園の中をゆったりと流れる川には名前がありませんが、北5条通でせき止められるためにしばらくすると大きな池のようになります。これは昔から幽庭湖と呼んでいましたが、園内のマップにはなぜか書かれておりません…
幽庭湖

この横にあるミズナラの枝は、誰かのいたずらなのか自然にこうなったのか分かりませんが、お互いの幹を繋ぐ形に枝が渡されて『連理の枝』になっています。もっと宣伝すればたくさんの入園者が来るようになるのに、今の植物園は学術以外には興味を示さなくなってしまいました。
連理の枝

エンレイソウ園もかつては見事だったのに、ほとんど植えますも空っぽになり、寂しいかぎりです。これならもっと公開園地を増やしてもいいでしょうに。辻井先生が作った北方民族植物標本園は、狭いところに高木から草本までを桝形に並べているので、とてもへんてこな雰囲気になってしまいました。植えられているものよりも、回りから進出してきたプリムラの方が勢いがあります。これはアコーリスタイプ(花茎が伸びないタイプ)のポリアンタ種なので、湿った場所のグラウンドカバーには最適かもしれません。
プリムラ

バラ園に出ると、ハクモクレンが満開になっていました。奥の樹木園から出てくる園路の両側に対に植えられていたのですが、西側の木が2004年の18号台風によってへし折られてしまい、東側の木にのみ込まれて一本の木のようになっています。
バラ園

約30年前の写真を見ると、西側の木の方が大きいくらいでした。GWにはこれを目当てにやってくる人がたくさんいた名物木だったのに、すっかりバランスが崩れてしまいました。
880511ハクモクレン
(28年前のハクモクレンの様子  1988.5.11撮影)

自然林の中を通り抜けて南ローンに出ると、右手に名物木の一つであるグイマツの大木が、緑の芽を広げていました。若木の時ならなかなかカラマツと区別がつかないけれど、老木になるとこんな樹形になると教わりましたが、滅多にグイマツの老木がないので、樺太に行って見ないとなんともいえません。
南ローン

ロックガーデンでは、早くもチョウノスケソウが咲いていました。ロシアの植物学者マキシモビッチの助手として多大な貢献をした須川長之助氏に因んで名付けられました。名付けたのは牧野富太郎ですが、人が間違ったことをいえば激しく抗議するくせに、木なのに草なんて間違った名前付けていいのかしらん。
チョウノスケソウ

流れの縁に赤い茎を伸ばしているのはエンコウソウ(猿猴草)。長く伸びる茎がテナガザルの腕のようだと名付けられたとのこと。全道に分布があるけれど、釧路湿原など道東に行くほど多く見られるように思います。
エンコウソウ

ここの池に注がれている水は、道庁で汲み上げている水の余りだったけれど、いまでもそうなのでしょうか。ここは元々ピシクシメムの湧いていたところ。湧水こそ無くなってしまったけれど、昔の地形がそのまま残されている貴重な空間です。これから花の数もぐんと増えてきますので、のんびり散策を楽しんで下さい〜
ピシクシメム
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